2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
SMC株式会社 (6273)
決算評価: 普通主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
SMC株式会社は、2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)において、売上高は堅調に増加しましたが、営業利益は減益となりました。これは、原価率の上昇、人件費および減価償却費の増加が主な要因です。為替差益の増加が経常利益を押し上げ、最終的な当期純利益は微増を維持しました。総資産は増加傾向にありますが、自己資本比率は前期末から若干低下しています。
2. 業績結果
以下の数値は、2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)のものです。
| 科目 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 609,933 | 3.3 |
| 営業利益 | 137,564 | △3.7 |
| 経常利益 | 169,170 | 1.8 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 121,625 | 1.0 |
| 1株当たり当期純利益(円銭) | 1,916.97 | 1.9 |
| 配当金(2026年3月期予想) | 1,000.00 | 記載なし |
業績結果に対するコメント: 売上高は、半導体・電機関連の好調やEV関連需要の底堅さなどを背景に、前年同期比で3.3%増加しました。しかし、原価率の上昇、人件費および減価償却費の増加が営業利益を圧迫し、3.7%の減益となりました。営業外収益においては、為替差益が前年同期の5,518百万円から14,844百万円へと大幅に増加したことが、経常利益を1.8%の増益に押し上げる要因となりました。特別利益の増加も寄与し、税金等調整前四半期純利益は3.4%増となりました。最終的な親会社株主に帰属する四半期純利益は、1.0%増と微増を維持しました。1株当たり当期純利益も同様に増加しています。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動資産 | 1,470,461 | 3.4 | | 現金及び預金 | 655,739 | △0.0 | | 受取手形及び売掛金 | 214,195 | 3.0 | | 有価証券 | 46,560 | 56.4 | | 商品及び製品 | 195,664 | 12.5 | | 棚卸資産(合計) | 518,228 | 7.2 | | その他 | 46,281 | 15.8 | | 固定資産 | 784,657 | 15.6 | | 有形固定資産 | 606,479 | 26.7 | | 無形固定資産 | 16,768 | 4.1 | | 投資その他の資産 | 161,409 | △12.8 | | 資産合計 | 2,255,119 | 7.3 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動負債 | 163,313 | 20.4 | | 支払手形及び買掛金 | 35,631 | △24.0 | | 短期借入金 | 35,088 | 595.6 | | 賞与引当金 | 12,606 | 238.0 | | その他 | 62,436 | 1.1 | | 固定負債 | 49,435 | 34.2 | | 長期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 39,481 | 41.9 | | 負債合計 | 212,749 | 23.4 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 株主資本 | 1,760,515 | 2.1 | | 資本金 | 61,005 | 0.0 | | 利益剰余金 | 1,664,239 | △8.0 | | 自己株式 | △38,509 | △82.5 | | その他の包括利益累計額 | 281,708 | 38.1 | | 純資産合計 | 2,042,370 | 5.9 | | 負債純資産合計 | 2,255,119 | 7.3 |
貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前期末比7.3%増加し、2,255,119百万円となりました。特に有形固定資産の増加(26.7%増)が顕著であり、これは積極的な設備投資の実施を示唆しています。流動資産も増加していますが、棚卸資産の増加が目立ちます。負債合計は23.4%増加し、特に短期借入金の増加が目立ちます。純資産合計は5.9%増加しましたが、自己資本比率は前期末の91.8%から90.6%へと若干低下しました。これは、利益剰余金の減少(自己株式取得・消却の影響)と負債の増加によるものです。安全性指標としては依然として高い水準を維持していますが、注意が必要です。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 609,933 | 3.3 | 100.0% |
| 売上原価 | 333,407 | 4.7 | 54.7% |
| 売上総利益 | 276,525 | 1.4 | 45.3% |
| 販売費及び一般管理費 | 138,961 | 7.6 | 22.8% |
| 営業利益 | 137,564 | △3.7 | 22.6% |
| 営業外収益 | 32,026 | 35.8 | 5.3% |
| 営業外費用 | 420 | 139.9 | 0.1% |
| 経常利益 | 169,170 | 1.8 | 27.7% |
| 特別利益 | 3,256 | 217.3 | 0.5% |
| 特別損失 | 150 | △76.2 | 0.0% |
| 税引前当期純利益 | 172,276 | 3.4 | 28.3% |
| 法人税等 | 50,643 | 9.9 | 8.3% |
| 当期純利益 | 121,632 | 0.9 | 19.9% |
損益計算書に対するコメント: 売上高は増加しましたが、売上原価の増加率が売上高の増加率を上回ったため、売上総利益は1.4%の増加にとどまりました。販売費及び一般管理費は7.6%増加しており、これが営業利益を3.7%減少させる主な要因となりました。営業外収益では、為替差益が前年同期の14,844百万円から大幅に増加したことが、経常利益を1.8%の増益に貢献しました。特別利益も増加しており、税引前当期純利益は3.4%増となりました。法人税等の増加により、当期純利益は0.9%増と微増となりました。売上高営業利益率は22.6%と依然として高い水準ですが、前期比では低下しています。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 しかし、減価償却費は以下の通りです。 - 前第3四半期連結累計期間(2024年4月1日~2024年12月31日):24,603百万円 - 当第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日):31,770百万円(29.1%増)
6. 今後の展望
2026年3月期の連結業績予想は、2025年11月13日に公表された内容から変更されていません。 - 通期売上高予想:816,000百万円(前期比3.0%増) - 通期営業利益予想:183,000百万円(前期比3.8%減) - 通期経常利益予想:209,000百万円(前期比0.4%減) - 通期親会社株主に帰属する当期純利益予想:153,000百万円(前期比2.1%減)
会社は、製品供給能力の拡大、BCPに基づく生産の複線化、開発能力の強化を目的とした積極的な設備投資を継続しています。また、直販営業スタッフの増員、代理店販売の強化、製品・顧客の多角化も推進しています。 リスク要因としては、世界経済の不安定さ、地政学リスク、急激な為替変動などが挙げられています。
7. その他の重要事項
- セグメント情報: 当社グループは「自動制御機器事業」の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載は省略されています。
- 配当方針: 2025年3月期は年間1,000円(中間500円、期末500円)でした。2026年3月期は中間配当500円を実施済みで、期末配当1,000円(予想)を含め、年間1,500円(予想)となる見込みです。
- 株主還元施策: 2025年5月14日の取締役会決議に基づき、当第3四半期連結累計期間において594,400株、29,996百万円の自己株式を取得しました。また、2025年5月30日付で、3,500,000株、211,317百万円の自己株式を消却しています。
- 人員・組織変更: 従業員数は期末時点で24,527人となり、前期末比1,413人増加しました。これは、従来の非連結子会社27社を当期から連結対象に含めたことによるものです。