2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社ルネサンス (2378)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
株式会社ルネサンスは、2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)において、売上高は微増を達成したものの、利益面では大幅な減少となりました。スポーツクラブ事業は堅調に推移し、新規入会や会員数が増加しましたが、ホームフィットネス事業の販売不振や、M&Aに伴う一時的な費用発生が利益を圧迫しました。これにより、営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも前年同期比で大幅な減少を記録しました。
2. 業績結果
以下の数値は、決算短信より抜粋したものです。単位は百万円です。
| 科目 | 2026年3月期 第3四半期累計 | 前年同期比 (%) | 2025年3月期 第3四半期累計 |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 48,187 | +1.3 | 47,572 |
| 営業利益 | 890 | △46.0 | 1,647 |
| 経常利益 | 315 | △72.6 | 1,154 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 523 | △26.8 | 714 |
| 1株当たり四半期純利益(円銭) | 26.87 | - | 37.03 |
| 配当金(年間予想、円銭) | 13.00 | - | 12.00 |
業績結果に対するコメント: 売上高はスポーツクラブ事業の好調により微増しましたが、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は大幅に減少しました。 * 増減の要因分析: * 売上高増: スポーツクラブ事業における新規入会者の増加、既存店舗の会員数増加、スタジオプログラムの好評、スイミングスクールの顧客満足度向上などが貢献しました。 * 利益減: * ホームフィットネス事業におけるステッパー等の販売不振。 * 株式会社楓の風の取得に伴う一時的な手数料等(約90百万円)の発生。 * 上昇する各種コスト(水光熱費など)への対応とサービス品質向上のための価格改定実施(10月)。 * 前連結会計年度における企業結合に係る暫定的な会計処理の確定の影響(2025年3月期第3四半期に係る数値への反映)。 * 主要な収益源や事業セグメント別の状況: * スポーツクラブ事業: 売上高は412億78百万円(前年同期比2.7%増)と好調。在籍会員数は450,126名(前年同期比2.0%増)。 * 地域・自治体向けの健康づくり事業(BtoG領域): 協定締結や学校水泳授業の受託拡大(前年同期比55.2%増)により順調に推移。 * 企業・健康保険組合向けの健康づくり事業(BtoB領域): オンラインレッスンサービスや法人向け短期利用チケットの販売を促進。 * 介護・医療周辺事業: 直営・フランチャイズでのデイサービス新規開設や、株式会社楓の風の子会社化により、売上高は17億14百万円(前年同期比13.7%増)と増加。 * ホームフィットネス事業: 新商品「スタイリーフェイス」は好評だったものの、前年好調だったステッパー等の販売不振により、売上高は28億18百万円(前年同期比21.8%減)と減少。 * 特筆すべき事項: * 社長交代、株式会社スポーツオアシスとの合併、株式会社楓の風の子会社化など、組織再編や事業拡大に向けた動きが活発化しています。 * 今後の事業拡大に向け、株式会社レーベンコミュニティ運営の通所介護施設および東急スポーツシステム株式会社運営の総合型スポーツクラブ等の事業譲受を決定しています。 * オリコン顧客満足度調査キッズスイミングスクール部門で総合第1位を獲得。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | |------|---------------|----------------| | 流動資産 | | | | 現金及び預金 | 8,371 | +691 | | 受取手形及び売掛金 | 2,018 | △361 | | 棚卸資産 | 826 | +22 | | その他 | 2,406 | +665 | | 流動資産合計 | 13,609 | +1,018 | | 固定資産 | | | | 有形固定資産 | | | | 建物及び構築物(純額) | 10,067 | +975 | | リース資産(純額) | 12,288 | △782 | | その他(純額) | 3,857 | +532 | | 有形固定資産合計 | 26,212 | +725 | | 無形固定資産 | | | | のれん | 1,556 | +673 | | 顧客関連資産 | 518 | △74 | | その他 | 504 | +17 | | 無形固定資産合計 | 2,578 | +615 | | 投資その他の資産 | | | | 投資有価証券 | 52 | +10 | | 敷金及び保証金 | 12,162 | △155 | | 繰延税金資産 | 2,357 | +383 | | その他 | 889 | △162 | | 投資その他の資産合計 | 15,460 | +76 | | 固定資産合計 | 44,250 | +1,415 | | 繰延資産 | 2 | △7 | | 資産合計 | 57,862 | +2,426 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | |------|---------------|----------------| | 流動負債 | | | | 支払手形及び買掛金 | 記載なし | 記載なし | | 短期借入金 | 記載なし | +753 (流動負債合計の増加要因として記載あり) | | その他 | 記載なし | | | 流動負債合計 | 記載なし | +753 | | 固定負債 | | | | 長期借入金 | 記載なし | +1,436 (固定負債の増加要因として記載あり) | | その他 | 記載なし | | | 固定負債合計 | 記載なし | +1,436 | | 負債合計 | 45,507 | +2,190 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | |------|---------------|----------------| | 株主資本 | | | | 資本金 | 記載なし | 記載なし | | 利益剰余金 | 記載なし | +257 | | その他の包括利益累計額 | 記載なし | 記載なし | | 株主資本合計 | 記載なし | +257 | | 純資産合計 | 12,354 | +235 | | 負債純資産合計 | 57,862 | +2,426 |
