2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(開示事項の追加及び公認会計士等による期中レビューの完了)
丸大食品株式会社 (2288)
決算評価: 良い主要業績指標
AI財務分析レポート
【企業名】 企業名: 丸大食品株式会社
【決算評価】 決算評価: 良い
【簡潔な要約】 丸大食品株式会社の2026年3月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比1.0%増の1,836億43百万円、営業利益が同34.1%増の68億7百万円、経常利益が同31.4%増の70億93百万円となりました。加工食品事業が好調で、ハム・ソーセージ部門は「燻製屋」シリーズの拡販やオリンピック関連商品の投入が奏功し、売上高は堅調に推移しました。調理加工食品部門も「サラダチキン」やデザート類の売上拡大が寄与しました。食肉事業は牛肉・豚肉ともに販売が低調でしたが、採算管理の徹底により利益は増加しました。当期純利益は前年同期の特別利益反動により減益となりましたが、全体として業績は改善傾向にあります。
【詳細な財務分析レポート】
1. 総評
丸大食品株式会社(東証プライム:2288)の2026年3月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比1.0%増の1,836億43百万円、営業利益が同34.1%増の68億7百万円、経常利益が同31.4%増の70億93百万円となりました。前年同期に固定資産処分益を計上した反動により、親会社株主に帰属する四半期純利益は同11.9%減の50億65百万円となりましたが、営業利益は2ケタ増益を達成しました。加工食品事業の好調が全体を牽引し、厳しい経営環境下でも収益性改善が進んでいます。
2. 業績結果
【数値比較】 - 売上高: 1,836億43百万円(前年同期比+1.0%) - 営業利益: 68億7百万円(前年同期比+34.1%) - 経常利益: 70億93百万円(前年同期比+31.4%) - 当期純利益: 50億65百万円(前年同期比-11.9%) - EPS: 206.92円(前年同期比-10.8%) - 配当: 未定
【業績結果に対するコメント】 売上高は前年同期比微増にとどまりましたが、営業利益は大幅増益を達成しました。これは主に加工食品事業の収益性改善によるものです。ハム・ソーセージ部門は「燻製屋」シリーズの拡販やオリンピック関連商品の投入が奏功し、売上高は堅調に推移しました。調理加工食品部門も「サラダチキン」やデザート類の売上拡大が寄与しました。食肉事業は牛肉・豚肉ともに販売が低調でしたが、採算管理の徹底により利益は増加しました。当期純利益は前年同期の特別利益反動により減益となりましたが、コア利益は着実に改善しています。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動資産 | 661,480 | +18.6% | | 現金及び預金 | 93,250 | +3.8% | | 受取手形及び売掛金 | 343,730 | +37.1% | | 商品及び製品 | 125,980 | -0.2% | | 仕掛品 | 3,760 | -28.4% | | 原材料及び貯蔵品 | 82,630 | +10.3% | | その他 | 12,340 | +15.0% | | 貸倒引当金 | -230 | +36.4% | | 固定資産 | 734,050 | +18.7% | | 有形固定資産 | 438,690 | +18.7% | | 無形固定資産 | 6,380 | +30.7% | | 投資その他の資産 | 289,000 | +18.7% | | 資産合計 | 1,395,530 | +18.6% |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動負債 | 500,770 | +19.2% | | 支払手形及び買掛金 | 249,640 | +31.3% | | 短期借入金 | 104,500 | +26.5% | | 1年内返済予定の長期借入金 | 23,330 | -11.7% | | リース債務 | 74,000 | -15.1% | | 未払金 | 74,480 | +16.6% | | 未払法人税等 | 127,700 | +37.5% | | 未払消費税等 | 38,000 | +38.2% | | 賞与引当金 | 30,000 | -63.4% | | 構造改革引当金 | - | -100.0% | | その他 | 218,300 | +16.7% | | 固定負債 | 140,890 | -1.1% | | 長期借入金 | 41,730 | -22.1% | | リース債務 | 21,830 | -10.5% | | 繰延税金負債 | 57,210 | +34.7% | | 退職給付に係る負債 | 16,090 | +1.5% | | その他 | 40,030 | +21.3% | | 負債合計 | 641,660 | +19.1% |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 株主資本 | 618,470 | +6.8% | | 資本金 | 67,160 | ±0.0% | | 資本剰余金 | 220,730 | -0.6% | | 利益剰余金 | 373,070 | +11.5% | | 自己株式 | -42,490 | -0.0% | | 株主資本合計 | 618,470 | +6.8% | | その他の包括利益累計額 | 126,960 | +55.6% | | その他有価証券評価差額金 | 127,100 | +55.6% | | 繰延ヘッジ損益 | 190 | +3700.0% | | 為替換算調整勘定 | 1,130 | -5.7% | | 退職給付に係る調整累計額 | -1,460 | -50.0% | | その他の包括利益累計額合計 | 126,960 | +55.6% | | 非支配株主持分 | 84,260 | +4.1% | | 純資産合計 | 753,860 | +12.5% | | 負債純資産合計 | 1,395,530 | +18.6% |
