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更新: 2025-02-06 16:00:00
決算短信 2025-02-06T16:00

2025年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

ZACROS株式会社 (7917)

決算評価: 非常に良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

ZACROS株式会社の2025年3月期第3四半期(2024年4月1日~2024年12月31日)連結決算は、売上高が前年同期比11.4%増の1,133億87百万円、営業利益31.2%増の83億69百万円と大幅増収増益を達成した。情報電子事業と産業インフラ事業の好調が全体を押し上げ、生産効率向上や価格転嫁が利益拡大に寄与。一方、環境ソリューション事業の減収や人件費・原材料高騰などのコスト増圧要因があったものの、収益性は向上。総資産は1,497億81百万円(前年度末比5.7%増)、純資産979億88百万円(4.6%増)と安定した財政基盤を維持した。

2. 業績結果

項目 当期(百万円) 前期比(百万円) 前期比(%)
売上高(営業収益) 113,387 101,763 +11,624 (11.4)
営業利益 8,369 6,379 +1,990 (31.2)
経常利益 8,586 6,964 +1,622 (23.3)
当期純利益(親会社株主帰属) 5,299 3,150 +2,149 (68.2)
1株当たり当期純利益(EPS) 284.92円 167.44円 +117.48円
配当金(年間予想) 126.00円 84.00円 +42.00円

業績結果に対するコメント: 増収の主要因は情報電子事業(売上40,257百万円、+23.3%、営業利益3,323百万円、+78.1%)のディスプレイ関連プロテクトフィルムと半導体市場回復、産業インフラ事業(売上28,067百万円、+16.9%、営業利益3,345百万円、+35.2%)の建築資材・化成品好調。ウェルネス事業(売上20,206百万円、+1.9%)は微増収も開発費増で減益(営業利益592百万円、-30.8%)、環境ソリューション事業(売上24,856百万円、-1.7%)は事業売却とつめかえ包装不振で減益(営業利益1,107百万円、-6.3%)。特筆事項として、ランサムウェアによる生産停止損失239百万円やシステム障害対応203百万円が発生したが、増収効果で吸収。EPS向上と配当増額(第2四半期63円、期末予想63円)は株主還元強化を示す。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | 前期比(%) | |-----------------------|---------------|------------------|-------------| | 流動資産 | 91,821 | 92,885 | -1,064 (-1.1) | |   現金及び預金 | 16,899 | 15,516 | +1,383 (8.9) | |   受取手形及び売掛金 | 43,667 | 40,972 | +2,695 (6.6) | |   棚卸資産 | 15,513 | 15,320 | +193 (1.3) | |   その他 | 15,742 | 21,077 | -5,335 (-25.3)| | 固定資産 | 57,960 | 48,795 | +9,165 (18.8)| |   有形固定資産 | 52,830 | 43,158 | +9,672 (22.4)| |   無形固定資産 | 808 | 800 | +8 (1.0) | |   投資その他の資産 | 4,321 | 4,836 | -515 (-10.7)| | 資産合計 | 149,781 | 141,680 | +8,101 (5.7)|

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | 前期比(%) | |-----------------------|---------------|------------------|-------------| | 流動負債 | 40,757 | 40,781 | -24 (-0.1) | |   支払手形及び買掛金 | 25,372 | 26,311 | -939 (-3.6) | |   短期借入金 | 728 | 1,579 | -851 (-53.9)| |   その他 | 14,657 | 12,891 | +1,766 (13.7)| | 固定負債 | 11,036 | 7,257 | +3,779 (52.1)| |   長期借入金 | 3,839 | 75 | +3,764 (5,018.7)| |   その他 | 7,197 | 7,182 | +15 (0.2) | | 負債合計 | 51,793 | 48,038 | +3,755 (7.8)|

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | 前期比(%) | |----------------------------|---------------|------------------|-------------| | 株主資本 | 84,509 | 81,161 | +3,348 (4.1)| |   資本金 | 6,600 | 6,600 | 0 (0.0) | |   利益剰余金 | 73,506 | 70,265 | +3,241 (4.6)| | その他の包括利益累計額 | 4,878 | 4,446 | +432 (9.7) | | 純資産合計 | 97,988 | 93,642 | +4,346 (4.6)| | 負債純資産合計 | 149,781 | 141,680 | +8,101 (5.7)|

貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は59.7%(前年度末60.4%)と高水準を維持し、財務安全性が高い。流動比率(流動資産/流動負債)は2.25倍(前2.28倍)と当座流動性も安定。資産構成では固定資産が18.8%増(有形固定資産中心に設備投資進展)、流動資産は有価証券減少で微減。負債は長期借入金急増も総負債比率は低く(34.6%)、純資産拡大は利益蓄積による。主な変動点は売掛金・現金増(営業増強)と長期借入金増(投資資金調達か)。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(百万円) 前期比(%) 売上高比率(%)
売上高(営業収益) 113,387 101,763 +11,624 (11.4) 100.0
売上原価 86,953 79,460 +7,493 (9.4) 76.7
売上総利益 26,434 22,302 +4,132 (18.5) 23.3
販売費及び一般管理費 18,064 15,923 +2,141 (13.4) 15.9
営業利益 8,369 6,379 +1,990 (31.2) 7.4
営業外収益 735 633 +102 (16.1) 0.6
営業外費用 518 48 +470 (979.2) 0.5
経常利益 8,586 6,964 +1,622 (23.3) 7.6
特別利益 7 931 -924 (-99.2) 0.0
特別損失 466 2,240 -1,774 (-79.3) 0.4
税引前当期純利益 8,127 5,655 +2,472 (43.7) 7.2
法人税等 2,088 2,084 +4 (0.2) 1.8
当期純利益 6,039 3,571 +2,468 (69.1) 5.3

損益計算書に対するコメント: 売上総利益率23.3%(前21.9%)と改善、営業利益率7.4%(前6.3%)へ向上し、各利益段階で収益性強化。ROE(純資産利益率、年率換算)は約8.5%(前期比大幅改善)と株主価値向上。コスト構造は売上原価率微減も販管費増(人件費・研究開発費)、営業外費用急増(生産停止239百万円、システム障害203百万円)が要因だが特別損失減少で税引前利益急伸。主変動は増収効果と原価率改善(生産効率化)。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

記載なし。四半期連結キャッシュ・フロー計算書は未作成。減価償却費は4,359百万円(前年同期4,362百万円)と安定。

6. 今後の展望

通期業績予想(2024年8月7日公表、変更なし):売上高150,000百万円(前期比10.2%増)、営業利益10,500百万円(25.8%増)、経常利益11,000百万円(23.5%増)、親会社株主帰属純利益6,700百万円(47.8%増)、EPS360.20円。中期計画の詳細未記載だが、情報電子・産業インフラの成長継続を想定。リスク要因は原材料・エネルギー高騰、為替変動、ランサムウェア再発。成長機会は半導体・バイオ医薬品市場拡大と価格転嫁推進。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績: 情報電子(売上35.5%、利益39.7%)、産業インフラ(24.8%、40.0%)が主力。ウェルネス・環境ソリューションは低迷。
  • 配当方針: 年間126円(普通53円+記念10円×2)、前期84円から大幅増。株主還元強化。
  • 株主還元施策: 自己株式取得を2月6日取締役会で決定(詳細後発事象)。
  • M&Aや大型投資: 連結子会社フジモリプラケミカルを吸収合併で除外(環境ソリューション影響)。
  • 人員・組織変更: 記載なし。会計方針変更(法人税等基準適用)ありだが影響なし。

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