2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社ヤマウラ (1780)
決算評価: 非常に良い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
株式会社ヤマウラは、2026年3月期第3四半期連結累計期間において、堅調な業績を記録しました。売上高は前期比19.4%増、営業利益は同18.2%増と、両指標ともに大幅な増加を示しました。これは主に建設事業における大型案件の受注獲得や、開発事業等での増収が貢献した結果です。エンジニアリング事業は減収減益となりましたが、全体業績への影響は限定的でした。貸借対照表においては、自己資本比率が78.3%と高い水準を維持しており、財務健全性は良好です。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 29,968 | 19.4 |
| 営業利益 | 3,441 | 18.2 |
| 経常利益 | 3,739 | 26.0 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 2,580 | 27.1 |
| 1株当たり四半期純利益 | 136.33円 | 記載なし |
| 配当金(年間予想) | 30.00円 | 記載なし |
業績結果に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間における業績は、前年同期比で大幅な増収増益となりました。売上高は、建設事業における完成工事高が前期比24.0%増となったことや、開発事業等売上高が同22.7%増となったことが大きく寄与しました。営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益も、売上高の増加に伴い、それぞれ18.2%、26.0%、27.1%と増加しました。特に、建設事業部では、官民連携協定を締結した開発事業や新規取引先の開拓が奏功し、大型案件の受注獲得に繋がったことが業績を押し上げました。エンジニアリング事業は、受注高が同34.5%減少、完成工事高が同23.6%減少したものの、営業利益は同28.2%減にとどまり、影響は限定的でした。開発事業等では、新規仕入・販売用物件の減少が見られたものの、完成物件の販売と戦略の見直しにより増収増益となりました。
3. 貸借対照表(バランスシート)
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 |
|---|---|---|
| 資産の部 | ||
| 流動資産 | 24,817 | 1.4%増 |
| 現金及び預金 | 4,050 | 記載なし |
| 受取手形及び売掛金(完成工事未収入金等及び契約資産) | 14,969 | 記載なし |
| 棚卸資産(販売用不動産、未成工事支出金等) | 6,000超 | 記載なし |
| その他 | 記載なし | 記載なし |
| 固定資産 | 7,833 | 23.3%増 |
| 有形固定資産 | 4,165 | 15.6%増 |
| 無形固定資産 | 64 | 記載なし |
| 投資その他の資産 | 3,603 | 34.5%増 |
| 資産合計 | 32,650 | 5.9%増 |
| 負債の部 | ||
| 流動負債 | 6,970 | 6.8%減 |
| 支払手形及び買掛金(工事未払金等) | 2,435 | 記載なし |
| 短期借入金 | 200 | 記載なし |
| その他 | 記載なし | 記載なし |
| 固定負債 | 106 | 5.6%増 |
| 長期借入金 | 記載なし | 記載なし |
| その他 | 記載なし | 記載なし |
| 負債合計 | 7,076 | 6.5%減 |
| 純資産の部 | ||
| 株主資本 | 24,264 | 9.1%増 |
| 資本金 | 2,888 | 変動なし |
| 利益剰余金 | 20,211 | 11.1%増 |
| その他の包括利益累計額 | 1,309 | 27.6%増 |
| 純資産合計 | 25,573 | 9.9%増 |
| 負債純資産合計 | 32,650 | 5.9%増 |
貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期連結会計期間末の総資産は326億50百万円となり、前期末比5.9%増加しました。これは主に、投資その他の資産の増加(34.5%増)や有形固定資産の増加(15.6%増)によるものです。負債合計は70億76百万円となり、前期末比6.5%減少しました。特に流動負債が6.8%減少しています。純資産合計は255億73百万円となり、前期末比9.9%増加しました。これは主に利益剰余金の増加(11.1%増)やその他の包括利益累計額の増加(27.6%増)によるものです。 自己資本比率は78.3%と非常に高い水準を維持しており、財務健全性は極めて良好です。流動比率や当座比率などの安全性指標に関する具体的な数値は開示されていませんが、自己資本比率の高さから、短期的な支払い能力にも問題はないと考えられます。資産構成としては、流動資産が総資産の約76%を占め、そのうち「受取手形及び売掛金(完成工事未収入金等及び契約資産)」が大きな割合を占めています。これは建設業の特性と言えます。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 29,968 | 19.4% | 100.0% |
