適時開示情報 要約速報

更新: 2026-04-03 09:15:43
決算 2026-02-12T15:30

2026年9月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

株式会社スプリックス (7030)

決算評価: 非常に良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社スプリックスは、2026年9月期第1四半期において、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益の全てにおいて、前年同期比で大幅な増加を達成しました。特に、営業利益は30.8%増と高い成長率を示し、収益性の改善が顕著です。これは、主力事業である学習塾「森塾」の生徒数増加に加え、「湘南ゼミナール」や「河合塾マナビス」といった他の事業セグメントも堅調に推移したこと、さらに新規事業の成長が寄与した結果と考えられます。貸借対照表においても、純資産が増加しており、財務基盤も強化されています。

2. 業績結果

以下の数値は、2026年9月期第1四半期(2025年10月1日~2025年12月31日)の連結業績です。

科目 金額(百万円) 前年同期比 (%)
売上高(営業収益) 9,749 12.0
営業利益 1,531 30.8
経常利益 1,575 32.4
親会社株主に帰属する四半期純利益 954 30.8
1株当たり当期純利益(EPS) 54.12円 30.1
配当金(2025年9月期実績) 38.00円 記載なし
配当金(2026年9月期予想) 38.00円 記載なし

業績結果に対するコメント: 当第1四半期は、教育サービス業界における少子化や教育制度改革といった環境変化に対応しつつ、IT技術の活用や受験環境の多様化といったニーズに応える戦略が奏功しました。 「森塾」は、校舎数を20校舎増加させ、生徒数も4,523人増加と、中核事業の成長が顕著です。 「湘南ゼミナール」は、校舎数は微減ながらも、小学生向けコンテンツ拡充やマーケティング強化により生徒数を440人増加させました。 「河合塾マナビス」も、生徒数が289人増加し、堅調な推移を示しています。 「その他」セグメントでは、既存事業の堅調さに加え、AIタブレット教材やプログラミング教室といった新規事業が順調に拡大しており、収益の多角化に貢献しています。 これらの要因が複合的に作用し、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益ともに大幅な増加を達成しました。特に、売上高の増加率を上回る利益の増加は、収益性の改善を示唆しており、効率的な事業運営ができていると考えられます。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減) | |----------------------|---------------|----------------| | 流動資産 | 12,124 | 848 | | 現金及び預金 | 6,795 | 335 | | 受取手形及び売掛金 | 356 | 13 | | 棚卸資産 | 658 | 297 | | その他 | 4,315 | △101 | | 固定資産 | 11,145 | △63 | | 有形固定資産 | 4,201 | △48 | | 無形固定資産 | 2,895 | △119 | | 投資その他の資産 | 4,047 | 103 | | 資産合計 | 23,269 | 783 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減) | |----------------------|---------------|----------------| | 流動負債 | 11,295 | 147 | | 支払手形及び買掛金 | 359 | 206 | | 短期借入金 | 1,510 | 780 | | その他 | 9,426 | △839 | | 固定負債 | 1,364 | 9 | | 長期借入金 | 51 | 0 | | その他 | 1,313 | 9 | | 負債合計 | 12,659 | 155 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減) | |----------------------|---------------|----------------| | 株主資本 | 10,569 | 628 | | 資本金 | 1,454 | 0 | | 利益剰余金 | 8,039 | 620 | | 自己株式 | △368 | 8 | | その他の包括利益累計額 | 0 | 0 | | 新株予約権 | 39 | △1 | | 純資産合計 | 10,609 | 628 | | 負債純資産合計 | 23,269 | 783 |