貸借対照表に対するコメント: * 自己資本比率: 21.3%(前期21.8%)と、やや低下傾向にありますが、一定の安全性を保っています。 * 安全性指標: * 流動比率、当座比率などの具体的な数値は開示されていませんが、現金及び預金が前期末比で増加しており、短期的な支払い能力は維持されていると考えられます。 * 資産・負債構成の特徴: * 資産合計は増加しており、特に有形固定資産(建物及び構築物)と無形固定資産(のれん)の増加が目立ちます。これは、事業拡大に向けた投資やM&Aの影響と考えられます。 * 負債合計も増加しており、特に長期借入金の増加が固定負債の増加を牽引しています。これは、事業拡大のための資金調達によるものと推測されます。 * 前期からの主な変動点: * 資産合計は24億26百万円増加し、負債合計は21億90百万円増加しました。 * 純資産合計は2億35百万円増加しましたが、これは主に当期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものです。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | 売上高比率 (%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 48,187 | +615 | 100.0% |
| 売上原価 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 売上総利益 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 販売費及び一般管理費 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 営業利益 | 890 | △757 | 1.8% |
| 営業外収益 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 営業外費用 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 経常利益 | 315 | △839 | 0.7% |
| 特別利益 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 特別損失 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 税引前当期純利益 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 法人税等 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 当期純利益 | 523 | △191 | 1.1% |
損益計算書に対するコメント: * 各利益段階での収益性分析: * 売上高は微増したものの、営業利益、経常利益、当期純利益は大幅に減少しました。特に経常利益の減少率が顕著です。 * 売上高営業利益率は1.8%(前期は3.5%)、売上高経常利益率は0.7%(前期は2.4%)と、収益性が大きく低下しています。 * 収益性指標: * ROE(自己資本利益率)は、当期純利益と純資産合計から概算すると、前期比で大幅に低下していると推測されます。 * コスト構造の特徴: * 決算短信の「経営成績に関する説明」によると、株式会社楓の風の取得に伴う手数料等(約90百万円)が発生したことが利益を圧迫した一因です。 * ホームフィットネス事業の原価が下回ったものの、全体としてはコスト増加が利益を押し下げたと考えられます。 * 前期からの主な変動要因: * 売上原価、販売費及び一般管理費、営業外損益、特別損益に関する詳細な数値が開示されていないため、具体的な増減要因の特定は困難ですが、前述の通り、ホームフィットネス事業の販売不振やM&A関連費用が利益減少の主な要因と考えられます。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
決算短信には、キャッシュフロー計算書に関する詳細な記載はありませんでした。
6. 今後の展望
- 会社が公表している業績予想:
- 2026年3月期通期連結業績予想は、売上高66,000百万円(前期比3.6%増)、営業利益1,700百万円(前期比12.7%減)、経常利益900百万円(前期比26.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益500百万円(前期比34.7%減)、1株当たり当期純利益25.38円と予想されています。
- 前回予想からの修正はありません。
- 中期経営計画や戦略:
- 「2024-2027中期経営計画」を策定し、「①総合型スポーツクラブのリーディングカンパニーとして業界をリードすること」及び「②フィットネス業界の枠を超えた中長期成長ドライバーの創出」を重要テーマとしています。
- スポーツクラブ事業の成長に向け、東急スポーツシステム株式会社が運営する施設の事業譲受を決定。
- 介護・医療周辺事業の成長戦略としてM&Aを視野に入れ、株式会社楓の風を子会社化。
- 「生きがい創造企業」という企業理念のもと、「人生100年時代を豊かにする健康のソリューションカンパニー」を長期ビジョンに掲げています。
- リスク要因:
- 新型コロナウイルス感染症の再拡大や、それに伴う社会経済活動への影響。
- 競合他社との競争激化。
- 新たな感染症の発生や自然災害等による事業活動への影響。
- 介護保険制度の改定等による影響。
- 成長機会:
- 健康志向の高まりによるフィットネス需要の拡大。
- 高齢化社会における健康寿命延伸への貢献。
- 企業や自治体との連携による健康づくり事業の拡大。
- M&Aによる事業領域の拡大とシナジー創出。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績: 報告セグメントは「スポーツクラブ運営事業」のみであるため、セグメントごとの詳細な業績は開示されていません。
- 配当方針: 2026年3月期通期配当予想は13.00円(前期実績12.00円)となっています。
- 株主還元施策: 配当金の実施。
- M&Aや大型投資:
- 株式会社楓の風の株式100%取得による子会社化(2025年12月1日付)。
- 株式会社レーベンコミュニティ運営の通所介護施設5施設、東急スポーツシステム株式会社運営の総合型スポーツクラブ等8施設の事業譲受を決定(2026年4月1日、7月1日付)。
- 人員・組織変更:
- 2025年4月1日付で社長交代。
- 株式会社スポーツオアシスとの合併(2025年4月1日付)。
- 連結範囲の重要な変更として、株式会社楓の風の連結子会社化(2025年12月1日付)。