2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社ワットマン (9927)
決算評価: 普通主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
株式会社ワットマンの2026年3月期第3四半期連結累計期間の決算は、売上高は増加したものの、利益面では減益となりました。リユース事業は好調に推移し増収増益を達成しましたが、新品EC事業(ホビーサーチ事業)における海外売上の減少と販促費用の増加が全体の利益を圧迫しました。特別利益の計上により最終的な純利益は増加しましたが、これは一時的な要因によるものです。財務状態は自己資本比率が高く安定していますが、今後の収益性改善が課題となります。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 6,417 | +3.5% |
| EBITDA | 436 | △16.3% |
| 営業利益 | 374 | △18.6% |
| 経常利益 | 392 | △16.2% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 397 | +44.1% |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | 45.40 | - |
| 配当金(年間予想) | 0.00 | - |
業績結果に対するコメント: 売上高はリユース事業および新品EC事業の国内販売が堅調に推移したことにより、前年同期比3.5%増となりました。しかし、新品EC事業における海外売上の減少や、本社移転、ECサイトリニューアル、人員増強、販促活動拡大に伴う費用増加により、EBITDA、営業利益、経常利益は前年同期比で減少しました。特に新品EC事業のセグメント利益は大幅な減少となりました。一方、リユース事業は売上総利益率の改善やタイ現法の営業損失縮小により増収増益を達成しました。特別利益として受取補償金2億14百万円等を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は44.1%増となりましたが、これは一時的な要因によるものです。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | |----------------------|----------------|------------------| | 流動資産 | 3,543 | △38 | | 現金及び預金 | 1,661 | △193 | | 受取手形及び売掛金 | 293 | +48 | | 棚卸資産 | 1,420 | +90 | | その他 | 170 | +16 | | 固定資産 | 1,546 | +40 | | 有形固定資産 | 688 | +43 | | 無形固定資産 | 204 | △11 | | 投資その他の資産 | 653 | +8 | | 資産合計 | 5,089 | +1 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | |------------------------|----------------|------------------| | 流動負債 | 1,156 | △155 | | 支払手形及び買掛金 | 311 | △69 | | 短期借入金 | 92 | △0 | | その他 | 389 | △28 | | 固定負債 | 273 | △77 | | 長期借入金 | 156 | △63 | | その他 | 38 | △10 | | 負債合計 | 1,429 | △232 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | |------------------------|----------------|------------------| | 株主資本 | 3,775 | +247 | | 資本金 | 500 | 0 | | 利益剰余金 | 1,869 | +223 | | その他の包括利益累計額 | △117 | △6 | | 純資産合計 | 3,660 | +234 | | 負債純資産合計 | 5,089 | +1 |
貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は71.9%と非常に高く、財務的な安定性は高いと言えます。流動資産は微減しましたが、現金及び預金が減少し、売掛金と棚卸資産が増加しています。固定資産は有形固定資産の増加により微増しました。負債合計は大幅に減少し、特に流動負債と固定負債が減少しています。これは、買掛金や長期借入金の返済が進んだことによるものと考えられます。純資産は利益剰余金の増加により増加し、自己資本比率の向上に寄与しています。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 6,417 | +3.5% | 100.0% |
| 売上原価 | 3,610 | +5.8% | 56.3% |
| 売上総利益 | 2,807 | △1.4% | 43.7% |
| 販売費及び一般管理費 | 2,433 | +1.8% | 37.9% |
| 営業利益 | 374 | △18.6% | 5.8% |
| 営業外収益 | 21 | +64.5% | 0.3% |
| 営業外費用 | 3 | △26.1% | 0.0% |
| 経常利益 | 393 | △16.2% | 6.1% |
| 特別利益 | 217 | - | 3.4% |
| 特別損失 | 4 | △89.9% | 0.1% |
| 税金等調整前当期純利益 | 606 | +40.1% | 9.4% |
| 法人税等 | 208 | +32.5% | 3.2% |
| 当期純利益 | 397 | +44.1% | 6.2% |
損益計算書に対するコメント: 売上高は増加したものの、売上原価の増加率が売上高の増加率を上回ったため、売上総利益は減少しました。販売費及び一般管理費は微増にとどまりましたが、売上総利益の減少により、営業利益、経常利益は大幅な減益となりました。特に新品EC事業における販促費用の増加が影響しています。特別利益として受取補償金が大きく計上されたことにより、税金等調整前当期純利益および当期純利益は大幅に増加しました。売上高営業利益率は5.8%と前期から低下しており、収益性の改善が求められます。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。
6. 今後の展望
株式会社ワットマンは、リユース事業における「安定的な成長と確実な利益創出」と、新品EC事業(ホビーサーチ事業)における「成長」を両立させる戦略を掲げています。市場環境の不確実性や外部環境の変動に対応しつつ、M&Aも積極的に検討し、インオーガニックな成長も目指しています。 2026年3月期の通期連結業績予想は、売上高90億50百万円(前期比8.0%増)、営業利益7億40百万円(前期比26.8%増)、経常利益7億38百万円(前期比24.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4億98百万円(前期比44.6%増)と、大幅な増収増益を見込んでいます。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- リユース事業:売上高39億66百万円(前期比1.1%増)、セグメント利益6億1百万円(前期比6.0%増)と増収増益。
- 新品EC事業(ホビーサーチ事業):売上高24億50百万円(前期比7.6%増)、セグメント利益32百万円(前期比77.4%減)と増収減益。
- 配当方針: 2026年3月期の期末配当は無配となる予定です。これは、公開買付が成立することを条件としています。
- M&A: インオーガニックな成長を実現するための手段として、積極的にM&Aを検討し、案件の情報収集や調査を進めています。