2026年9月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
株式会社アビスト (6087)
決算評価: 非常に良い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
株式会社アビストは、2026年9月期第1四半期(2025年10月1日~2025年12月31日)において、売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益の全てで前期比増収増益を達成し、非常に好調な業績となりました。主力事業である設計開発アウトソーシング事業における稼働要員の増加と単価改善が、売上高および利益の増加に大きく貢献しました。一方で、美容・健康商品製造販売事業は減収となりましたが、全体業績への影響は限定的でした。財政状態も自己資本比率が76.4%と高く、安定した経営基盤を維持しています。
2. 業績結果
| 科目 | 当期(百万円) | 前期(百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 2,811 | 2,602 | +8.0% |
| 営業利益 | 334 | 309 | +8.3% |
| 経常利益 | 335 | 310 | +8.2% |
| 当期純利益 | 226 | 173 | +31.1% |
| 1株当たり当期純利益(円) | 57.04 | 43.52 | +31.1% |
| 配当金(年間予想) | 記載なし | 102.00 | 記載なし |
業績結果に対するコメント: 当第1四半期は、売上高が前期比8.0%増の28億11百万円となりました。これは、主力である設計開発アウトソーシング事業において、稼働要員の増加と単価改善が進んだことが主な要因です。営業利益も同8.3%増の3億34百万円と、売上高の伸びを上回るペースで増加しました。経常利益も同様に8.2%増の3億35百万円となりました。当期純利益は、前期比31.1%増の2億26百万円と大幅な増加を示しており、これは税金費用の調整等による影響も考えられます。1株当たり当期純利益も同様に大きく増加しました。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | |--------------------|--------------|----------------| | 流動資産 | 5,801 | △242 | | 現金及び預金 | 3,913 | △230 | | 受取手形及び売掛金 | 1,675 | +22 | | 棚卸資産 | 75 | +19 | | その他 | 142 | +10 | | 固定資産 | 3,406 | △319 | | 有形固定資産 | 1,984 | △12 | | 無形固定資産 | 152 | +1 | | 投資その他の資産 | 1,268 | △308 | | 資産合計 | 9,207 | △561 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | |--------------------|--------------|----------------| | 流動負債 | 1,375 | △180 | | 支払手形及び買掛金 | 0 | △0 | | 短期借入金 | 0 | △10 | | その他 | 1,375 | △170 | | 固定負債 | 798 | △9 | | 長期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 798 | △9 | | 負債合計 | 2,173 | △190 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | |--------------------|--------------|----------------| | 株主資本 | 6,548 | △179 | | 資本金 | 1,026 | 0 | | 利益剰余金 | 4,507 | △179 | | その他の包括利益累計額 | 485 | △193 | | 純資産合計 | 7,033 | △371 | | 負債純資産合計 | 9,207 | △561 |
貸借対照表に対するコメント: 当期末の総資産は92億7百万円となり、前期末から5億61百万円減少しました。これは主に、投資有価証券の減少(投資その他の資産の減少)および配当金の支払いによる現金及び預金の減少によるものです。負債合計は21億73百万円となり、前期末から1億90百万円減少しました。これは主に賞与引当金の減少によるものです。純資産合計は70億33百万円となり、前期末から3億71百万円減少しました。これは、その他有価証券評価差額金の減少および配当金の支払いによる利益剰余金の減少によるものです。 自己資本比率は76.4%と高い水準を維持しており、財務の健全性は非常に良好です。流動比率や当座比率などの安全性指標は、詳細なデータがないため算出できませんが、現金及び預金が潤沢にあることから、短期的な支払い能力も問題ないと考えられます。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率 (%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 2,811 | +8.0% | 100.0% |
| 売上原価 | 1,977 | +10.1% | 70.3% |
| 売上総利益 | 834 | +4.6% | 29.7% |
| 販売費及び一般管理費 | 499 | +14.3% | 17.7% |
| 営業利益 | 334 | +8.3% | 11.9% |
| 営業外収益 | 5 | +284.6% | 0.2% |
| 営業外費用 | 5 | +9,700.0% | 0.2% |
| 経常利益 | 335 | +8.2% | 11.9% |
| 特別利益 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 特別損失 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 税引前当期純利益 | 335 | +24.3% | 11.9% |
| 法人税等 | 108 | +12.1% | 3.8% |
| 当期純利益 | 226 | +31.1% | 8.0% |
損益計算書に対するコメント: 売上高は前期比8.0%増となりましたが、売上原価が10.1%増と売上高の伸びを上回ったため、売上総利益は4.6%増にとどまりました。これにより、売上総利益率は29.7%と前期の30.6%から低下しました。販売費及び一般管理費は14.3%増と大きく増加しており、これが売上総利益の伸びを吸収し、営業利益の伸び率を売上高の伸び率と同程度に抑える要因となりました。営業利益率は11.9%と前期と同水準を維持しました。 営業外収益・費用は微々たるものであり、経常利益は売上高の伸びにほぼ連動する形で8.2%増となりました。特別損失の計上がなかったこともあり、税引前当期純利益は24.3%増となりました。法人税等の増加を考慮しても、当期純利益は31.1%増と大幅に増加しました。 売上高営業利益率(当期)は11.9%であり、前期比では微増ですが、高い収益性を維持しています。ROE(自己資本利益率)は、詳細なデータがないため算出できませんが、純資産の減少に対して当期純利益が増加していることから、改善していると推測されます。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第1四半期累計期間に係るキャッシュ・フロー計算書は作成されていません。減価償却費は32,230千円(32百万円)でした。
6. 今後の展望
株式会社アビストは、2026年9月期の通期業績予想として、売上高112億円(前期比5.4%増)、営業利益8億5千万円(前期比11.8%減)、経常利益8億5千万円(前期比13.0%減)、当期純利益5億9千万円(前期比9.2%減)を予想しています。 第2四半期累計期間の業績予想は、売上高54億円(前期比3.7%増)、営業利益2億9千万円(前期比42.4%減)、経常利益2億9千万円(前期比43.7%減)、当期純利益2億円(前期比26.3%減)となっています。 通期および第2四半期累計期間の業績予想では、売上高は増加するものの、利益面では減少が見込まれています。これは、今後の事業環境の変化や、会社が目指す「デジタルソリューション企業」への変革に向けた投資などが影響している可能性があります。 世界経済の不透明感や自動車産業への通商政策の影響など、外部環境のリスク要因も認識しており、業界の動向を注視していく必要があります。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- 設計開発アウトソーシング事業:売上高27億85百万円(前期比8.2%増)、セグメント利益5億52百万円(前期比11.1%増)、セグメント利益率19.8%。
- 美容・健康商品製造販売事業:売上高11百万円(前期比11.3%減)、セグメント損失7百万円。
- 不動産賃貸事業:売上高14百万円(前期比1.8%減)、セグメント利益7百万円(前期比14.9%増)、セグメント利益率47.8%。
- 配当方針:2026年9月期の年間配当予想は102円となっています。
- 株主還元施策:記載なし。
- M&Aや大型投資:記載なし。
- 人員・組織変更:記載なし。
総括: 株式会社アビストは、2026年9月期第1四半期において、主力事業の好調を背景に増収増益を達成し、非常に良い決算となりました。財務基盤も安定しており、今後の成長に向けたポテンシャルを有しています。通期業績予想では利益減少が見込まれていますが、これは将来への投資や事業環境の変化への対応によるものと考えられ、今後の戦略展開に注目が集まります。