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更新: 2026-04-03 09:15:35
決算 2026-02-13T15:30

2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

野村マイクロ・サイエンス株式会社 (6254)

決算評価: 非常に良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

野村マイクロ・サイエンス株式会社の2026年3月期第3四半期連結累計期間の業績は、半導体業界の設備投資拡大を追い風に、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益の全てにおいて、前年同期比で大幅な増加を達成しました。特に、水処理装置事業の大型案件の進捗や、メンテナンス・消耗品事業の堅調な推移が業績を牽引しました。中期経営計画「TTT-26」の達成に向けた取り組みが奏功し、収益性向上と資本効率化が進んでいます。

2. 業績結果

以下の数値は、2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)のものです。

科目 金額(百万円) 前年同期比(%)
売上高(営業収益) 41,046 28.9
営業利益 4,640 18.0
経常利益 3,891 38.1
親会社株主に帰属する四半期純利益 2,865 38.7
1株当たり当期純利益(円) 75.43 37.4
配当金(中間配当) 20.00

業績結果に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間の業績は、半導体業界における生成AIやクラウドインフラ向け需要の増加に伴う設備投資の拡大が追い風となり、売上高は前年同期比28.9%増の41,046百万円となりました。特に、水処理装置事業は日本、韓国、米国での大型案件の進捗により大幅に増加し、メンテナンスおよび消耗品事業も半導体関連企業を中心に堅調に推移しました。利益面では、増収効果に加え、為替差益の増加(前年同期比+672百万円)も寄与し、営業利益は同18.0%増の4,640百万円、経常利益は同38.1%増の3,891百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同38.7%増の2,865百万円と、各段階利益で大幅な増加を達成しました。1株当たり当期純利益も37.4%増加し、株主価値の向上に貢献しています。

3. 貸借対照表(バランスシート)

(単位:百万円)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|-------------| | 流動資産 | 100,086 | △8.2% | | 現金及び預金 | 13,663 | △21.1% | | 受取手形、売掛金及び契約資産 | 77,928 | △5.4% | | 電子記録債権 | 947 | △62.6% | | 商品及び製品 | 319 | △42.2% | | 仕掛品 | 3,965 | 97.3% | | 原材料及び貯蔵品 | 1,061 | △8.4% | | その他 | 2,600 | △25.1% | | 固定資産 | 9,625 | 23.5% | | 有形固定資産 | 6,499 | 31.1% | | 無形固定資産 | 90 | △23.9% | | 投資その他の資産 | 3,034 | 11.8% | | 資産合計 | 109,711 | △6.1% |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|-------------| | 流動負債 | 68,823 | △12.8% | | 支払手形及び買掛金 | 7,578 | △18.1% | | 短期借入金 | 50,186 | △3.8% | | 未払金 | 2,028 | 120.5% | | 未払法人税等 | 2,998 | △21.9% | | 契約負債 | 2,901 | △69.0% | | 製品保証引当金 | 365 | 51.1% | | 賞与引当金 | 399 | △33.5% | | 役員賞与引当金 | 31 | 49.4% | | 資産除去債務 | 52 | 66.1% | | その他 | 2,280 | △8.6% | | 固定負債 | 2,232 | 155.3% | | リース債務 | 1,657 | 233.0% | | 退職給付に係る負債 | 10 | 7.9% | | 役員退職慰労引当金 | 238 | 7.1% | | その他 | 325 | 125.5% | | 負債合計 | 71,056 | △10.9% |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|-------------| | 株主資本 | 35,356 | 1.2% | | 資本金 | 2,236 | 0.0% | | 資本剰余金 | 3,847 | 17.1% | | 利益剰余金 | 29,569 | △0.6% | | 自己株式 | △297 | △9.9% | | その他の包括利益累計額 | 2,657 | 71.8% | | その他有価証券評価差額金 | 503 | 35.0% | | 繰延ヘッジ損益 | 0 | - | | 為替換算調整勘定 | 2,154 | 83.6% | | 新株予約権 | 641 | 19.6% | | 純資産合計 | 38,655 | 4.4% | | 負債純資産合計 | 109,711 | △6.1% |

