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更新: 2026-02-13 16:45:00
決算 2026-02-13T16:45

2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

相模ゴム工業株式会社 (5194)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

相模ゴム工業株式会社の2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)の業績は、売上高は微増したものの、利益面では大幅な悪化となりました。ヘルスケア事業は堅調に推移しましたが、プラスチック製品事業の減収や、介護事業の譲渡等に伴うその他事業の落ち込みが全体の業績を圧迫しました。特に、経常利益は前年同期比71.1%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は損失に転落しており、収益性の低下が顕著です。貸借対照表においては、自己資本比率は57.8%と安定していますが、流動負債が増加傾向にあります。今後の業績回復に向けた戦略の実行が重要となります。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比 (%)
売上高(営業収益) 4,510 +2.3%
営業利益 194 +1,177.0%
経常利益 149 △71.1%
親会社株主に帰属する四半期純利益 △29 △109.2%
1株当たり当期純利益(EPS) △2.71円 △109.2%
配当金(年間予想) 10.00円 -

業績結果に対するコメント: 売上高は前年同期比2.3%増と微増しましたが、これは主にヘルスケア事業におけるポリウレタン製コンドームの販売拡大や価格上昇によるものです。しかし、プラスチック製品事業は物価高や値上げ交渉の難航により売上高が7.7%減少し、営業損失となりました。また、介護事業の譲渡等によりその他事業も大幅な減収となりました。

営業利益は前年同期比で大幅に増加していますが、これは主に前年同期に計上された為替差損の反動によるものです。実質的な事業活動による利益を示す経常利益は、前年同期比71.1%減と大幅に悪化しました。これは、プラスチック製品事業の減収や、その他事業の落ち込み、さらに原材料費の高止まりなどが影響していると考えられます。

親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期の黒字から一転して損失となりました。これは、経常利益の悪化に加え、特別損失(固定資産除売却損、債権放棄損など)の計上が影響しています。

通期業績予想は据え置かれていますが、第3四半期までの実績を見ると、利益面での厳しい状況が続いており、今後の回復には課題が残ります。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】

科目 金額(百万円) 前期比 (%)
流動資産 6,603 +5.6%
現金及び預金 2,096 +8.5%
受取手形及び売掛金 1,110 +27.6%
電子記録債権 1,050 +8.4%
棚卸資産 2,276 △6.5%
その他 81 +25.2%
貸倒引当金 △12 △34.0%
固定資産 12,182 △1.6%
有形固定資産 10,763 △4.8%
無形固定資産 5 △4.7%
投資その他の資産 1,412 +31.2%
資産合計 18,786 +0.8%

【負債の部】

科目 金額(百万円) 前期比 (%)
流動負債 7,044 +2.9%
支払手形及び買掛金 197 +3.9%
電子記録債務 320 +35.3%
短期借入金 5,619 +1.9%
未払法人税等 111 +9.6%
賞与引当金 37 △54.0%
その他 569 +12.1%
固定負債 640 △5.8%
長期借入金 35 △74.9%
繰延税金負債 104 +1,091.9%
その他 500 △10.0%
負債合計 7,684 +2.2%

【純資産の部】

科目 金額(百万円) 前期比 (%)
株主資本 9,828 △1.4%
資本金 547 0.0%
利益剰余金 8,641 △1.6%
自己株式 △36 +0.9%
その他の包括利益累計額 1,025 +17.7%
その他有価証券評価差金 730 +36.8%
為替換算調整勘定 294 △12.6%
非支配株主持分 247 △11.5%
純資産合計 11,101 △0.1%
負債純資産合計 18,786 +0.8%

貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は57.8%と、前連結会計年度末の58.2%からわずかに低下しましたが、依然として健全な水準を維持しています。これは、利益剰余金の減少があったものの、その他の包括利益累計額が増加したことなどが影響しています。

流動資産は、現金及び預金、受取手形及び売掛金、電子記録債権が増加し、全体として5.6%増加しました。特に受取手形及び売掛金の増加は、売上債権の増加を示唆しています。棚卸資産は減少しており、在庫管理の効率化が進んでいる可能性があります。

固定資産は、有形固定資産を中心に減少しており、全体では1.6%減少しました。投資その他の資産の増加は、投資有価証券の増加によるものです。

負債合計は、短期借入金や電子記録債務が増加し、全体として2.2%増加しました。特に、繰延税金負債が大幅に増加していますが、これは会計処理上の要因と考えられます。長期借入金は大幅に減少しており、有利子負債の圧縮が進んでいる可能性があります。

