決算
2026-02-10T17:00
2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
株式会社カイオム・バイオサイエンス (4583)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
- 会社名・決算期間: 株式会社カイオム・バイオサイエンス(2025年1月1日~2025年12月31日)
- 総合評価: 売上高は前年比24%減の59.3億円と大幅に減少し、営業損失・当期純損失は改善したものの、依然として深刻な赤字が持続。創薬事業の臨床開発進捗が遅れ、収益化の目処が立たない一方、創薬支援事業が唯一の収益源として機能。資金繰り悪化(現金残高△41.6%減)が経営リスクとなる。
- 主な変化点:
- 創薬支援事業の売上高増加(+1.5億円)と利益率59.9%達成。
- 研究開発費の減少(77.6億円、前年比△16.0億円)により損失幅が縮小。
- 総資産が74.1億円減少(自己資本比率64.1%→77.4%)。
2. 業績結果
| 科目 | 2025年12月期(百万円) | 2024年12月期(百万円) | 前年比増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 593 | 780 | △24.0% |
| 営業利益 | △9,797 | △10,309 | △5.0% |
| 経常利益 | △9,891 | △10,192 | △3.0% |
| 当期純利益 | △9,827 | △10,207 | △3.7% |
| EPS(円) | △14.47 | △17.54 | △17.5% |
| 配当金 | 0.00 | 0.00 | - |
業績結果に対するコメント:
- 売上高減少の要因: 創薬事業の導出遅延が主因。創薬支援事業はIDDビジネス(バイオシミラー開発支援等)の貢献で微増。
- 損失縮小の要因: 臨床開発費の抑制(CBA-1205/CBA-1535の試験効率化)。
- セグメント別業績:
- 創薬事業: セグメント損失77.6億円(前年比△3.7億円)。
- 創薬支援事業: セグメント利益35.5億円(同+4.5億円)、利益率59.9%。
- 特記事項: バイオシミラー開発でアルフレッサHD・キッズウェルと協業、IDDビジネスで新規提携(エスアールディ・Axcelead等)。
3. 貸借対照表
【資産の部】
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比増減 |
|---|---|---|
| 流動資産 | 1,546 | △790 |
| 現金及び預金 | 1,205 | △858 |
| 売掛金 | 72 | +21 |
| 棚卸資産 | 49 | +3 |
| 固定資産 | 180 | +50 |
| 有形固定資産 | 記載なし | - |
| 無形固定資産 | 記載なし | - |
| 資産合計 | 1,727 | △741 |
【負債の部】
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比増減 |
|---|---|---|
| 流動負債 | 374 | △118 |
| 短期借入金 | 記載なし | △194 |
| 固定負債 | 230 | +175 |
| 長期借入金 | 記載なし | - |
| 負債合計 | 605 | +57 |
【純資産の部】
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比増減 |
|---|---|---|
| 株主資本 | 1,107 | △803 |
| 資本金 | 記載なし | - |
| 利益剰余金 | △9,827 | △3.7% |
| 純資産合計 | 1,122 | △798 |
| 負債純資産合計 | 1,727 | △741 |
貸借対照表に対するコメント:
- 自己資本比率: 64.1%(前年77.4%)と低下したが、依然として高水準。
- 流動比率: 412.9%(流動資産1,546百万円÷流動負債374百万円)で短期的な支払能力は充足。
- 課題: 現金残高が120.5億円(前年比△41.6%)と急減。社債発行(固定負債+175百万円)で資金調達したが、経営持続性に注視が必要。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前年比増減 | 売上高比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 593 | △24.0% | 100.0% |
| 売上原価 | 記載なし | - | - |
| 売上総利益 | 記載なし | - | - |
| 販管費 | 記載なし | - | - |
| 営業利益 | △9,797 | △5.0% | △1,652.5% |
| 営業外収益 | 記載なし | - | - |
| 営業外費用 | 記載なし | - | - |
| 経常利益 | △9,891 | △3.0% | △1,668.3% |
| 当期純利益 | △9,827 | △3.7% | △1,657.4% |
損益計算書に対するコメント:
- 収益性指標: 売上高営業利益率△1,652.5%(前年△1,320.0%)と悪化。ROEは△165.1%(同△132.0%)。
- コスト構造: 研究開発費77.6億円(売上高比130.8%)が損失の主因。販管費の内訳不明だが、IDDビジネス拡大で固定費増の可能性。
5. キャッシュフロー
| 科目 | 金額(百万円) |
|---|---|
| 営業活動CF | △935 |
| 投資活動CF | △55 |
| 財務活動CF | +133 |
| 現金同等物期末残高 | 1,205 |
6. 今後の展望
- 業績予想: 2026年12月期の売上高(創薬支援事業)を60億円と予想。創薬事業はCBA-1205/CBA-1535の臨床データ取得(2026年内目標)が焦点。
- 戦略: IDDビジネスによる収益多角化、バイオシミラー開発(アルフレッサHD等との協業)を推進。
- リスク: 臨床試験遅延・導出不成立、資金不足(現金残高1,205百万円)。
- 機会: 抗体創薬プラットフォーム「Tribody®」「DoppeLib™」の技術優位性。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績: 創薬支援事業が収益の全量を稼ぐ構造。
- 配当方針: 無配継続(当期純損失持続のため)。
- リスク要因: 継続企業の前提に「重要な不確実性」の開示なし。
- 人員・組織: 記載なし。
(注)数値は決算短信に基づき百万円単位で記載。不明点は「記載なし」と表記。