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更新: 2026-04-03 09:15:31
決算 2026-02-13T15:45

2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

ナイス株式会社 (8089)

決算評価: 非常に良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

ナイス株式会社は、2026年3月期第3四半期連結累計期間において、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益の全てにおいて、前年同期比で大幅な増加を達成しました。特に、住宅事業における売上高および営業利益の伸びが顕著であり、全体業績を力強く牽引しています。貸借対照表においては、総資産が増加する一方で、自己資本比率は微減ながらも安定した水準を維持しており、財務健全性も保たれています。全体として、堅調な業績成長と財務基盤の安定性を両立させた、非常に良好な決算結果と言えます。

2. 業績結果

科目 当期(百万円) 前期(百万円) 前期比(%)
売上高(営業収益) 188,712 170,889 10.4
営業利益 2,824 1,442 95.9
経常利益 2,709 1,322 104.8
親会社株主に帰属する四半期純利益 1,632 396 311.6
1株当たり当期純利益(EPS) 137.19円 33.52円 311.6
配当金(年間予想) 72.00円 65.00円 10.8

業績結果に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間における業績は、売上高が前年同期比10.4%増加し、1,887億12百万円となりました。これは、主に住宅事業の売上高が同23.4%増加したこと、およびその他の事業の売上高が同24.5%増加したことによるものです。 利益面では、営業利益が同95.9%増の28億24百万円、経常利益が同104.8%増の27億9百万円と、大幅な増加を達成しました。特に住宅事業においては、売上高の増加に加え、営業利益が同125.8%増と大きく伸びており、利益率の改善が顕著です。建築資材事業は売上高が同7.1%増加したものの、営業利益は同2.2%減少しました。これは、木材の売上減少が影響したと考えられます。 親会社株主に帰属する四半期純利益は、同311.6%増の16億32百万円と、大幅な増加となりました。これは、営業利益の増加に加え、特別利益の計上などが寄与した結果です。 1株当たり当期純利益(EPS)も大幅に改善し、投資家にとって魅力的な水準となっています。 配当金についても、年間予想が前期比で増加しており、株主還元への積極的な姿勢が見られます。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | 前期比(%) | |------|---------------|-----------------|-------------| | 流動資産 | | | | | 現金及び預金 | 22,263 | △3,304 | △12.9 | | 受取手形及び売掛金 | 31,606 | 1,107 | 3.7 | | 電子記録債権 | 13,433 | 1,839 | 15.9 | | 有価証券 | 2,400 | △2,100 | △46.7 | | 商品 | 8,888 | 1,103 | 14.2 | | 販売用不動産 | 30,586 | 7,971 | 35.2 | | 未成工事支出金 | 851 | 227 | 36.1 | | その他 | 2,302 | △1,419 | △38.1 | | 貸倒引当金 | △182 | 9 | △4.7 | | 流動資産合計 | 112,150 | 5,433 | 5.1 | | 固定資産 | | | | | 有形固定資産 | | | | | 建物及び構築物(純額) | 13,683 | △650 | △4.5 | | 土地 | 29,273 | 1,291 | 4.6 | | その他(純額) | 3,629 | △308 | △7.8 | | 有形固定資産合計 | 46,586 | 333 | 0.7 | | 無形固定資産 | 2,388 | 205 | 9.5 | | 投資その他の資産 | | | | | 投資有価証券 | 12,315 | 1,801 | 17.1 | | その他 | 5,636 | 184 | 3.4 | | 貸倒引当金 | △83 | 1 | △1.2 | | 投資その他の資産合計 | 17,868 | 1,986 | 12.5 | | 固定資産合計 | 66,843 | 2,524 | 3.9 | | 資産合計 | 178,994 | 7,957 | 4.7 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | 前期比(%) | |------|---------------|-----------------|-------------| | 流動負債 | | | | | 支払手形及び買掛金 | 23,913 | △939 | △3.8 | | 電子記録債務 | 20,736 | 1,016 | 5.2 | | 短期借入金 | 27,610 | 8,380 | 43.6 | | 未払法人税等 | 337 | △711 | △67.8 | | 引当金 | 793 | △855 | △51.9 | | その他 | 8,558 | △1,048 | △10.9 | | 流動負債合計 | 81,949 | 5,842 | 7.7 | | 固定負債 | | | | | 長期借入金 | 21,641 | △1,031 | △4.5 | | 退職給付に係る負債 | 1,516 | 135 | 9.8 | | その他 | 9,725 | 511 | 5.5 | | 固定負債合計 | 32,883 | △386 | △1.2 | | 負債合計 | 114,833 | 5,457 | 5.0 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | 前期比(%) | |------|---------------|-----------------|-------------| | 株主資本 | | | | | 資本金 | 24,489 | 56 | 0.2 | | 資本剰余金 | 13,479 | 56 | 0.4 | | 利益剰余金 | 19,996 | 815 | 4.2 | | 自己株式 | △689 | △1 | △0.1 | | 株主資本合計 | 57,275 | 926 | 1.6 | | その他の包括利益累計額 | | | | | その他有価証券評価差額金 | 2,965 | 1,347 | 83.3 | | 繰延ヘッジ損益 | 9 | 4 | 80.0 | | 土地再評価差額金 | △1,367 | 0 | 0.0 | | 為替換算調整勘定 | △418 | 50 | △10.7 | | 退職給付に係る調整累計額 | 76 | △14 | △15.6 | | その他の包括利益累計額合計 | 1,265 | 1,386 | 126.6 | | 非支配株主持分 | 5,619 | 187 | 3.4 | | 純資産合計 | 64,160 | 2,499 | 4.0 | | 負債純資産合計 | 178,994 | 7,957 | 4.7 |

貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期末の総資産は1,789億94百万円となり、前期末比で79億57百万円増加しました。これは、販売用不動産や棚卸資産の増加、投資有価証券の増加などが主な要因です。一方で、現金及び預金、有価証券は減少しています。 負債合計は1,148億33百万円となり、前期末比で54億57百万円増加しました。特に短期借入金が大幅に増加しており、運転資金の調達などが背景にあると考えられます。 純資産合計は641億60百万円となり、前期末比で24億99百万円増加しました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や、その他有価証券評価差額金の増加によるものです。 自己資本比率は32.7%となり、前期末の32.9%から微減しましたが、引き続き健全な水準を維持しています。 流動比率は約136.8%(流動資産112,150百万円 ÷ 流動負債81,949百万円)となり、短期的な支払い能力は良好です。当座比率は約110.7%((流動資産 - 棚卸資産)÷ 流動負債)となり、こちらも安全圏内と言えます。 資産構成としては、販売用不動産や棚卸資産といった流動資産の比率が高まっており、事業活動の活発化を示唆しています。負債面では、短期借入金の増加が目立ちますが、全体としては安定した財務状況と言えます。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(百万円) 前期比(%) 売上高比率(%)
売上高(営業収益) 188,712 17,822 10.4 100.0%
売上原価 162,593 15,147 10.3 86.2%
売上総利益 26,119 2,675 11.4 13.8%
販売費及び一般管理費 23,294 1,294 5.9 12.3%
営業利益 2,824 1,382 95.9 1.5%
営業外収益 612 123 25.1 0.3%
営業外費用 728 119 19.5 0.4%
経常利益 2,709 1,386 104.8 1.4%
特別利益 172 △23 △11.8 0.1%
特別損失 35 △515 △93.6 0.0%
税引前当期純利益 2,846 1,849 189.4 1.5%
法人税等 1,082 578 114.7 0.6%
当期純利益 1,764 1,271 221.0 0.9%
親会社株主に帰属する当期純利益 1,632 1,235 311.6 0.9%

損益計算書に対するコメント: 売上高は1,887億12百万円と、前期比10.4%増加しました。売上原価も10.3%増加しましたが、売上総利益は11.4%増加し、売上総利益率は13.8%と前期比で0.1ポイント上昇しました。 販売費及び一般管理費は5.9%の増加にとどまり、売上高の伸びを下回ったため、営業利益は95.9%増の28億24百万円と大幅に増加しました。営業利益率は1.5%となり、前期比で0.6ポイント改善しました。 営業外収益は受取配当金などが堅調に推移し、営業外費用は支払利息の増加などにより、経常利益は104.8%増の27億9百万円となりました。経常利益率も1.4%と、前期比で0.7ポイント改善しています。 特別利益では、投資有価証券売却益などが計上され、特別損失は減少しました。これにより、税引前当期純利益は大幅に増加しました。 法人税等を差し引いた当期純利益は17億64百万円となり、前期比で221.0%増となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は16億32百万円と、同311.6%増となりました。 ROE(自己資本利益率)は、当期純利益1,632百万円 ÷ 純資産平均額((61,661百万円 + 64,160百万円)/ 2)≒ 3.1% と計算され、前期からの大幅な改善が見られます。 コスト構造としては、売上原価の管理は比較的良好であり、販売費及び一般管理費の抑制も利益増加に貢献しています。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

当四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、注記によると、前第3四半期連結累計期間における減価償却費およびのれんの償却額は、以下の通りです。 - 前第3四半期連結累計期間: 減価償却費(のれんを除く無形固定資産に係る償却費を含む)は1,983百万円、のれんの償却額は10百万円でした。

6. 今後の展望

2026年3月期の連結業績予想は、売上高2,600億円(前期比7.0%増)、営業利益48億円(同3.7%増)、経常利益44億円(同2.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益30億円(同4.5%増)と予想されています。 現時点では、第3四半期決算短信公表時点での業績予想に変更はありません。 会社は、建築資材事業、住宅事業、その他の事業を柱に、持続的な成長を目指しています。特に住宅事業の好調を維持しつつ、建築資材事業の収益性改善、その他事業の拡大を図っていくと考えられます。 リスク要因としては、景気変動による住宅需要への影響、資材価格の変動、競合他社との競争などが挙げられます。 成長機会としては、リフォーム市場の拡大、環境配慮型建材への需要増加、新たな事業領域への進出などが考えられます。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • 建築資材事業: 売上高1,458億32百万円(前年同期比7.1%増)、営業利益16億9百万円(同2.2%減)。木材の売上減少が影響。
    • 住宅事業: 売上高348億85百万円(前年同期比23.4%増)、営業利益16億80百万円(同125.8%増)。マンション販売の好調が牽引。
    • その他の事業: 売上高79億94百万円(前年同期比24.5%増)、営業利益8億66百万円(同106.7%増)。
  • 配当方針: 2026年3月期通期の年間配当金予想は72.00円(前期比65.00円から増加)となっています。
  • 株主還元施策: 自己株式の取得(上限317,500株、上限8億円)および第三者割当による自己株式の処分(629,800株、1株あたり2,018円)が決定されています。これは、機動的な資本政策の遂行や従業員へのインセンティブ付与を目的としています。
  • M&Aや大型投資: 決算短信からは、特筆すべきM&Aや大型投資に関する情報は確認できませんでした。
  • 人員・組織変更: 連結範囲の重要な変更として、新規1社(株式会社新井商事ビル管理)の追加、1社(スマートパワー株式会社)の除外が記載されています。

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