純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上による利益剰余金の減少により、わずかに減少しました。しかし、その他有価証券評価差額金の増加により、その他の包括利益累計額は増加しています。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比 (%) 売上高比率 (%)
売上高(営業収益) 4,510 +2.3% 100.0%
売上原価 3,308 +2.9% 73.4%
売上総利益 1,201 +0.9% 26.6%
販売費及び一般管理費 1,007 △14.3% 22.3%
営業利益 194 +1,177.0% 4.3%
営業外収益 49 △92.0% 1.1%
営業外費用 93 △16.0% 2.1%
経常利益 149 △71.1% 3.3%
特別利益 103 +862.7% 2.3%
特別損失 68 +133.8% 1.5%
税引前当期純利益 184 △63.1% 4.1%
法人税等 246 +30.7% 5.5%
当期純利益 △62 △119.4% △1.4%
非支配株主に帰属する四半期純損失 △32 △347.0% △0.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 △29 △109.2% △0.6%

損益計算書に対するコメント: 売上総利益率は26.6%と、前期比0.9%増となりました。売上原価の増加率が売上高の増加率を上回ったため、売上総利益の伸びは限定的でした。

販売費及び一般管理費は、前期比14.3%減と大幅に削減されました。これは、事業ポートフォリオの見直しや経営改革の推進によるものと考えられます。このコスト削減が営業利益の増加に大きく貢献しました。

営業利益は194百万円と、前期の15百万円から大幅に増加しました。しかし、これは前年同期に計上された為替差損(5億74百万円)の反動による影響が大きく、実質的な事業収益力の改善とは言えません。

営業外収益は、前年同期に計上された為替差益がなくなったことにより、大幅に減少しました。営業外費用は、支払利息の減少などにより微減しました。

経常利益は149百万円と、前期比71.1%減と大幅に悪化しました。これは、営業利益の増加があったものの、営業外収益の減少が大きく影響したためです。

特別利益には、固定資産売却益などが計上されました。一方、特別損失には、固定資産除売却損や債権放棄損などが計上され、前期よりも増加しました。

法人税等は、税引前当期純利益の減少にもかかわらず増加しており、実効税率の上昇などがあった可能性があります。

最終的な親会社株主に帰属する当期純利益は、△29百万円の損失となりました。これは、経常利益の悪化と特別損失の増加が主な要因です。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

当四半期決算短信には、キャッシュフロー計算書は作成されていません。ただし、減価償却費は以下の通り記載されています。

  • 前第3四半期連結累計期間(2024年4月1日~2024年12月31日):513,077千円
  • 当第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日):524,600千円

6. 今後の展望

相模ゴム工業株式会社は、2026年3月期の通期連結業績予想を、2025年5月19日に発表した数値から変更していません。 * 売上高:6,100百万円(前期比7.2%増) * 営業利益:240百万円 * 経常利益:140百万円(前期比73.2%減) * 親会社株主に帰属する当期純利益:50百万円(前期比87.3%減) * 1株当たり当期純利益:4.61円

通期業績予想では、売上高は増加を見込んでいるものの、利益面では大幅な減少を予想しています。これは、第3四半期までの実績を踏まえた保守的な見通しであると考えられます。 会社は、事業ポートフォリオの見直しや経営改革を推進し、新たなマーケットへのアプローチを進めるとしています。ヘルスケア事業におけるポリウレタン製コンドームの販売拡大や高付加価値商品の構成比率向上、プラスチック製品事業における生産性・歩留まりの向上などが、今後の収益改善に向けた取り組みとなります。

リスク要因としては、世界経済の不確実性、地政学的リスク、資源価格の高騰、為替変動などが挙げられます。これらの外部環境の変化に柔軟に対応していくことが求められます。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • ヘルスケア事業: 売上高3,573百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益624百万円(前年同期比21.9%増)。ポリウレタン製コンドームの販売拡大や高付加価値商品の構成比率向上が寄与。
    • プラスチック製品事業: 売上高892百万円(前年同期比7.7%減)、営業損失21百万円(前年同期は営業損失52百万円)。物価高による値上げ交渉の難航や原料高が逆風。
    • その他: 売上高44百万円(前年同期比63.3%減)、営業損失42百万円(前年同期は営業損失56百万円)。介護事業の事業譲渡および事業所の閉鎖が完了したことによるもの。
  • 配当方針: 2026年3月期の年間配当予想は10.00円(前期実績10.00円)となっています。
  • 株主還元施策: 公表されている情報からは、具体的な株主還元施策に関する詳細な情報は確認できませんでした。
  • M&Aや大型投資: 公表されている情報からは、特筆すべきM&Aや大型投資に関する情報は確認できませんでした。
  • 人員・組織変更: 連結子会社であった有限会社サンクロードが清算結了し、連結範囲から除外されました。

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