2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
スターティアホールディングス株式会社 (3393)
決算評価: 良い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
スターティアホールディングス株式会社の2026年3月期第3四半期連結累計期間の業績は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益の全てにおいて前期比で増加し、堅調な成長を示しました。特にDXソリューション関連事業の収益性が大きく改善したことが寄与しています。貸借対照表においては、総資産は減少したものの、自己資本比率が前期比で上昇し、財務の健全性が向上しています。会社は中期経営計画に基づき、オーガニック成長とM&A戦略を推進しており、今後の更なる企業価値向上を目指しています。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 17,312 | 7.0 |
| 営業利益 | 2,118 | 11.4 |
| 経常利益 | 2,160 | 10.4 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 1,541 | 9.7 |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | 164.57 | 記載なし |
| 配当金 | 記載なし | 記載なし |
業績結果に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間においては、売上高は前期比7.0%増の173億1290万円となりました。これは、ITインフラ関連事業におけるセキュリティ対策ニーズの高まりやパソコン買い替え需要の堅調な推移、およびDXソリューション関連事業におけるクロスセル強化やAI関連ニーズへの対応が奏功したことによるものです。 利益面では、営業利益が前期比11.4%増の21億1846万円、経常利益が前期比10.4%増の21億6076万円と、売上高の増加を上回る伸び率を示しました。特にDXソリューション関連事業におけるセグメント利益の伸び率が51.4%と顕著であり、収益性改善に大きく貢献しました。親会社株主に帰属する四半期純利益も前期比9.7%増の15億4146万円と堅調に推移しました。 1株当たり当期純利益については、164.57円となっています。配当金については、第2四半期末に54円が実施されており、年間配当予想は135円となっています。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動資産 | 10,624 | △7.9 | | 現金及び預金 | 6,287 | △4.2 | | 受取手形及び売掛金 | 3,280 | △6.3 | | 棚卸資産 | 546 | 20.2 | | その他 | 510 | △50.2 | | 固定資産 | 2,531 | △5.3 | | 有形固定資産 | 206 | △8.9 | | 無形固定資産 | 1,205 | △9.4 | | 投資その他の資産 | 1,118 | 0.2 | | 資産合計 | 13,155 | △7.4 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |--------------------------|----------------|--------------| | 流動負債 | 4,884 | △6.9 | | 支払手形及び買掛金 | 1,412 | △4.8 | | 短期借入金 | 400 | 0.0 | | その他 | 2,071 | 59.5 | | 固定負債 | 581 | △55.5 | | 長期借入金 | 573 | △55.7 | | その他 | 6 | △99.5 | | 負債合計 | 5,465 | △16.6 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 株主資本 | 7,539 | 0.3 | | 資本金 | 824 | 0.0 | | 利益剰余金 | 6,914 | 5.2 | | その他の包括利益累計額 | 69 | △11.3 | | 純資産合計 | 7,690 | 0.5 | | 負債純資産合計 | 13,155 | △7.4 |
貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期連結会計期間末の総資産は131億5539万円となり、前連結会計年度末と比較して7.4%減少しました。これは主に、流動資産の減少(特に「その他」の項目)や現金及び預金の減少、受取手形、売掛金及び契約資産の減少によるものです。一方で、棚卸資産は20.2%増加しています。 負債合計は54億6539万円となり、前期末比で16.6%減少しました。これは主に、長期借入金および1年内返済予定の長期借入金の減少によるものです。 純資産合計は76億9000万円となり、前期末比で0.5%増加しました。これは、当期の親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加が主な要因ですが、配当金の支払いと自己株式の増加により、増加幅は抑制されています。 自己資本比率は57.8%と、前期末の53.5%から上昇しており、財務の健全性が向上しています。流動比率や当座比率などの安全性指標に関する具体的な数値は開示されていませんが、自己資本比率の上昇は良好な兆候と言えます。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 17,312 | 7.0 | 100.0% |
