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更新: 2026-02-12 15:00:00
決算 2026-02-12T15:00

2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

株式会社タチエス (7239)

決算評価: 普通

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社タチエスは、2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)において、売上高は前年同期比で減少したものの、利益面では改善が見られました。特に営業利益および経常利益は増加しており、収益性の向上がうかがえます。一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益は微減となりました。グローバルな自動車業界の厳しい事業環境の中、各地域での販売動向やサプライチェーンのリスクに対応しながら、収益構造の改善に取り組んでいる状況です。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前年同期比 (%)
売上高(営業収益) 194,754 △10.7%
営業利益 5,571 10.9%
経常利益 7,127 28.4%
親会社株主に帰属する四半期純利益 5,104 △0.7%
1株当たり当期純利益(円銭) 148.81 記載なし
配当金(年間予想) 103.80 記載なし

業績結果に対するコメント: 売上高の減少は、主に日本、北米、中南米、中国セグメントにおける販売台数の減少や、為替の影響などが要因と考えられます。しかしながら、売上原価および販売費及び一般管理費の効率化により、営業利益は増加しました。特に、営業外収益の増加(持分法による投資利益、為替差益など)が経常利益の増加に大きく寄与しています。親会社株主に帰属する四半期純利益は、法人税等の調整額の影響などにより、売上高の減少ほどではないものの微減となりました。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減) | |----------------------|----------------|----------------| | 流動資産 | 113,407 | 621 | | 現金及び預金 | 45,232 | 1,552 | | 受取手形及び売掛金 | 43,649 | △717 | | 棚卸資産 | 14,753 (商品・仕掛品・原材料) | △2,436 | | その他 | 9,559 | 2,410 | | 固定資産 | 59,758 | 587 | | 有形固定資産 | 33,000 | △2,581 | | 無形固定資産 | 971 | △403 | | 投資その他の資産 | 25,786 | 3,571 | | 資産合計 | 173,165 | 1,207 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減) | |----------------------|----------------|----------------| | 流動負債 | 62,434 | 382 | | 支払手形及び買掛金 | 34,790 | 1 | | 短期借入金 | 7,289 | 187 | | その他 | 19,379 | 1,215 | | 固定負債 | 12,100 | 380 | | 長期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 4,298 | △67 | | 負債合計 | 74,534 | 762 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減) | |----------------------|----------------|----------------| | 株主資本 | 78,338 | 1,571 | | 資本金 | 9,040 | 0 | | 利益剰余金 | 62,696 | 1,511 | | その他の包括利益累計額 | 19,300 | △206 | | 純資産合計 | 98,630 | 445 | | 負債純資産合計 | 173,165 | 1,207 |

貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は56.4%と健全な水準を維持しています。流動資産は現金及び預金が増加した一方で、棚卸資産が減少しました。固定資産では有形固定資産が減少していますが、投資その他の資産が増加しており、これは主に投資有価証券やその他の増加によるものです。負債合計は増加しており、流動負債のその他(未払法人税等の減少を上回る増加)や、固定負債の退職給付に係る負債の増加が主な要因です。純資産合計は利益剰余金の増加により増加しましたが、為替換算調整勘定の減少がこれを一部相殺しています。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(増減) 売上高比率 (%)
売上高(営業収益) 194,754 △33,399 100.0%
売上原価 175,502 △21,810 90.1%
売上総利益 19,252 △11,589 9.9%
販売費及び一般管理費 13,680 △2,138 7.0%
営業利益 5,571 549 2.9%
営業外収益 1,901 424 1.0%
営業外費用 345 △603 0.2%
経常利益 7,127 1,576 3.7%
特別利益 38 △3,612 0.0%
特別損失 702 144 0.4%
税引前当期純利益 6,463 △2,180 3.3%
法人税等 914 △2,635 0.5%
当期純利益 5,549 455 2.8%

損益計算書に対するコメント: 売上高の減少に伴い売上総利益も減少しましたが、売上原価の削減が奏功し、売上総利益率は前期の9.6%から9.9%に改善しました。販売費及び一般管理費も効率化されており、営業利益は前期比で増加しました。営業外収益では、持分法による投資利益や為替差益の計上が利益を押し上げました。特別利益の減少は、前期にあった関係会社株式売却益などがなくなったことによります。法人税等の減少は、税引前当期純利益の減少を緩和し、当期純利益は前期比で増加しました。売上高営業利益率は2.9%(前期2.4%)、売上高経常利益率は3.7%(前期2.5%)と、収益性が向上しています。

5. キャッシュフロー

当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 減価償却費は3,527百万円でした。

6. 今後の展望

2026年3月期の連結業績予想は、2025年11月14日に公表された予想から変更はなく、売上高264,000百万円(前期比△7.5%)、営業利益9,000百万円(前期比△6.5%)、経常利益11,000百万円(前期比2.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益8,000百万円(前期比△29.3%)を見込んでいます。 グローバルな自動車業界は、EVシフトの遅れ、サプライチェーンのリスク、地政学的な影響など、不確実性が高い状況が続いています。タチエスは、これらの事業環境変化に対し、引き続きスピーディーな対応が求められています。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • 日本: 売上高 761億2千万円(△11.7%)、営業利益 24億9千1百万円(△42.3%)
    • 北米: 売上高 291億8千8百万円(△17.4%)、営業利益 4億3千3百万円(前期は営業損失)
    • 中南米: 売上高 784億4千1百万円(△0.6%)、営業利益 5億7千万円(△43.5%)
    • 中国: 売上高 64億7千9百万円(△55.6%)、営業利益 13億4千1百万円(前期は営業損失)
    • 東南アジア: 売上高 45億2千3百万円(45.4%増)、営業利益 7億1千2百万円(112.5%増) 中国、東南アジアセグメントでの業績変動が大きくなっています。
  • 配当方針: 2026年3月期の年間配当金は103.80円(予想)であり、前期と同水準を維持しています。
  • 連結範囲の変更: 広州泰李汽車座椅有限公司、襄陽東風李爾泰極愛思汽車座椅有限公司を連結子会社から持分法適用会社に変更しました。

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