【貸借対照表に対するコメント】 総資産は前連結会計年度末比186億33百万円増加し、1,395億53百万円となりました。これは主に受取手形及び売掛金の増加(93億23百万円増)と投資有価証券の増加(65億51百万円増)によるものです。負債は102億54百万円増加し、641億67百万円となりました。これは支払手形及び買掛金の増加(59億17百万円増)と繰延税金負債の増加(23億33百万円増)が主な要因です。純資産は83億78百万円増加し、753億86百万円となりました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益50億65百万円の計上とその他有価証券評価差額金の増加(44億7百万円増)によるものです。自己資本比率は前連結会計年度末から1.3ポイント低下し、53.4%となりました。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | 売上高比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 183,643 | +1.0% | 100.0% |
| 売上原価 | 152,445 | +0.1% | 83.1% |
| 売上総利益 | 31,197 | +2.4% | 17.0% |
| 販売費及び一般管理費 | 24,390 | +0.3% | 13.3% |
| 営業利益 | 6,807 | +34.1% | 3.7% |
| 営業外収益 | 549 | -0.2% | 0.3% |
| 営業外費用 | 263 | +15.1% | 0.1% |
| 経常利益 | 7,093 | +31.4% | 3.9% |
| 特別利益 | 584 | +5,940.0% | 0.3% |
| 特別損失 | 656 | -20.7% | 0.4% |
| 税引前当期純利益 | 7,021 | +2.7% | 3.8% |
| 法人税等 | 1,956 | -48.7% | 1.1% |
| 当期純利益 | 5,065 | -11.9% | 2.8% |
【損益計算書に対するコメント】 売上高は前年同期比1.0%増の1,836億43百万円となりました。売上原価は同0.1%増の1,524億45百万円、販売費及び一般管理費は同0.3%増の2,439億円で、売上総利益は同2.4%増の3,119億7百万円となりました。営業利益は前年同期比34.1%増の68億7百万円と大幅増益を達成しました。これは主に加工食品事業の収益性改善によるものです。経常利益は同31.4%増の70億93百万円となりました。特別利益には投資有価証券売却益479百万円を計上し、特別損失には固定資産処分損325百万円と減損損失292百万円を計上しました。税引前当期純利益は同2.7%増の70億21百万円、法人税等は同48.7%減の19億56百万円、当期純利益は同11.9%減の50億65百万円となりました。
5. キャッシュフロー
【営業活動によるキャッシュ・フロー】: 65億48百万円増加 【投資活動によるキャッシュ・フロー】: 51億5百万円減少 【財務活動によるキャッシュ・フロー】: 11億円減少 【現金及び現金同等物の四半期末残高】: 93億25百万円(前連結会計年度末比3億42百万円増加)
6. 今後の展望
2026年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比1.3%増の2,380億円、営業利益が同28.0%増の70億円、経常利益が同22.2%増の74億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同64.0%増の90億円としています。EPSは367.65円を見込んでいます。年間配当金は65円/株を予定しています。
7. その他の重要事項
【セグメント別業績】 - 加工食品事業: 売上高1,239億54百万円(前年同期比+1.8%)、セグメント利益61億44百万円(前年同期比+34.7%) - 食肉事業: 売上高595億83百万円(前年同期比-0.6%)、セグメント利益6億34百万円(前年同期比+32.3%) - その他事業: 売上高1億5百万円(前年同期比+8.3%)、セグメント利益28百万円(前年同期比-19.4%)
【配当方針】: 年間配当金65円/株を予定 【株主還元施策】: 配当性向30%を目安に安定的な配当を実施 【M&Aや大型投資】: 生産設備の増強・合理化や品質向上のための固定資産取得を実施 【人員・組織変更】: 記載なし
【総括】 丸大食品の2026年3月期第3四半期連結決算は、売上高は前年同期比微増にとどまったものの、営業利益は大幅増益を達成しました。これは主に加工食品事業の収益性改善によるもので、ハム・ソーセージ部門の「燻製屋」シリーズ拡販や調理加工食品部門の「サラダチキン」・デザート類の売上拡大が寄与しました。食肉事業は販売が低調でしたが、採算管理の徹底により利益は増加しました。当期純利益は前年同期の特別利益反動により減益となりましたが、コア利益は着実に改善しています。通期業績予想は上方修正されており、業績回復基調が鮮明になっています。