2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
サン電子株式会社 (6736)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
企業名
企業名: サン電子株式会社
決算評価
決算評価: 悪い
簡潔な要約
サン電子株式会社の2026年3月期第3四半期(2025年4月1日~2025年12月31日)の連結業績は、売上高74.0億円(前年同期比△6.7%)、当期純利益68.9億円(同△59.6%)と減収減益となった。売上減少はエンターテインメント事業の遊技機部品出荷減少やIT事業の3G-LTE需要減退が主因。一方、持分法適用関連会社Cellebrite社の投資利益35.0億円計上により経常利益は34.9億円(前年同期1,200万円)と大幅増加した。自己株式取得により純資産は減少(87.2%→89.5%)し、通期予想も売上高103億円(△5.0%)、当期純利益88億円(△48.9%)と下方修正された。
詳細な財務分析レポート
1. 総評
- 会社名: サン電子株式会社
- 決算期間: 2025年4月1日~2025年12月31日
- 総合評価: 売上高・利益ともに前年同期を下回る減収減益。エンターテインメント・IT事業の不振が収益を圧迫した一方、Cellebrite社の投資利益が経常利益を支えた。財務基盤は堅実(自己資本比率87.2%)だが、自己株式取得で純資産が減少。
- 主な変化点:
- 売上高△6.7%減(エンタメ△5.6%、IT△10.7%減)
- 経常利益34.9億円増(Cellebrite社の投資利益35億円計上)
- 自己株式71.8億円増加で純資産△5.6%減
2. 業績結果
| 科目 | 2026年3月期第3四半期 | 前年同期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 7,402 | 7,931 | △6.7% |
| 営業利益(百万円) | △136 | △169 | 改善 |
| 経常利益(百万円) | 3,499 | 12 | 29,058% |
| 当期純利益(百万円) | 6,896 | 17,070 | △59.6% |
| EPS(円) | 313.34 | 767.00 | △59.1% |
| 配当金(円銭) | 0.00(第2四半期末) | 50.00 | △100% |
業績結果に対するコメント:
- 減収要因: エンタメ事業の遊技機部品出荷減(△5.6%)、IT事業の3G-LTE需要減退(△10.7%)。
- 増益要因: Cellebrite社の持分法投資利益35.0億円が経常利益を押上げ。
- 特記事項: 当期純利益減はCellebrite社の持分変動利益減少(140.9億円減)が主因。配当金は未払い(前年同期50円銭)。
3. 貸借対照表(単位: 百万円)
【資産の部】
| 科目 | 金額 | 前期比 |
|----------------------|---------|----------|
| 流動資産 | 9,449 | △43.5% |
| 現金及び預金 | 2,434 | +13.3% |
| 受取手形・売掛金 | 1,603 | △7.9% |
| 棚卸資産 | 3,644 | △7.2% |
| 固定資産 | 42,049 | +15.5% |
| 関係会社株式 | 27,572 | +23.9% |
| 資産合計 | 51,498 | △3.1% |
【負債の部】
| 科目 | 金額 | 前期比 |
|----------------------|---------|----------|
| 流動負債 | 6,316 | +20.5% |
| 短期借入金 | 2,917 | +27.3% |
| 固定負債 | 241 | △13.6% |
| 負債合計 | 6,557 | +18.8% |
【純資産の部】
| 科目 | 金額 | 前期比 |
|----------------------|---------|----------|
| 株主資本 | 42,451 | △2.7% |
| 利益剰余金 | 47,550 | +13.8% |
| 自己株式 | △10,767 | △200.4% |
| 純資産合計 | 44,941 | △5.6% |
| 負債純資産合計 | 51,498 | △3.1% |
貸借対照表に対するコメント:
- 自己資本比率: 87.2%(前期末89.5%)と高水準だが、自己株式取得で低下。
- 流動比率: 149.6%(前期末319.3%)で短期支払能力は低下。
- 資産構成: 流動資産△43.5%減(金銭信託71億円減少)、固定資産増は関係会社株式投資拡大が主因。
4. 損益計算書(単位: 百万円)
| 科目 | 金額 | 前期比 | 売上高比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,402 | △6.7% | 100.0% |
| 売上原価 | 5,429 | △7.2% | 73.3% |
| 売上総利益 | 1,973 | △5.3% | 26.7% |
| 販管費 | 2,110 | △6.3% | 28.5% |
| 営業利益 | △136 | 改善 | △1.8% |
| 営業外収益(投資利益) | 3,707 | +1,516% | 50.1% |
| 経常利益 | 3,499 | +29,058% | 47.3% |
| 特別利益(持分変動益) | 3,469 | △80.3% | 46.9% |
| 当期純利益 | 6,896 | △59.6% | 93.2% |
損益計算書に対するコメント:
- 収益性: 売上高営業利益率△1.8%(前年△2.1%)と改善も、投資利益依存体質が顕著。
- コスト構造: 販管費△6.3%減で原価率改善(73.3%→73.3%)。
- 変動要因: Cellebrite社の持分法利益(35.0億円)が経常利益を支えたが、持分変動利益減少(140.9億円減)が純利益を圧迫。
5. キャッシュフロー
記載なし
6. 今後の展望
- 業績予想: 通期売上高103億円(△5.0%)、当期純利益88億円(△48.9%)と下方修正。
- 戦略:
- グローバルデータインテリジェンス事業のサブスク拡大
- ウェルネス事業(睡眠テック)の国内展開準備
- 5G・エッジAI分野の開発加速
- リスク: 遊技機需要の継続減退、新技術開発の遅延。
7. その他の重要事項
- 配当方針: 期末配当未定(第2四半期配当0円)。
- 自己株式: 767,300株取得(2025年8月)。
- 新規事業: 連結子会社を通じたスリープテック製品の国内発売準備中。
(注)数値は決算短信に基づき百万円単位で記載。増減率は前年同期比。