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更新: 2026-04-03 09:15:31
決算 2026-02-13T16:00

2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

株式会社アイ・エス・ビー (9702)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社アイ・エス・ビーの2025年12月期(2025年1月1日~2025年12月31日)の連結業績は、売上高は増加したものの、利益面では前期から大幅な減少となりました。売上高は前期比9.0%増の370億20百万円と堅調に推移しましたが、営業利益は同17.3%減の23億14百万円、経常利益は同17.6%減の23億84百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同29.4%減の14億35百万円となりました。この利益の減少は、情報サービス事業における調達コストの上昇、不採算プロジェクトの影響、および成長投資に伴う販売費及び一般管理費の増加が主な要因です。一方で、セキュリティシステム事業は増収増益と好調を維持しました。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比(%)
売上高(営業収益) 37,020 +9.0%
営業利益 2,314 △17.3%
経常利益 2,384 △17.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 1,435 △29.4%
1株当たり当期純利益(EPS) 125.31円 △29.6%
配当金(期末) 55.00円 +1.8%

業績結果に対するコメント: 売上高の増加は、情報サービス事業における「ビジネスインダストリーソリューション」や「エンタープライズソリューション」の堅調な受注、およびセキュリティシステム事業の好調が牽引しました。しかし、利益面では、情報サービス事業における調達コストの上昇、不採算プロジェクトの影響、および成長投資のための販売費及び一般管理費の増加が、増収効果を上回り、大幅な減益となりました。特に、営業利益、経常利益、当期純利益ともに二桁の減少率を示しており、収益性の悪化が懸念されます。配当金は微増となりましたが、利益の減少を考慮すると、株主還元への影響も考慮が必要です。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|-------------| | 流動資産 | 16,947 | +4.2% | | 現金及び預金 | 9,078 | +1.1% | | 受取手形及び売掛金 | 6,388 | +5.1% | | 棚卸資産 | 1,131 | +22.8% | | その他 | 73 | △18.9% | | 固定資産 | 4,663 | +26.6% | | 有形固定資産 | 1,923 | +86.2% | | 無形固定資産 | 769 | △11.2% | | 投資その他の資産 | 1,969 | +10.4% | | 資産合計 | 21,610 | +8.4% |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|-------------| | 流動負債 | 6,109 | +5.6% | | 支払手形及び買掛金 | 2,373 | +3.3% | | 短期借入金 | 120 | 0.0% | | その他 | 403 | △3.6% | | 固定負債 | 978 | +49.9% | | 長期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 440 | +205.6% | | 負債合計 | 7,087 | +10.1% |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|-------------| | 株主資本 | 14,030 | +6.5% | | 資本金 | 2,410 | +0.8% | | 利益剰余金 | 8,605 | +10.5% | | その他の包括利益累計額 | 492 | +50.5% | | 純資産合計 | 14,522 | +7.5% | | 負債純資産合計 | 21,610 | +8.4% |

貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は67.2%と前期から0.5ポイント減少しましたが、依然として高い水準を維持しており、財務の健全性は良好です。流動資産は棚卸資産の増加が目立ちますが、現金及び預金も増加しており、流動性は維持されています。固定資産は有形固定資産が大幅に増加しており、これは設備投資の増加を示唆しています。負債においては、固定負債の増加が顕著であり、特に「資産除去債務」の増加が目立ちます。純資産は利益剰余金の増加により増加しており、企業の内部留保は順調に積み上がっています。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(%) 売上高比率(%)
売上高(営業収益) 37,020 +9.0% 100.0%
売上原価 28,534 +10.6% 77.1%
売上総利益 8,486 +1.8% 22.9%
販売費及び一般管理費 6,171 +13.4% 16.7%
営業利益 2,314 △17.3% 6.3%
営業外収益 89 △31.5% 0.2%
営業外費用 20 △47.4% 0.1%
経常利益 2,384 △17.6% 6.4%
特別利益 記載なし 記載なし 記載なし
特別損失 記載なし 記載なし 記載なし
税引前当期純利益 2,384 △17.6% 6.4%
法人税等 948 +10.2% 2.6%
当期純利益 1,435 △29.4% 3.9%

損益計算書に対するコメント: 売上高は増加しましたが、売上原価の増加率が売上高の増加率を上回ったため、売上総利益の伸びは限定的でした。特に、販売費及び一般管理費が前期比13.4%と大きく増加したことが、営業利益の大幅な減少に直結しました。これは、情報サービス事業における調達コスト上昇や、成長投資に伴う販管費の増加が原因と考えられます。営業利益率、経常利益率、当期純利益率ともに前期から低下しており、収益性の悪化が顕著です。ROE(自己資本利益率)は、当期純利益の減少により、前期の16.1%から10.2%へと低下しました。

5. キャッシュフロー

  • 営業活動によるキャッシュ・フロー: 1,745百万円(前期:1,880百万円)
  • 投資活動によるキャッシュ・フロー: △1,017百万円(前期:△1,354百万円)
  • 財務活動によるキャッシュ・フロー: △617百万円(前期:△480百万円)
  • フリーキャッシュフロー: 728百万円(営業CF - 投資CF)

キャッシュフローに対するコメント: 営業活動によるキャッシュ・フローは、利益の減少を反映して前期を下回りましたが、依然としてプラスを維持しています。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得等によりマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払い等によりマイナスとなっています。フリーキャッシュフローはプラスを維持しており、事業活動から生み出されるキャッシュは潤沢であることが示唆されます。

6. 今後の展望

株式会社アイ・エス・ビーは、2026年12月期の連結業績予想として、売上高385億円(前期比4.0%増)、営業利益30億円(同29.6%増)、経常利益30億50百万円(同27.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益18億50百万円(同28.9%増)と、大幅な増収増益を見込んでいます。これは、AI・省力化投資の拡大やIT投資意欲の旺盛さを背景とした情報サービス事業の回復、およびセキュリティシステム事業の継続的な成長を織り込んだものです。 中期経営計画「ISBグループ中長期経営計画2030」では、「ISB革新 飛躍に向けて~from challenge to breakthrough~」をテーマに、社会価値と経済価値の向上を目指しています。配当性向は連結ベースで当期純利益の50%以上を目標とし、純資産配当率(DOE)4%下限の安定維持と増配を目指す方針です。

リスク要因としては、国内外の経済情勢の不透明性、地政学リスク、金利上昇の影響などが挙げられます。成長機会としては、AI関連分野や省力化投資の拡大が期待されます。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • 情報サービス事業: 売上高315億8百万円(前期比8.7%増)、セグメント利益15億17百万円(同27.3%減)。
    • セキュリティシステム事業: 売上高55億12百万円(前期比11.1%増)、セグメント利益7億60百万円(同12.4%増)。
  • 配当方針: 2030年度までに連結ベースで当期純利益の50%以上を配当性向の目標とし、純資産配当率(DOE)を4%下限として安定維持しつつ、着実な増配を目指す方針です。
  • 株主還元施策: 自己株式の取得も、財務状況や株価の推移等を勘案しつつ、機動的に実施する方針です。
  • 決算説明会: 2026年3月4日に機関投資家及びアナリスト向け説明会を開催予定です。

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