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更新: 2026-02-12 15:30:00
決算 2026-02-12T15:30

2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

ワシントンホテル株式会社 (4691)

決算評価: 非常に良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

ワシントンホテル株式会社は、2026年3月期第3四半期累計期間において、堅調な経済回復とホテル業界の好調な需要を背景に、過去最高水準の訪日外国人客数や国内レジャー需要の回復を追い風に、大幅な増収増益を達成しました。前期から当期にかけて実施した全館リニューアルが収益性向上に貢献し、特に近畿地区や名古屋駅前などの地域が好調でした。RevPAR(販売可能な客室1室当たりの売上)は前年同期を大きく上回り、客室稼働率、ADRともに改善しました。外国人宿泊比率も増加傾向にあり、今後の成長が期待されます。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比(%)
売上高(営業収益) 18,959 16.2
営業利益 3,553 72.9
経常利益 3,137 83.4
当期純利益 3,108 81.7
1株当たり当期純利益 258.79 記載なし
配当金(年間予想) 40.00 記載なし

業績結果に対するコメント: 当第3四半期累計期間の業績は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の全てにおいて大幅な増加を記録しました。これは、前期から当期にかけて完了した全館リニューアル(注1参照)による収益性の向上、大阪・関西万博開催による近畿地区の需要増加、そして訪日外国人客数の過去最高更新などが複合的に作用した結果です。特に、営業利益は前期比72.9%増と、利益率が大きく改善しています。客室稼働率は74.3%(前期比3.9ポイント増)、ADRは8,679円(前期比11.9%増)、RevPARは6,448円(前期比18.1%増)と、主要な収益指標が顕著に改善しました。外国人宿泊比率も10.3%(前期比2ポイント増)と上昇しており、インバウンド需要の回復が業績に貢献しています。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動資産 | 9,370 | 17.4 | | 現金及び預金 | 7,014 | 17.6 | | 受取手形及び売掛金 | 1,472 | 2.1 | | 棚卸資産 | 61 | 34.6 | | その他 | 321 | 6778.7 | | 固定資産 | 25,644 | 0.3 | | 有形固定資産 | 19,677 | -0.03 | | 無形固定資産 | 169 | -0.8 | | 投資その他の資産 | 5,796 | 1.5 | | 資産合計 | 35,014 | 4.4 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動負債 | 4,269 | -11.0 | | 支払手形及び買掛金 | 209 | 41.0 | | 短期借入金 | 0 | -100.0 | | その他 | 534 | 65.6 | | 固定負債 | 18,409 | -4.6 | | 長期借入金 | 12,863 | -5.5 | | その他 | 5,546 | -3.4 | | 負債合計 | 22,678 | -6.0 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 株主資本 | 13,037 | 27.5 | | 資本金 | 100 | 0.0 | | 利益剰余金 | 8,810 | 48.2 | | その他の包括利益累計額 | -700 | 10.4 | | 純資産合計 | 12,336 | 30.6 | | 負債純資産合計 | 35,014 | 4.4 |

貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期末の資産合計は350億14百万円となり、前期末比で4.4%増加しました。主な増加要因は、現金及び預金の増加(10億47百万円増)と、建物(純額)の増加(3億43百万円増)です。負債合計は226億78百万円となり、前期末比で6.0%減少しました。これは、短期借入金(10億円減)および長期借入金(7億50百万円減)の大幅な減少によるものです。純資産合計は123億36百万円となり、前期末比で30.6%増加しました。特に利益剰余金が28億65百万円増加したことが大きく寄与しています。 自己資本比率は35.2%となり、前期末の28.2%から大幅に改善しており、財務の健全性が向上しています。流動比率や当座比率などの安全性指標は、詳細なデータがないため算出できませんが、短期借入金の減少は流動性の向上を示唆しています。資産構成としては、有形固定資産が依然として大きな割合を占めていますが、現金及び預金の増加は、今後の投資や事業展開に向けた余力を示唆しています。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(%) 売上高比率(%)
売上高(営業収益) 18,959 16.2 100.0%
売上原価 14,793 8.5 78.0%
売上総利益 4,165 49.6 22.0%
販売費及び一般管理費 612 11.8 3.2%
営業利益 3,553 72.9 18.7%
営業外収益 22 29.0 0.1%
営業外費用 438 20.8 2.3%
経常利益 3,137 83.4 16.5%
特別損失 4 -91.5 0.0%
税引前当期純利益 3,132 93.8 16.5%
法人税等 24 記載なし 0.1%
当期純利益 3,108 81.7 16.4%

損益計算書に対するコメント: 当第3四半期累計期間の損益計算書は、売上高が前期比16.2%増加し、189億59百万円となりました。売上原価の増加率(8.5%)を売上高の増加率が上回ったことにより、売上総利益は41億65百万円と、前期比49.6%の大幅な増加を達成しました。売上高営業利益率は18.7%と、前期の12.6%から大きく改善しており、収益性の向上が顕著です。販売費及び一般管理費も増加しましたが、売上高の伸びに比べて抑制されており、営業利益は35億53百万円と、前期比72.9%の大幅増となりました。 営業外収益・費用については、受取利息及び配当金が増加した一方、支払利息も増加しており、純額では営業外費用が上回っています。しかし、全体としては経常利益も31億37百万円と、前期比83.4%の大幅増となりました。特別損失は大幅に減少しました。 当期純利益は31億8百万円となり、前期比81.7%の大幅増を記録しました。ROE(自己資本利益率)は、詳細なデータがないため算出できませんが、純資産の増加率を大きく上回る当期純利益の伸びから、ROEも大幅に改善していると推測されます。コスト構造としては、売上原価の効率的な管理と、販売費及び一般管理費の抑制が、利益率改善に大きく貢献しています。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

当第3四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 しかし、減価償却費は9億14百万円(前期比8.6%増)と記載があります。

6. 今後の展望

会社は、2026年3月期の通期業績予想を上方修正しており、売上高242億円(前期比13.4%増)、営業利益37億6千万円(前期比67.8%増)、経常利益32億2千万円(前期比83.5%増)、当期純利益29億3千万円(前期比45.4%増)を見込んでいます。これは、第3四半期までの好調な業績を踏まえたものです。 今後も、「睡眠・入浴・朝食」にこだわった全館リニューアルを推進し、「ワシントンR&Bホテル」3事業所(名古屋栄東、新横浜駅前、札幌北3西2)でリニューアルに着手しており、2026年2月以降順次完了予定です。リニューアル客室からの販売開始や、「選べるマットレス」の導入など、顧客満足度向上とブランド差別化を図ります。また、コネクティングルームの導入加速や、公式宿泊予約サイト「ワシントンネット」の強化、国内外への営業活動強化などを通じて、さらなる成長を目指します。 リスク要因としては、11月からの中国政府による渡航自粛要請の影響が一部で出始めている点が挙げられます。今後の動向には留意が必要です。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績: ホテル事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略されています。
  • 配当方針: 2026年3月期の年間配当予想は40.00円となっています。直近公表の配当予想からの修正があります。
  • 株主還元施策: 詳細な記載はありませんが、配当予想の修正は株主還元への意欲を示唆しています。
  • M&Aや大型投資: 全館リニューアルは、既存資産の価値向上に向けた重要な投資と言えます。
  • 人員・組織変更: 記載はありません。

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