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更新: 2026-02-13 16:00:00
決算 2026-02-13T16:00

2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)

株式会社セルシード (7776)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社セルシードの2025年12月期決算は、売上高が大幅に減少し、損失額も拡大した厳しい結果となりました。再生医療支援事業における海外市場の低迷や、細胞シート再生医療事業における研究開発費の増加が業績を圧迫しました。一方で、自己資本比率は76.0%と高い水準を維持しており、財務基盤の安定性は保たれています。しかし、継続企業の前提に重要な疑義が生じている状況であり、今後の事業展開と収益化が喫緊の課題となっています。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比 (%)
売上高(営業収益) 83 △56.7%
営業利益 △1,046 199,749千円増
経常利益 △1,051 204,137千円増
当期純利益 △1,104 244,260千円増
1株当たり当期純利益 △31.82円 -
配当金 -

業績結果に対するコメント: 当期は、売上高が前期比56.7%減と大幅に減少しました。これは、再生医療支援事業における細胞培養器材事業の海外市場での売上減少や、細胞シート再生医療事業における研究開発費の増加が主な要因です。売上高の減少に伴い、営業損失、経常損失、当期純損失ともに赤字幅が拡大しました。特に、販売費及び一般管理費のうち研究開発費が前期比で増加しており、将来に向けた投資が先行している状況です。1株当たり当期純利益も大幅なマイナスとなっています。配当金については、当期も実施されていません。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |--------------------|--------------|------------| | 流動資産 | 1,521 | △790,702千円減 | | 現金及び預金 | 1,318 | △815,389千円減 | | 受取手形及び売掛金 | 6 | △30,296千円減 | | 棚卸資産 | 26 | 10,731千円増 | | その他 | 170 | 10,000千円増 | | 固定資産 | 134 | 13,458千円増 | | 有形固定資産 | 0 | 0 | | 無形固定資産 | 記載なし | 記載なし | | 投資その他の資産 | 134 | 13,458千円増 | | 資産合計 | 1,655 | △777,244千円減 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |--------------------|--------------|------------| | 流動負債 | 248 | 144,991千円増 | | 支払手形及び買掛金 | 0 | △5,826千円減 | | 短期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 248 | 150,817千円増 | | 固定負債 | 139 | △27,412千円減 | | 長期借入金 | 105 | △27,504千円減 | | その他 | 33 | 92千円増 | | 負債合計 | 387 | 117,578千円増 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |--------------------|--------------|------------| | 株主資本 | 1,256 | △895,846千円減 | | 資本金 | 2,256 | △563,060千円減 | | 利益剰余金 | △1,104 | △244,260千円増 | | その他の包括利益累計額 | 1 | 860千円増 | | 純資産合計 | 1,268 | △894,823千円減 | | 負債純資産合計 | 1,655 | △777,244千円減 |

貸借対照表に対するコメント: 当事業年度末の自己資本比率は76.0%と、前期の88.5%から低下したものの、依然として高い水準を維持しており、財務の健全性は保たれています。流動資産は現金及び預金の減少が大きく、全体として減少しました。一方で、流動負債は未払金の大幅な増加により増加しました。固定負債は長期借入金の減少により減少しました。純資産は、当期純損失の計上により大幅に減少しましたが、新株予約権の行使による資本金の増加(資本剰余金への振替後、欠損填補に充当)もありました。全体として、資産の減少と負債の増加により、総資産は前期比で減少しています。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比 (%) 売上高比率
売上高(営業収益) 83 △56.7% 100.0%
売上原価 40 △50.8% 48.2%
売上総利益 42 △61.2% 51.8%
販売費及び一般管理費 1,088 13.2% 1,300.6%
営業利益 △1,046 199,749千円増 △1,250.7%
営業外収益 3 △21.6% 3.6%
営業外費用 8 72.8% 9.6%
経常利益 △1,051 204,137千円増 △1,258.7%
特別利益 2 △76.2% 2.4%
特別損失 52 187.5% 62.2%
税引前当期純利益 △1,101 28.6% △1,316.1%
法人税等 2 0.0% 2.4%
当期純利益 △1,104 244,260千円増 △1,320.4%

損益計算書に対するコメント: 売上高が大幅に減少した一方で、販売費及び一般管理費、特に研究開発費が増加したため、営業損失は拡大しました。売上総利益率は51.8%と前期の57.0%から低下しています。営業外費用も増加しており、経常損失も拡大しました。特別損失として減損損失が計上されています。当期純損失は1,104百万円となり、前期から損失額が増加しました。売上高営業利益率は△1,250.7%と大幅なマイナスとなっています。

5. キャッシュフロー

  • 営業活動によるキャッシュ・フロー: △988百万円(前期比122,872千円の支出増)
  • 投資活動によるキャッシュ・フロー: △26百万円(前期比8,350千円の支出増)
  • 財務活動によるキャッシュ・フロー: 200百万円(前期比655,174千円の獲得減)
  • 現金及び現金同等物期末残高: 1,318百万円

キャッシュフローに対するコメント: 営業活動によるキャッシュ・フローは、大幅な赤字計上により、支出が拡大しました。投資活動では、有形固定資産の取得による支出がありました。財務活動では、新株予約権の行使による収入があったものの、長期借入金の返済などにより、獲得額は前期から減少しました。期末の現金及び現金同等物の残高は1,318百万円となっています。

6. 今後の展望

株式会社セルシードは、次期(2026年12月期)の業績予想として、売上高71百万円、営業利益△1,225百万円、経常利益△1,250百万円、当期純利益△1,320百万円を見込んでいます。再生医療支援事業では、器材製品を中心に海外販売の拡大と、再生医療CDMOとしての活動を推進し、セグメント売上高71百万円を目指します。細胞シート再生医療事業では、同種軟骨細胞シートなどの開発を継続し、パイプラインの技術導出に向けた交渉を進めます。これらの施策により、早期事業化の実現と収益機会の獲得を目指しています。

7. その他の重要事項

  • 継続企業の前提に関する重要事象等: 当社は、当事業年度末において、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在すると判断しています。これは、細胞シート再生医療事業の重要課題である第1号製品の早期事業化の道程を示すまでには至っていないためです。この状況の解消に向け、第1号製品の早期事業化の実現と事業提携の推進による収益機会の獲得に取り組んでいきます。
  • 新株予約権の発行: 2025年12月8日に新株予約権の発行及び行使が開始されており、2026年1月には402,805千円の資金調達を行っています。未行使の新株予約権も相当数残存しており、当面の資金繰りに支障はないと判断されています。
  • 欠損填補: 2025年5月2日付で、資本金及び資本剰余金の一部を繰越利益剰余金に振り替え、欠損填補に充当しています。

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