2026年6月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)
サスメド株式会社 (4263)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
サスメド株式会社の2026年6月期第2四半期(中間期)決算は、事業収益が前期比で増加したものの、大幅な損失を計上し、厳しい状況にあります。DTxプロダクト事業では、複数の治療用アプリ開発が進展しており、特に不眠障害用アプリは保険収載に向けた準備が進んでいます。しかし、これらの開発に伴う費用負担が重く、現時点では収益化に至っていません。DTxプラットフォーム事業は事業収益の増加に貢献していますが、全体的な損失をカバーするには至っていません。財政状態は、自己資本比率が高く安定していますが、継続的な損失計上による利益剰余金の減少が懸念されます。今後の業績回復には、開発パイプラインの早期収益化が不可欠です。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|
| 事業収益(売上高) | 91.3 | +23.9% |
| 営業利益 | △286.1 | - |
| 経常利益 | △283.0 | - |
| 中間純利益 | △272.7 | - |
| 1株当たり中間純利益 | △16.20円 | - |
| 配当金 | 0.00円 | - |
業績結果に対するコメント: 当中間期において、事業収益は前期比で23.9%増加し、913百万円となりました。これは、DTxプラットフォーム事業におけるシステム提供やDTx開発支援の拡大が寄与したと考えられます。しかし、営業利益、経常利益、中間純利益はそれぞれ2861百万円、2830百万円、2727百万円の損失となり、前期と比較しても損失幅は縮小したものの、依然として大幅な赤字となっています。特に、DTxプロダクト事業における研究開発費の増加や、販売費及び一般管理費の増加が利益を圧迫していると考えられます。また、東京都の働くパパママ育業応援奨励金制度に係る交付額確定に伴い、33百万円が営業外収益に計上されています。減損損失も16百万円認識されています。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動資産 | 4,100.7 | △362.0 | | 現金及び預金 | 4,008.8 | △389.3 | | 受取手形及び売掛金 | 15.4 | 記載なし | | 棚卸資産 | 0.4 | 記載なし | | その他 | 2.0 | 記載なし | | 固定資産 | 170.4 | +130.1 | | 有形固定資産 | 0.0 | 記載なし | | 無形固定資産 | 63.9 | +47.6 | | 投資その他の資産 | 106.5 | +82.5 | | 資産合計 | 4,271.1 | △231.9 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動負債 | 117.3 | △8.7 | | 支払手形及び買掛金 | 記載なし | 記載なし | | 短期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 4.0 | 記載なし | | 固定負債 | 0.0 | △6.4 | | 長期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 記載なし | 記載なし | | 負債合計 | 117.3 | △15.1 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 株主資本 | 4,085.2 | △236.9 | | 資本金 | 117.1 | +17.9 | | 利益剰余金 | △1,491.1 | △272.7 | | その他の包括利益累計額 | 記載なし | 記載なし | | 純資産合計 | 4,153.8 | △216.8 | | 負債純資産合計 | 4,271.1 | △231.9 |
貸借対照表に対するコメント: 当中間会計期間末の資産合計は4,271百万円となり、前期末から231百万円減少しました。流動資産は現金及び預金の減少が主な要因で362百万円減少しましたが、固定資産は投資その他の資産及び無形固定資産の増加により130百万円増加しました。負債合計は117百万円となり、前期末から15百万円減少しました。特に固定負債は資産除去債務の減少によりほぼゼロとなりました。純資産合計は4,153百万円となり、前期末から216百万円減少しました。これは、中間純損失の計上により利益剰余金が272百万円減少したことが主な要因です。一方で、譲渡制限付株式報酬としての新株発行等により、資本金及び資本剰余金が増加しています。自己資本比率は95.6%と非常に高く、財務的な安定性は保たれています。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | 売上高比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 91.3 | +23.9% | 100.0% |
| 売上原価 | 9.2 | 記載なし | 10.1% |
| 売上総利益 | 82.1 | 記載なし | 89.9% |
| 販売費及び一般管理費 | 255.3 | 記載なし | 279.6% |
| 営業利益 | △286.1 | - | △313.4% |
| 営業外収益 | 3.4 | △1.8 | 3.7% |
| 営業外費用 | 0.4 | △6.5 | 0.4% |
| 経常利益 | △283.0 | - | △310.0% |
| 特別利益 | 14.0 | +13.3 | 15.3% |
| 特別損失 | 1.7 | △1.7 | 1.9% |
| 税引前当期純利益 | △270.8 | +41.8 | △296.5% |
| 法人税等 | 1.9 | +1.3 | 2.1% |
| 当期純利益 | △272.7 | - | △298.6% |
損益計算書に対するコメント: 当中間会計期間の事業収益は913百万円となり、前期比で23.9%増加しました。これは、DTxプラットフォーム事業の成長によるものです。しかし、売上原価及び販売費及び一般管理費の増加により、営業損失は2861百万円となりました。特に、販売費及び一般管理費は売上高の279.6%を占めており、コスト構造の課題が浮き彫りになっています。研究開発費は1129百万円で、前期比で減少していますが、依然として大きな割合を占めています。営業外収益では、助成金等収入が33百万円計上されています。特別利益として、新株予約権戻入益や資産除去債務戻入益が計上されています。減損損失も16百万円認識されています。売上高営業利益率は△313.4%と大幅なマイナスであり、収益性の改善が急務です。
5. キャッシュフロー
- 営業活動によるキャッシュフロー: △274,359千円(前期:△275,242千円)
- 投資活動によるキャッシュフロー: △117,801千円(前期:△14,092千円)
- 財務活動によるキャッシュフロー: 2,840千円(前期:△378千円)
- フリーキャッシュフロー: (営業CF + 投資CF)= △392,160千円
キャッシュフローに対するコメント: 営業活動によるキャッシュフローは、引き続き大幅なマイナスとなっています。これは、事業収益の増加にもかかわらず、損失計上が続いているためです。投資活動によるキャッシュフローも、敷金及び保証金の差入や無形固定資産の取得により、前期比で大幅な支出となっています。財務活動によるキャッシュフローは、株式の発行による収入によりプラスに転じています。フリーキャッシュフローも大幅なマイナスとなっており、資金繰りには注意が必要です。
6. 今後の展望
サスメド株式会社は、2026年6月期の業績予想を現時点で開示していません。これは、不眠障害用アプリの保険収載と製品上市に向けた準備を進めているものの、現時点で収益を合理的に算定することが困難であるためです。今後、保険点数が確定し、業績予想の開示が可能になった時点で速やかに開示するとしています。 中期経営計画や具体的な戦略については、本決算短信からは詳細を読み取ることはできませんが、治療用アプリ開発(DTxプロダクト事業)とプラットフォーム事業の二本柱で事業を推進していく方針です。 リスク要因としては、開発パイプラインの遅延や収益化の遅れ、競合の激化などが考えられます。成長機会としては、複数の治療用アプリが開発段階にあり、上市されれば大きな収益源となる可能性があります。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- DTxプロダクト事業:事業収益の計上はなく、セグメント損失は100,808千円(前期:82,199千円)。
- DTxプラットフォーム事業:事業収益は91,309千円(前期:73,709千円)、セグメント利益は53,160千円(前期:3,933千円)。
- 配当方針: 現在、配当は実施していません。
- 株主還元施策: 本決算短信からは特筆すべき株主還元施策に関する情報は確認できません。
- M&Aや大型投資: 本決算短信からは特筆すべきM&Aや大型投資に関する情報は確認できません。
- 人員・組織変更: 本決算短信からは特筆すべき人員・組織変更に関する情報は確認できません。