2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
全国保証株式会社 (7164)
決算評価: 普通主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
全国保証株式会社の2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)の業績は、営業収益が前年同期比3.9%増と堅調に推移しました。これは、住宅ローン市場の底堅い動きや、中期経営計画に基づいた基幹事業の拡大、周辺事業への進出といった戦略が奏功した結果と考えられます。しかしながら、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比1.9%減となりました。これは、自己株式の取得による自己株式の増加や利益剰余金の減少などが主な要因として挙げられます。全体として、売上は増加したものの、利益面では微減となり、今後の収益性改善が課題となります。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 34,755 | +3.9 |
| 営業利益 | 22,992 | +0.2 |
| 経常利益 | 25,977 | +2.6 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 18,013 | △1.9 |
| 1株当たり四半期純利益(円銭) | 134.77 | △0.3 |
| 配当金(年間予想) | 115.00 | 記載なし |
業績結果に対するコメント: 売上高は前年同期比で増加しており、これは住宅ローン市場の底堅い動きや、同社が推進する事業戦略が一定の効果を上げていることを示唆しています。営業利益も微増ですが、経常利益はそれ以上に増加しており、営業外収益の増加が寄与していると考えられます。しかし、親会社株主に帰属する四半期純利益は微減となりました。これは、注記にある通り、自己株式の取得による自己株式の増加が株主資本に影響を与え、利益剰余金が減少したことが主な要因と考えられます。1株当たり当期純利益も微減となっています。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動資産 | 123,605 | △22.9 | | 現金及び預金 | 99,656 | △27.6 | | 求償債権 | 20,101 | +16.4 | | 有価証券 | 9,129 | △4.3 | | その他 | 5,307 | +21.8 | | 貸倒引当金 | △10,589 | +27.0 | | 固定資産 | 354,094 | +6.7 | | 有形固定資産 | 543 | △17.0 | | 無形固定資産 | 2,450 | △11.1 | | 投資その他の資産 | 351,100 | +7.0 | | 投資有価証券 | 299,947 | +5.2 | | 長期貸付金 | 17,827 | +22.8 | | 長期預金 | 28,000 | +21.7 | | 資産合計 | 477,699 | △3.0 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動負債 | 32,294 | △18.2 | | 前受収益 | 18,841 | △0.3 | | 未払法人税等 | 1,054 | △86.7 | | 債務保証損失引当金 | 8,673 | +1.7 | | その他 | 3,256 | +6.2 | | 固定負債 | 214,387 | +0.1 | | 長期借入金 | 30,000 | 0.0 | | 長期前受収益 | 183,707 | +0.1 | | 負債合計 | 246,681 | △2.8 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |--------------------------|---------------|--------------| | 株主資本 | 228,307 | △3.9 | | 資本金 | 10,703 | 0.0 | | 利益剰余金 | 231,643 | △1.0 | | 自己株式 | △14,677 | +90.6 | | その他の包括利益累計額 | 2,710 | +154.5 | | 純資産合計 | 231,017 | △3.2 | | 負債純資産合計 | 477,699 | △3.0 |
貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は48.4%と、前連結会計年度末の48.5%から微減しましたが、引き続き健全な水準を維持しています。流動資産は現金及び預金の減少により大きく減少しましたが、求償債権や長期貸付金、長期預金が増加しており、資産構成の変化が見られます。固定資産は投資有価証券の増加を中心に増加しています。負債合計は微減ですが、流動負債は未払法人税等の大幅な減少により減少しました。純資産合計は、自己株式の取得により自己株式が大幅に増加した影響で、利益剰余金が減少したことにより減少しました。その他の包括利益累計額は、その他有価証券評価差額金の増加により大きく増加しています。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 34,755 | +3.9 | 100.0% |
| 売上原価 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 売上総利益 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 販売費及び一般管理費 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 営業利益 | 22,992 | +0.2 | 66.2% |
| 営業外収益 | 3,686 | +18.6 | 10.6% |
| 営業外費用 | 702 | △4.5 | 2.0% |
| 経常利益 | 25,977 | +2.6 | 74.7% |
| 特別利益 | 27 | △96.7 | 0.1% |
| 特別損失 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 税引前当期純利益 | 26,004 | △0.5 | 74.8% |
| 法人税等 | 7,990 | +2.8 | 23.0% |
| 当期純利益 | 18,013 | △1.9 | 51.8% |
損益計算書に対するコメント: 売上高は増加しましたが、売上原価や販売費及び一般管理費に関する詳細な情報がないため、売上総利益や営業利益の増減要因を詳細に分析することは困難です。営業利益は微増にとどまりましたが、営業外収益の増加(主に受取利息の増加)により経常利益は増加しました。特別利益は前年同期比で大幅に減少しました。税引前当期純利益は微減となり、法人税等の増加により当期純利益は前期比で減少しました。売上高営業利益率は66.2%と高い水準を維持していますが、当期純利益率は51.8%となっています。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されておりません。
6. 今後の展望
2026年3月期の連結業績予想では、営業収益3.9%増、営業利益0.9%減、経常利益1.3%増、親会社株主に帰属する当期純利益2.8%減を見込んでいます。売上高は引き続き堅調に推移する見込みですが、利益面では厳しい見通しとなっています。中期経営計画「NextPhase~成長と価値創造~」に基づき、「基幹事業の拡大」、「周辺事業への進出」、「企業価値の向上」を基本方針として各種施策に取り組むとしています。特に、信用保証事業の拡大や、シナジー効果が期待できる企業との提携、スタートアップ企業への出資などを通じて、新たな価値創造を目指しています。リスク要因としては、海外景気の下振れリスクが挙げられています。
7. その他の重要事項
- セグメント情報: 当社グループは「信用保証事業」を単一の報告セグメントとしており、その他の事業については量的重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しています。
- 配当方針: 2026年3月期(予想)の年間配当金は115.00円となっています。
- 株主還元施策: 自己株式の取得を実施しており、株主還元の一環として位置づけられます。
- M&Aや大型投資: CVCを通じたスタートアップ企業への出資を行っています。
- 人員・組織変更: 記載はありません。