| 売上原価 | 9,552 | 6.4 | 55.2% |
| 売上総利益 | 7,760 | 7.6 | 44.8% |
| 販売費及び一般管理費 | 5,642 | 6.6 | 32.6% |
| 営業利益 | 2,118 | 11.4 | 12.2% |
| 営業外収益 | 68 | △15.8 | 0.4% |
| 営業外費用 | 25 | △1.3 | 0.1% |
| 経常利益 | 2,160 | 10.4 | 12.5% |
| 特別利益 | 12 | △71.4 | 0.1% |
| 特別損失 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 税引前当期純利益 | 2,173 | 8.7 | 12.6% |
| 法人税等 | 605 | 4.7 | 3.5% |
| 当期純利益 | 1,567 | 10.3 | 9.1% |
損益計算書に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間の売上高は173億1290万円(前期比7.0%増)となりました。売上原価は前期比6.4%増と売上高の伸びを下回ったため、売上総利益は前期比7.6%増の77億6073万円となり、売上総利益率は44.8%と前期比で微増しました。 販売費及び一般管理費は前期比6.6%増の56億4227万円となりました。売上高の伸び率をわずかに下回ったことで、営業利益は前期比11.4%増の21億1846万円と、売上高の伸びを上回る増加となりました。営業利益率は12.2%と、前期比で0.5ポイント上昇しました。 営業外収益は前期比で減少しましたが、営業外費用も減少したため、経常利益は前期比10.4%増の21億6076万円となりました。経常利益率は12.5%と、前期比で0.4ポイント上昇しました。 特別利益は前期比で大幅に減少しました。税引前当期純利益は前期比8.7%増の21億7322万円となりました。 法人税等は前期比4.7%増となりました。最終的な当期純利益は前期比10.3%増の15億6756万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は15億4146万円(前期比9.7%増)です。 ROE(自己株式を除く)に関する具体的な数値は開示されていませんが、利益の増加と自己資本比率の上昇から、ROEも改善していると推測されます。コスト構造としては、売上原価率、販売費及び一般管理費率ともに売上高比率が安定しており、効率的な経営が行われていると考えられます。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
- 営業活動によるキャッシュフロー: 記載なし
- 投資活動によるキャッシュフロー: 記載なし
- 財務活動によるキャッシュフロー: 記載なし
- フリーキャッシュフロー: 記載なし
6. 今後の展望
会社は2025年5月22日に発表した「中期経営計画」に基づき、2026年3月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画を推進しています。既存事業によるオーガニック成長とM&A戦略の強化により、顧客基盤の拡大と既存事業とのシナジー創出を図り、企業価値の最大化を目指しています。 ITインフラ関連事業においては、ロールアップ型のM&Aを強化し、販売エリアと顧客の拡充を進めるとともに、複数商材を利用する顧客数の拡大を目指します。 DXソリューション関連事業においては、中小企業向けのBPaaS(Business Process as a Service)として提供し、顧客のビジネス成長を加速させることを目指します。 2028年3月期には、売上高370億円(既存事業290億円+M&A+シナジー領域80億円)、営業利益50億円(既存事業42億円+M&A+シナジー領域8億円)、ROE20%以上を目標としています。 2026年3月期の連結業績予想は、売上高236億円(前期比6.3%増)、営業利益31億5000万円(前期比15.1%増)、経常利益31億9000万円(前期比14.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益21億6000万円(前期比10.2%増)としており、通期業績予想は上方修正されています。 リスク要因としては、経済状況の変動や競合他社の動向などが考えられます。成長機会としては、DX化の進展やAI技術の普及に伴う新たなサービス展開などが挙げられます。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- ITインフラ関連事業: 売上高 137億1961万円(前期比6.0%増)、セグメント利益 13億7498万円(前期比0.3%増)
- DXソリューション関連事業: 売上高 35億7959万円(前期比10.8%増)、セグメント利益 6億3996万円(前期比51.4%増)
- CVC関連事業: 売上高 0円、セグメント損失 125万円(前期は75万円の損失)
- 配当方針: 2026年3月期の年間配当金は135円(普通配当73円、記念配当8円)と予想されています。
- 株主還元施策: 配当金の実施。
- M&Aや大型投資: 中期経営計画においてM&A戦略を強化する方針。
- 人員・組織変更: 記載なし。