貸借対照表に対するコメント: 当期末の総資産は23,269百万円となり、前期末比で783百万円増加しました。主な増加要因は、現金及び預金の増加(335百万円)や棚卸資産の増加(297百万円)、未収入金の増加(255百万円)などです。 負債合計は12,659百万円となり、前期末比で155百万円増加しました。短期借入金の増加(779百万円)が目立ちますが、前受金の減少(792百万円)などにより、全体としては小幅な増加に留まっています。 純資産合計は10,609百万円となり、前期末比で628百万円増加しました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の増加(954百万円)が主な要因であり、利益剰余金が増加したことが大きく寄与しています。 自己資本比率は45.4%となり、前期末の44.2%から上昇しており、財務の健全性が向上しています。流動比率や当座比率といった安全性指標に関する具体的な数値は開示されていませんが、自己資本比率の上昇は、財務的な安定性を示唆しています。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比 (%) 売上高比率 (%)
売上高(営業収益) 9,749 12.0 100.0%
売上原価 6,122 9.7 62.8%
売上総利益 3,626 17.7 37.2%
販売費及び一般管理費 2,094 10.0 21.5%
営業利益 1,531 30.8 15.7%
営業外収益 49 133.3 0.5%
営業外費用 5 66.7 0.1%
経常利益 1,575 32.4 16.2%
特別利益 0 記載なし 0.0%
特別損失 記載なし 記載なし 0.0%
税引前当期純利益 1,576 32.4 16.2%
法人税等 621 35.6 6.4%
当期純利益 954 30.8 9.8%

損益計算書に対するコメント: 売上高は前期比12.0%増の9,749百万円となりました。売上原価は9.7%増に留まったため、売上総利益は17.7%増と売上高を上回る伸びを示しました。売上総利益率は37.2%と、前期の35.3%から改善しています。 販売費及び一般管理費は10.0%増となり、売上高の伸びを下回ったため、営業利益は30.8%増と大きく伸びました。営業利益率は15.7%と、前期の13.5%から大幅に改善しています。 営業外収益の増加(133.3%増)も利益に貢献しました。 経常利益は32.4%増の1,575百万円となりました。 法人税等は35.6%増となりましたが、税引前当期純利益の伸び率(32.4%増)をわずかに上回る伸び率であり、当期純利益も30.8%増と堅調に推移しました。 売上高営業利益率(15.7%)や、ROE(親会社株主に帰属する当期純利益 ÷ 自己資本平均額)といった収益性指標は、開示されている情報から正確な計算は難しいですが、利益の大幅な増加は、収益性の向上を示唆しています。コスト構造としては、売上原価率が改善しており、効率的な仕入れや原価管理が行われていると考えられます。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

当第1四半期連結累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 ただし、以下の情報が記載されています。

  • 減価償却費(のれんを除く無形固定資産に係る償却費を含む。): 152百万円
  • のれんの償却額: 82百万円

6. 今後の展望

株式会社スプリックスは、2026年9月期通期の連結業績予想として、売上高38,000百万円(前期比8.2%増)、営業利益2,400百万円(同10.6%増)、経常利益2,500百万円(同12.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,400百万円(同28.8%増)を据え置いています。 教育サービス業界は、少子化が進む一方で、教育制度改革やIT技術の活用による新たな教育形態へのニーズが高まっています。同社は、これらの変化に対応するため、既存事業の強化に加え、新規事業への投資も積極的に行っています。特に、AIタブレット教材やプログラミング教育といった成長分野への注力が、今後の成長を牽引すると考えられます。 リスク要因としては、少子化の進行による生徒数の減少、競合他社との競争激化、教育政策の変更などが挙げられます。しかし、同社は多様な学習ニーズに応えるサービス展開や、IT技術を活用した効率的な運営により、これらのリスクに対応していくものと予想されます。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • 「森塾」: 売上高 5,389百万円(14.6%増)、セグメント利益 1,838百万円(16.6%増)
    • 「湘南ゼミナール」: 売上高 2,648百万円(5.6%増)、セグメント利益 554百万円(14.8%増)
    • 「河合塾マナビス」: 売上高 843百万円(9.6%増)、セグメント利益 71百万円(93.6%増)
    • 「その他」: 売上高 867百万円(12.7%増)、セグメント利益 △266百万円(前期は△363百万円)
  • 配当方針: 2025年9月期は年間38.00円、2026年9月期も年間38.00円の配当予想となっています。
  • 株主還元施策: 開示情報からは、配当以外の具体的な株主還元施策は確認できません。
  • M&Aや大型投資: 開示情報からは、現時点でのM&Aや大型投資に関する具体的な情報は確認できません。
  • 人員・組織変更: 開示情報からは、現時点での人員・組織変更に関する具体的な情報は確認できません。

関連する開示情報(同じ企業)