2026年7月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社ニッソウ (1444)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
株式会社ニッソウ(東証1部:1444)は、2026年7月期第2四半期(中間期)決算において、売上高は前年同期比3.6%増と微増にとどまったものの、営業損失42,608万円、経常損失43,619万円、親会社株主に帰属する中間純損失90,043万円と大幅な赤字に転落した。不動産建設事業におけるのれんの減損損失21,314万円の計上が業績悪化の大きな要因となった。資産・負債ともに前年同期比で減少し、財務体質も悪化している。通期業績予想は未修正だが、中間期の大幅な赤字を踏まえると、通期業績の達成は厳しい状況と言わざるを得ない。
2. 業績結果
【中間期業績(2026年7月期)】 - 売上高: 2,611,732万円(前年同期比3.6%増) - 営業利益: △42,608万円(前年同期は4,842万円の黒字) - 経常利益: △43,619万円(前年同期は6,628万円の黒字) - 当期純利益: △90,043万円(前年同期は156,365万円の黒字) - 1株当たり当期純利益: △82.80円
【業績結果に対するコメント】 売上高は微増にとどまったものの、営業利益・経常利益・当期純利益ともに大幅な赤字に転落した。特に不動産建設事業におけるのれんの減損損失21,314万円の計上が業績悪化の大きな要因となった。リフォーム事業では工事単価の改善が見られたものの、工事受注件数の減少や原価率の増加、人員増加による人件費の増加などにより営業損失6,181万円を計上。不動産流通事業では不動産販売分野の不振により売上高が前年同期比67.7%減少し、営業損失2,438万円を計上。不動産建設事業では新ブランド「990万円の家」の確立など新規施策の効果が出るまでに時間を要し、売上高が前年同期比8.1%減少、営業損失27,379万円を計上した。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動資産 | 2,731,716 | △188,797 | | 現金及び預金 | 1,686,793 | △243,222 | | 受取手形及び売掛金 | 405,538 | △70,547 | | 棚卸資産 | 52,616 | △22,050 | | その他 | 86,769 | △ | | 固定資産 | 531,383 | △5,423 | | 有形固定資産 | 276,454 | △ | | 無形固定資産 | 31,681 | △ | | 投資その他の資産 | 223,247 | △ | | 資産合計 | 3,263,099 | △194,220 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動負債 | 1,299,472 | △135,762 | | 支払手形及び買掛金 | 289,434 | △ | | 短期借入金 | 659,000 | △ | | その他 | 350,038 | △ | | 固定負債 | 346,542 | △28,187 | | 長期借入金 | 320,491 | △27,556 | | その他 | 26,051 | △ | | 負債合計 | 1,646,014 | △107,574 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 株主資本 | 1,620,350 | △86,646 | | 資本金 | 349,789 | △ | | 利益剰余金 | 1,021,007 | △90,043 | | その他の包括利益累計額 | △3,265 | △ | | 純資産合計 | 1,617,085 | △86,646 | | 負債純資産合計 | 3,263,099 | △194,220 |
【貸借対照表に対するコメント】 自己資本比率は49.6%(前年同期49.3%)とわずかに上昇したものの、資産・負債ともに前年同期比で減少し、財務体質は悪化している。現金及び預金が243,222万円減少し、流動性も低下。長期借入金が27,556万円増加し、固定負債が増加傾向にある。利益剰余金が90,043万円減少し、純資産も大幅に減少した。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | 売上高比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 2,611,732 | 3.6% | 100.0% |
| 売上原価 | 2,000,515 | △ | 76.6% |
| 売上総利益 | 611,216 | △ | 23.4% |
| 販売費及び一般管理費 | 653,825 | △ | 25.0% |
| 営業利益 | △42,608 | △ | △1.6% |
| 営業外収益 | 6,965 | △ | 0.3% |
| 営業外費用 | 7,975 | △ | 0.3% |
| 経常利益 | △43,619 | △ | △1.7% |
| 特別利益 | 2,872 | △ | 0.1% |
| 特別損失 | 21,314 | △ | 0.8% |
| 税引前当期純利益 | △62,061 | △ | △2.4% |
| 法人税等 | 27,982 | △ | 1.1% |
| 当期純利益 | △90,043 | △ | △3.5% |
【損益計算書に対するコメント】 売上高営業利益率は△1.6%と大幅に悪化。販売費及び一般管理費が前年同期比6.9%増加し、売上総利益を上回る状況。営業外収入が減少し、営業外費用が増加したことも業績悪化に拍車をかけた。特別損失におけるのれんの減損損失21,314万円の計上が業績悪化の大きな要因となった。
5. キャッシュフロー
- 営業活動によるキャッシュフロー: △235,790万円(前年同期△34,434万円)
- 投資活動によるキャッシュフロー: △31,185万円(前年同期獲得677,091万円)
- 財務活動によるキャッシュフロー: 32,743万円(前年同期獲得63,353万円)
- フリーキャッシュフロー: △267,975万円
営業活動によるキャッシュフローが大幅に悪化し、投資活動によるキャッシュフローもマイナスに転じた。財務活動によるキャッシュフローは長期借入れによる収入があったものの、長期借入金の返済も行われ、資金繰りは厳しい状況。
6. 今後の展望
- 2026年7月期通期業績予想は未修正
- 中期経営計画や戦略は不明
- リスク要因: 不動産建設事業の不振、のれんの減損損失、資金繰りの悪化
- 成長機会: 新ブランド「990万円の家」の確立、フランチャイズビジネス「クロス家さん」の拡大
7. その他の重要事項
- セグメント別業績: リフォーム事業、不動産流通事業、不動産建設事業の3事業すべてで業績悪化
- 配当方針: 未定
- 株主還元施策: 未定
- M&Aや大型投資: 不明
- 人員・組織変更: 不明
【総括】 株式会社ニッソウは、2026年7月期第2四半期(中間期)決算において、売上高は微増にとどまったものの、営業損失・経常損失・当期純損失と大幅な赤字に転落した。不動産建設事業におけるのれんの減損損失の計上が業績悪化の大きな要因となった。資産・負債ともに前年同期比で減少し、財務体質も悪化している。通期業績予想は未修正だが、中間期の大幅な赤字を踏まえると、通期業績の達成は厳しい状況と言わざるを得ない。新ブランド「990万円の家」の確立やフランチャイズビジネス「クロス家さん」の拡大など新規施策の効果が出るまでに時間を要しており、今後の業績回復に向けた取組みが求められる。