| 売上原価 | 24,371 | 21.4% | 81.3% |
| 売上総利益 | 5,596 | 11.5% | 18.7% |
| 販売費及び一般管理費 | 2,155 | 2.3% | 7.2% |
| 営業利益 | 3,441 | 18.2% | 11.5% |
| 営業外収益 | 307 | 334.0% | 1.0% |
| 営業外費用 | 8 | △93.8% | 0.0% |
| 経常利益 | 3,739 | 26.0% | 12.5% |
| 特別利益 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 特別損失 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 税引前当期純利益 | 3,739 | 26.0% | 12.5% |
| 法人税等 | 1,159 | 23.4% | 3.9% |
| 当期純利益 | 2,580 | 27.1% | 8.6% |
損益計算書に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間の売上高は299億68百万円となり、前期比19.4%増加しました。売上原価も21.4%増加したため、売上総利益は11.5%増加の55億96百万円となりました。売上高に対する売上総利益率は18.7%となり、前期の20.0%から低下しています。これは、売上原価の増加率が売上高の増加率を上回ったためであり、建設資材価格の高騰などが影響している可能性があります。 販売費及び一般管理費は21億55百万円と、前期比2.3%の増加にとどまりました。この結果、営業利益は34億41百万円と、前期比18.2%増加しました。 営業外収益が前期の70百万円から307百万円へと大幅に増加した要因としては、「受取保険金」や「貸倒引当金戻入額」が計上されたことが挙げられます。これにより、経常利益は37億39百万円と、前期比26.0%増加しました。 当期純利益は25億80百万円と、前期比27.1%増加しました。 売上高営業利益率は11.5%となり、前期の11.6%からほぼ横ばいです。売上高経常利益率は12.5%となり、前期の11.8%から改善しました。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 ただし、減価償却費は以下の通りです。 - 前第3四半期連結累計期間: 244,048千円 - 当第3四半期連結累計期間: 258,080千円
6. 今後の展望
株式会社ヤマウラは、2026年3月期の連結業績予想を修正しており、売上高405億60百万円(前期比13.9%増)、営業利益42億60百万円(前期比9.5%増)、経常利益47億79百万円(前期比20.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益31億47百万円(前期比4.8%増)を見込んでいます。 会社は、高止まりする建設資機材・エネルギー価格や労働者不足による労務費高騰といった厳しい経営環境下においても、独自開発した『マイクロデータセンター』の製品化・運用の標準化を進めるなど、新たな取り組みを推進しています。また、建設事業部では、官民連携協定による開発事業や新規取引先の開拓を積極的に進め、大型案件の受注獲得を目指しています。 リスク要因としては、依然として不透明な経済状況、地政学リスク、米国の通商政策の影響などが挙げられます。一方で、国内建設業界の底堅い需要や、新たな事業展開による成長機会も存在します。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- 建設事業: 売上高264億71百万円(前期比24.0%増)、営業利益40億25百万円(前期比21.7%増)と好調。
- エンジニアリング事業: 売上高18億26百万円(前期比23.6%減)、営業利益1億94百万円(前期比28.2%減)と減収減益。
- 開発事業等: 売上高16億90百万円(前期比22.7%増)、営業利益88百万円(前期比19.2%増)と増収増益。
- 配当方針: 2026年3月期の年間配当予想は30.00円(前期比6.00円増)に修正されています。
- 株主還元施策: 配当予想の修正は、株主還元を重視する姿勢を示しています。
- M&Aや大型投資: 開示情報からは、現時点で特筆すべきM&Aや大型投資に関する情報は確認できません。
- 人員・組織変更: 開示情報からは、現時点で特筆すべき人員・組織変更に関する情報は確認できません。