2026年7月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)
サムコ株式会社 (6387)
決算評価: 良い主要業績指標
AI財務分析レポート
企業名: サムコ株式会社
決算評価: 良い
簡潔な要約
サムコ株式会社は2026年7月期中間決算において、売上高4,587百万円(前年同期比11.3%増)、営業利益1,028百万円(同3.8%増)、経常利益1,073百万円(同6.1%増)、中間純利益751百万円(同5.1%増)を達成しました。化合物半導体分野を中心にAI関連需要の拡大を受け、データセンター向け光デバイス製造装置の受注が急拡大し、売上高は2ケタ増加。利益面でも増益を確保し、業績は堅調に推移しています。配当方針は年間60円を維持しています。
詳細な財務分析レポート
1. 総評
サムコ株式会社(6387)は2026年7月期第2四半期(中間期)決算において、売上高4,587百万円(前年同期比11.3%増)、営業利益1,028百万円(同3.8%増)、経常利益1,073百万円(同6.1%増)、中間純利益751百万円(同5.1%増)を達成しました。AI関連投資の拡大を背景に、データセンター向け光デバイス製造装置の需要が旺盛で、売上高は2ケタ増加。利益面でも増益を確保し、業績は堅調に推移しています。自己資本比率は73.9%と高い財務健全性を維持しています。
2. 業績結果
| 項目 | 金額(百万円) | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 4,587 | +11.3% |
| 営業利益 | 1,028 | +3.8% |
| 経常利益 | 1,073 | +6.1% |
| 当期純利益 | 751 | +5.1% |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | 93.52円 | - |
| 配当金(年間) | 60円 | - |
業績結果に対するコメント: - 売上高は11.3%増と2ケタ増加。特に化合物半導体分野が30.9%増と好調で、AI関連需要の拡大を受けたデータセンター向け光デバイス製造装置の受注が急拡大 - 営業利益は3.8%増と増益を確保。売上原価率の改善と販管費の抑制が寄与 - 経常利益は6.1%増と増益幅が拡大。営業外収益の増加が貢献 - 中間純利益は5.1%増と増益を確保。法人税等の負担増はあるものの、増益を維持 - セグメント別では化合物半導体分野が好調な一方、シリコン半導体分野は66.1%減と苦戦
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前年同期比 | |------|---------------|-----------| | 流動資産 | 13,502 | +7.8% | | 現金及び預金 | 8,213 | +17.7% | | 受取手形 | 33 | - | | 電子記録債権 | 216 | -2.3% | | 売掛金及び契約資産 | 2,254 | -20.6% | | 棚卸資産 | 2,576 | +28.4% | | その他 | 1,210 | +304.2% | | 固定資産 | 5,283 | +0.6% | | 有形固定資産 | 4,428 | -0.1% | | 無形固定資産 | 35 | +1.5% | | 投資その他の資産 | 821 | +6.9% | | 資産合計 | 18,785 | +5.7% |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前年同期比 | |------|---------------|-----------| | 流動負債 | 3,914 | +21.7% | | 支払手形及び買掛金 | 892 | +7.6% | | 短期借入金 | 1,000 | 0.0% | | その他 | 3,022 | +47.2% | | 固定負債 | 986 | -0.1% | | 長期借入金 | 3 | -84.7% | | その他 | 983 | +1.8% | | 負債合計 | 4,900 | +16.2% |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前年同期比 | |------|---------------|-----------| | 株主資本 | 13,709 | +0.2% | | 資本金 | 1,664 | 0.0% | | 利益剰余金 | 9,980 | +2.7% | | その他の包括利益累計額 | 176 | +49.1% | | 純資産合計 | 13,885 | +2.4% | | 負債純資産合計 | 18,785 | +5.7% |
貸借対照表に対するコメント: - 自己資本比率は73.9%と高い財務健全性を維持。前年同期比で2.4ポイント低下したものの、依然として高水準 - 流動比率は344.5%と安全性は高い。棚卸資産の増加が主な要因 - 現金及び預金は1,229百万円増加し、資金繰りは改善 - 契約負債が849百万円増加し、受注残の増加を反映 - 長期借入金は19百万円減少し、有利子負債は減少傾向
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前年同期比 | 売上高比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 4,588 | +11.3% | 100.0% |
| 売上原価 | 2,358 | +17.2% | 51.5% |
| 売上総利益 | 2,230 | +5.7% | 48.6% |
| 販売費及び一般管理費 | 1,202 | +7.7% | 26.2% |
| 営業利益 | 1,028 | +3.8% | 22.4% |
| 営業外収益 | 60 | +106.0% | 1.3% |
| 営業外費用 | 15 | +123.8% | 0.3% |
| 経常利益 | 1,073 | +6.1% | 23.4% |
| 特別利益 | 0 | 0.0% | 0.0% |
| 特別損失 | 0 | 0.0% | 0.0% |
| 税引前当期純利益 | 1,073 | +6.1% | 23.4% |
| 法人税等 | 322 | +8.5% | 7.0% |
| 当期純利益 | 751 | +5.1% | 16.4% |
損益計算書に対するコメント: - 売上高営業利益率は22.4%と前年同期比で0.4ポイント低下。増収ながら利益率はやや低下 - 売上総利益率は48.6%と前年同期比で2.9ポイント改善。売上原価率の改善が寄与 - 販管費率は26.2%と前年同期比で1.5ポイント上昇。増収に伴う販管費の増加 - 営業外収益の増加が経常利益の増益幅拡大に寄与 - 法人税等の負担増はあるものの、増益を確保
5. キャッシュフロー
- 営業活動によるキャッシュフロー:+1,753百万円(前年同期は-110百万円)
- 投資活動によるキャッシュフロー:-44百万円(前年同期は-395百万円)
- 財務活動によるキャッシュフロー:-504百万円(前年同期は-383百万円)
- フリーキャッシュフロー:+1,709百万円
キャッシュフローに対するコメント: - 営業CFは大幅に改善。税引前中間純利益の増加と契約負債の増加が主な要因 - 投資CFは定期預金の出入りが主な要因で前年同期比で大幅改善 - 財務CFは配当金の支払増が主な要因で前年同期比で悪化 - フリーCFは大幅に改善し、内部留保が増加
6. 今後の展望
- 2026年7月期通期業績予想は売上高10,200百万円(前期比9.2%増)、営業利益2,460百万円(同5.0%増)、経常利益2,440百万円(同2.8%増)、当期純利益1,720百万円(同1.4%増)を据え置き
- AI関連需要の拡大を背景に、化合物半導体分野を中心に業績拡大を目指す
- 研究開発費を前年同期比27.4%増の180百万円に増額し、技術革新を推進
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:化合物半導体分野が好調な一方、シリコン半導体分野は苦戦
- 配当方針:年間60円を維持。配当性向は約35.7%
- 研究開発費:前年同期比27.4%増の180百万円に増額
- 人員・組織変更:記載なし
総括: サムコはAI関連需要の拡大を背景に、化合物半導体分野を中心に業績を伸ばしています。売上高は2ケタ増加を達成し、利益面でも増益を確保。自己資本比率は73.9%と高い財務健全性を維持しています。通期業績予想は据え置きですが、中間期の好調な業績を踏まえると、上振れ達成の可能性もあります。今後もAI関連需要の拡大を追い風に、業績拡大が期待されます。