2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社SUMCO** (3436)
決算評価: 悪い**主要業績指標
AI財務分析レポート
企業名
企業名: 株式会社SUMCO
決算評価
決算評価: 悪い
(売上高は微増(+3.3%)だが、営業利益△96.4%、経常利益・当期純利益は大幅な赤字転落)
簡潔な要約
株式会社SUMCOの2025年12月期決算は、売上高が前期比3.3%増の4,096億7,000万円と小幅に拡大した一方、営業利益は96.4%減の13億4,200万円、経常利益は38億8,600万円の赤字、当期純利益は117億5,100万円の赤字となった。業績悪化の主因は、300mmシリコンウェーハの設備投資に伴う減価償却費の増加(11万5,692百万円)と、200mm以下製品の需要低迷による収益圧迫である。AIデータセンター向け先端品需要は堅調だが、非先端品の在庫調整や為替差損(17億4,500万円)が利益を圧縮した。2026年3月期第1四半期は売上高1,000億円(前年同期比△2.4%)、営業損失60億円を見込む。
詳細な財務分析レポート
1. 総評
- 会社名: 株式会社SUMCO
- 決算期間: 2025年1月1日~2025年12月31日
- 総合評価: 売上高はAI需要により微増したが、設備投資負担と需要低迷で利益が大幅悪化。営業利益率は0.3%(前期9.3%)と収益性が急低下。自己資本比率51.3%と財務基盤は安定するも、事業構造改革が急務。
- 主な変化点:
- 売上高増加(+3.3%)に対し、営業利益△96.4%、当期純利益は赤字転落。
- 総資産は4,471億7,000万円減少(1兆1,279億6,600万円)。
- 配当金は1株当たり20円(前期21円)、配当性向は未定義(純損失のため)。
2. 業績結果
| 科目 | 2025年12月期(百万円) | 前年同期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 409,670 | +3.3 |
| 営業利益 | 1,342 | △96.4 |
| 経常利益 | △3,886 | ― |
| 当期純利益 | △11,751 | ― |
| 1株当たり当期純利益 | △33.60円 | ― |
| 配当金(年間) | 20.00円 | △4.8 |
業績結果に対するコメント:
- 増減要因:
- 売上高増: AIデータセンター向け300mm先端品需要が牽引。
- 利益悪化: 設備投資による減価償却費増(+11万5,692百万円)、200mm以下製品の需要低迷、為替差損(17億4,500万円)、事業構造改善費用(58億1,400万円)が重荷。
- 事業セグメント: 300mmは先端品が堅調だが非先端品は在庫調整中。200mm以下は低調持続。
- 特記事項: 持分法投資利益は45億9,000万円(前期40億7,000万円)。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) |
|---|---|---|
| 流動資産 | 427,359 | △7,784 |
| 現金及び預金 | 67,296 | △19,885 |
| 受取手形・売掛金 | 89,994 | △2,555 |
| 棚卸資産 | 250,643 | +8,468 |
| 固定資産 | 700,607 | △36,933 |
| 有形固定資産(純額) | 663,425 | △28,925 |
| 無形固定資産 | 7,231 | △102 |
| 資産合計 | 1,127,966 | △44,717 |
【負債の部】
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) |
|---|---|---|
| 流動負債 | 133,080 | △30,556 |
| 支払手形・買掛金 | 32,126 | +98 |
| 短期借入金 | 41,253 | △375 |
| 固定負債 | 347,100 | △4,710 |
| 長期借入金 | 312,200 | +157 |
| 負債合計 | 480,181 | △35,266 |
【純資産の部】
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) |
|---|---|---|
| 株主資本 | 544,739 | △16,728 |
| 利益剰余金 | 260,458 | △17,354 |
| その他の包括利益累計額 | 33,639 | +2,992 |
| 純資産合計 | 647,785 | △9,451 |
| 負債純資産合計 | 1,127,966 | △44,717 |
貸借対照表に対するコメント:
- 安全性指標: 自己資本比率51.3%(前期50.5%)、流動比率321%(前期266%)と安定。
- 変動点: 現金減少(△198億円)、有形固定資産減少(△289億円)が資産縮小の主因。負債は設備関係支払手形減少(△311億円)で改善。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 409,670 | +3.3 | 100.0 |
| 売上原価 | 355,168 | +9.7 | 86.7 |
| 売上総利益 | 54,502 | △25.1 | 13.3 |
| 販管費 | 53,160 | +48.5 | 13.0 |
| 営業利益 | 1,342 | △96.4 | 0.3 |
| 営業外費用 | 9,824 | +74.8 | 2.4 |
| 経常利益 | △3,886 | ― | △0.9 |
| 当期純利益 | △11,751 | ― | △2.9 |
損益計算書に対するコメント:
- 収益性悪化: 売上高営業利益率0.3%(前期9.3%)、ROE△2.0%(前期3.4%)。
- コスト構造: 売上原価率86.7%(前期81.7%)、販管費率13.0%(前期9.0%)と両面で圧迫。
- 変動要因: 減価償却費増(11万5,692百万円)、為替差損(17億4,500万円)。
5. キャッシュフロー
| 科目 | 金額(百万円) |
|---|---|
| 営業活動CF | 100,040 |
| 投資活動CF | △111,447 |
| 財務活動CF | △8,729 |
| 現金同等物期末残高 | 75,296 |
6. 今後の展望
- 業績予想(2026年3月期第1四半期): 売上高1,000億円(前年同期比△2.4%)、営業損失60億円。
- 戦略: 300mm先端品の生産強化、200mm以下の事業再編。
- リスク: 半導体需要の二極化、地政学リスク、為替変動(想定為替: 1ドル=155円)。
7. その他の重要事項
- 配当方針: 年間配当20円(前期21円)、純損失のため配当性向は未定義。
- 設備投資: 先端300mmウェーハの生産拡大を継続。
- 開示方針: 四半期累計予想のみ公表。
注: 数値は決算短信に基づき百万円単位で記載。不明データは「記載なし」と表記。