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更新: 2026-04-03 09:15:43
決算 2026-02-12T15:30

2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

株式会社アバールデータ (6918)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社アバールデータの2026年3月期第3四半期累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)の業績は、売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益の全てにおいて前年同期比で大幅な減少となりました。これは、半導体製造装置市場の回復の遅れやFA分野における設備投資の抑制が主な要因です。特に、受託製品の「半導体製造装置関連」や自社製品の「計測通信機器」において、在庫調整や需要の鈍化が顕著でした。財政状態は、自己資本比率が91.4%と高い水準を維持しており、財務の健全性は保たれています。しかし、今後の業績回復に向けた課題は大きいと言えます。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比(%)
売上高(営業収益) 6,337 △23.9
営業利益 472 △57.1
経常利益 553 △53.8
当期純利益 401 △55.6
1株当たり当期純利益(円) 65.46 △55.4
配当金(年間予想) 99.00 記載なし

業績結果に対するコメント: 当第3四半期累計期間の業績は、前年同期と比較して大幅な減収減益となりました。売上高の減少は、主に半導体製造装置市場の回復の遅れや、FA分野における設備投資の抑制が影響しています。特に、受託製品の「半導体製造装置関連」は36.6%減、自社製品の「計測通信機器」は45.1%減と大きく落ち込みました。利益面では、売上総利益の減少に加え、販売費及び一般管理費の削減努力は見られるものの、売上高の減少幅に比べて固定費の割合が高いため、利益が大きく圧迫される結果となりました。1株当たり当期純利益も同様に大幅な減少となっています。配当については、年間予想が99.00円と記載されていますが、前期比での増減は不明です。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動資産 | 14,948 | △7.6 | | 現金及び預金 | 6,456 | 5.4 | | 受取手形及び売掛金 | 1,887 | △6.7 | | 棚卸資産 | 7,750 | △10.0 | | その他 | 99 | △89.0 | | 固定資産 | 7,382 | 21.7 | | 有形固定資産 | 3,102 | △4.2 | | 無形固定資産 | 46 | △17.0 | | 投資その他の資産 | 4,233 | 52.3 | | 資産合計 | 22,331 | 0.4 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動負債 | 959 | △42.1 | | 支払手形及び買掛金 | 598 | △48.4 | | 短期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 242 | 14.3 | | 固定負債 | 956 | 83.1 | | 長期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 955 | 83.0 | | 負債合計 | 1,915 | △12.0 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 株主資本 | 18,107 | △3.0 | | 資本金 | 2,354 | 0.0 | | 利益剰余金 | 13,861 | △4.8 | | その他の包括利益累計額 | 2,308 | 67.2 | | 純資産合計 | 20,415 | 1.8 | | 負債純資産合計 | 22,331 | 0.4 |

貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期末の自己資本比率は91.4%と非常に高い水準を維持しており、財務の健全性は極めて良好です。流動資産は減少しましたが、現金及び預金は増加しています。棚卸資産の減少は、販売の低迷による在庫の積み上がり抑制、あるいは販売促進活動の結果と考えられます。固定資産は増加しており、特に投資その他の資産の増加が目立ちます。これは、投資有価証券の増加によるものです。負債合計は減少していますが、固定負債の増加が顕著です。これは繰延税金負債の増加によるものと考えられます。純資産は増加しており、その他有価証券評価差額金の増加が大きく寄与しています。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(%) 売上高比率(%)
売上高(営業収益) 6,337 △23.9 100.0%
売上原価 4,516 △17.9 71.3%
売上総利益 1,820 △33.2 28.7%
販売費及び一般管理費 1,347 △8.5 21.3%
営業利益 472 △57.1 7.5%
営業外収益 85 △12.8 1.3%
営業外費用 4 記載なし 0.1%
経常利益 553 △53.8 8.7%
特別利益 0 △100.0 0.0%
特別損失 0 記載なし 0.0%
税引前当期純利益 553 △53.8 8.7%
法人税等 152 △58.9 2.4%
当期純利益 401 △55.6 6.3%

損益計算書に対するコメント: 売上高の減少に伴い、売上総利益も大幅に減少しました。売上原価率は前期比で上昇しており、収益性が悪化しています。販売費及び一般管理費は売上高の減少率よりも小幅な減少に留まっており、売上高に対する比率が上昇しています。これにより、営業利益は大幅に減少しました。営業外収益は減少しましたが、営業外費用も大幅に減少したため、経常利益の減少幅は営業利益と同程度となりました。特別利益は計上されませんでした。結果として、当期純利益も大幅な減少となりました。売上高営業利益率は7.5%と、前期の17.5%から大きく低下しています。

5. キャッシュフロー

当第3四半期累計期間に係るキャッシュ・フロー計算書は作成されていません。

6. 今後の展望

2026年3月期の通期業績予想は、売上高8,600百万円(前期比△21.7%)、営業利益770百万円(前期比△45.8%)、経常利益860百万円(前期比△44.0%)、当期純利益560百万円(前期比△50.8%)と、現時点では修正されていません。しかし、第3四半期までの実績を見ると、この予想達成は厳しい状況と考えられます。 会社は、中長期での需要増加に備えた先行投資と、顧客の装置付加価値向上に資する製品提供に努めるとしています。半導体製造装置市場の回復やFA分野の設備投資動向が今後の業績に大きく影響すると考えられます。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • 受託製品: 売上高4,060百万円(前期比△25.5%)、セグメント営業利益359百万円(前期比△59.3%)。特に「半導体製造装置関連」の落ち込みが大きいです。
    • 自社製品: 売上高2,276百万円(前期比△20.9%)、セグメント営業利益582百万円(前期比△23.6%)。「計測通信機器」の落ち込みが目立ちますが、「自社製品関連商品」は大幅に増加しています。
  • 配当方針: 2026年3月期(予想)の年間配当金は99.00円です。配当方針の変更により、安定的な配当に係る補完的指標としてDOE(配当性向)を導入しています。
  • 自己株式: 2026年3月期第3四半期末の発行済株式数は6,367,842株(前期比△10.9%)となっています。これは、自己株式の消却によるものです。
  • その他特記事項: 業績予想の前提となる条件等については、別途説明資料を参照するよう記載されています。

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