貸借対照表に対するコメント: 当期末の自己資本比率は34.6%となり、前期末の31.2%から改善しました。これは、負債合計が減少した一方で、純資産が増加したことによります。流動資産は、仕掛品の増加(+1,956百万円)が目立つものの、受取手形、売掛金及び契約資産の減少(△4,410百万円)や現金及び預金の減少(△3,666百万円)により、全体としては減少しました。負債合計は、契約負債の減少(△6,428百万円)や短期借入金の減少(△1,971百万円)により大幅に減少しました。純資産は、為替換算調整勘定の増加(+980百万円)や資本剰余金の増加(+561百万円)により増加しました。安全性指標としては、自己資本比率の改善はポジティブですが、流動比率や当座比率などの詳細なデータは開示されていません。資産構成としては、売上高の増加に伴い、仕掛品が増加している点が注目されます。

4. 損益計算書

(単位:百万円)

科目 金額(百万円) 前期比(%) 売上高比率(%)
売上高(営業収益) 41,046 28.9 100.0%
売上原価 31,838 29.7 77.6%
売上総利益 9,207 26.4 22.4%
販売費及び一般管理費 4,567 7.1 11.1%
営業利益 4,640 18.0 11.3%
営業外収益 1,026 296.5 2.5%
営業外費用 1,775 29.1 4.3%
経常利益 3,891 38.1 9.5%
特別利益 17 0.0%
特別損失 0 0.0%
税引前当期純利益 3,908 38.7 9.5%
法人税等 1,042 38.2 2.5%
当期純利益 2,865 38.7 7.0%

損益計算書に対するコメント: 売上高は大幅に増加しましたが、売上原価の増加率が売上高の増加率を上回ったため、売上総利益率は前期の23.0%から22.4%に微減しました。しかし、販売費及び一般管理費の増加率が売上高の増加率を下回ったため、営業利益率は前期の11.7%から11.3%に微減したものの、利益額は増加しました。営業外収益は、為替差益の増加(+672百万円)により大幅に増加し、経常利益の伸びを大きく押し上げました。結果として、経常利益は前期比38.1%増、当期純利益は同38.7%増と、大幅な増益を達成しました。売上高営業利益率は11.3%であり、収益性は維持されています。ROEなどの収益性指標は開示されていませんが、利益の伸びはポジティブな兆候です。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 ただし、減価償却費(無形固定資産に係る償却費を含む)は、前年同期比で1,105,425千円から1,299,704千円へと増加しています。

6. 今後の展望

2026年3月期通期の連結業績予想に変更はなく、売上高60,000百万円、営業利益6,200百万円、経常利益5,184百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,837百万円(1株当たり当期純利益100.90円)を予想しています。 会社は中期経営計画「Together Toward Transformation-26(TTT-26)」の達成に向け、①収益性の向上、②資本効率化、③財務最適化、株主還元、④社会的価値創出に注力しています。半導体・製薬業界へのアプローチ強化やエンジニアリングプロセスの改革を実行し、生産性・収益性の向上を図るとともに、サステナビリティ経営の実現に向けて各種施策に取り組む方針です。 リスク要因としては、世界経済の不安定さ、米国の通商政策、中国経済の回復の遅れなどが挙げられます。成長機会としては、生成AIやクラウドインフラ向け需要の増加を背景とした半導体業界の設備投資拡大が継続することが期待されます。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • 日本:売上高18,834百万円(+11.9%)、営業利益1,689百万円(-9.7%)。大型案件の反動で利益は微減。
    • 韓国:売上高7,064百万円(+161.6%)、営業利益293百万円(-10.6%)。大型案件進捗も戦略的受注や販管費増で利益減。
    • 中国:売上高4,835百万円(-31.8%)、営業利益17百万円(-97.6%)。大型案件一巡で大幅減。
    • 台湾:売上高1,891百万円(-35.2%)、営業利益588百万円(-36.3%)。計画変更による遅延で大幅減。
    • 米国:売上高8,414百万円(+263.7%)、営業利益2,075百万円(大幅増)。大型案件進捗で大幅増。
    • その他:売上高6百万円、営業損失24百万円。シンガポール子会社設立に伴う新規セグメント。
  • 配当方針: 2025年3月期は年間80円(中間20円、期末60円)でした。2026年3月期は中間配当20円、期末配当50円の合計70円(予想)となっています。
  • 株主還元施策: 中期経営計画において、株主還元を重要な要素として位置づけています。
  • M&Aや大型投資: 2026年3月期第1四半期より、シンガポールに野村マイクロ・サイエンス Singapore Pte. Ltd.を設立し、連結範囲に含めました。
  • 人員・組織変更: 上記シンガポール子会社設立に伴う報告セグメントの追加があります。

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