2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社進学会ホールディングス (9760)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
株式会社進学会ホールディングスは、2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)において、売上高は増加したものの、大幅な損失を計上し、厳しい結果となりました。教育関連事業における不採算会場の閉鎖や、資金運用事業での株価変動が業績に影響を与えました。一方で、不動産事業は好調に推移し、売上・利益ともに増加しました。全体としては、売上高は前期比で増加したものの、損失が拡大しており、収益性の改善が喫緊の課題となっています。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 5,055 | 15.5% |
| 営業利益 | △796 | ― |
| 経常利益 | △828 | ― |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | △1,004 | ― |
| 1株当たり四半期純利益(EPS) | △58.35円 | ― |
| 配当金(年間予想) | 記載なし | ― |
業績結果に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比15.5%増と堅調に増加しました。これは、不動産事業の好調や、教育関連事業におけるAIオンライン塾「Go・KaKu」を組み合わせた商品開発などの売上増加施策が奏功したことが要因と考えられます。しかしながら、教育関連事業における不採算本部・会場の閉鎖の影響、および資金運用事業における米国政府の通商政策の影響による株価の乱高下が響き、営業損失は796百万円、経常損失は828百万円と、前年同期に引き続き赤字となりました。特に、営業損失は前年同期の369百万円から大幅に拡大しています。親会社株主に帰属する四半期純損失も1,004百万円となり、赤字幅が拡大しました。1株当たり当期純利益も△58.35円と大幅なマイナスとなっています。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|----------------|------------| | 流動資産 | 9,744 | △37.9% | | 現金及び預金 | 3,195 | △41.6% | | 受取手形及び売掛金 | 99 | △23.8% | | 棚卸資産 | 28 | △74.8% | | その他 | 164 | 19.8% | | 固定資産 | 7,827 | △1.2% | | 有形固定資産 | 6,697 | △1.7% | | 無形固定資産 | 9 | △16.5% | | 投資その他の資産 | 1,120 | 2.4% | | 資産合計 | 17,572 | △24.7% |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|----------------|------------| | 流動負債 | 9,115 | △34.9% | | 支払手形及び買掛金 | 77 | 6.4% | | 短期借入金 | 7,703 | 9.5% | | その他 | 1,335 | △79.4% | | 固定負債 | 332 | 20.8% | | 長期借入金 | 記載なし | ― | | その他 | 332 | 20.8% | | 負債合計 | 9,447 | △33.9% |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|----------------|------------| | 株主資本 | 8,046 | △13.1% | | 資本金 | 3,984 | 0.0% | | 利益剰余金 | 1,928 | △35.2% | | その他の包括利益累計額 | 73 | 51.4% | | 純資産合計 | 8,124 | △12.8% | | 負債純資産合計 | 17,572 | △24.7% |
貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期末の総資産は17,572百万円となり、前連結会計年度末から24.7%減少しました。これは主に、現金及び預金、販売用不動産、未収入金などの流動資産の大幅な減少によるものです。流動負債も4,913百万円減少し、負債合計は9,447百万円となりました。 自己資本比率は46.2%となり、前連結会計年度末の39.4%から改善しました。これは、負債の減少が資産の減少よりも大きかったためと考えられます。 流動比率(流動資産÷流動負債)は約107%となり、安全性は一定程度保たれています。しかし、現金及び預金の減少は、今後の資金繰りに影響を与える可能性も考慮する必要があります。利益剰余金の減少は、当期の損失計上によるものです。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | 売上高比率 (%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 5,055 | 15.5% | 100.0% |
| 売上原価 | 5,448 | 26.8% | 107.8% |
| 売上総利益 | △393 | ― | △7.8% |
| 販売費及び一般管理費 | 403 | △11.6% | 8.0% |
| 営業利益 | △796 | ― | △15.8% |
| 営業外収益 | 23 | △27.7% | 0.5% |
| 営業外費用 | 55 | 19.3% | 1.1% |
| 経常利益 | △828 | ― | △16.4% |
| 特別利益 | 0 | △95.7% | 0.0% |
| 特別損失 | 2 | △41.2% | 0.0% |
| 税引前当期純利益 | △830 | ― | △16.4% |
| 法人税等 | 171 | 142.6% | 3.4% |
| 当期純利益 | △1,002 | ― | △19.8% |
損益計算書に対するコメント: 売上高は増加したものの、売上原価が売上高を上回ったため、売上総利益は△393百万円の赤字となりました。これは、教育関連事業における集団授業の縮小や、スポーツ事業での募集・入会数の伸び悩みなどが影響している可能性があります。販売費及び一般管理費は前年同期比で減少しましたが、売上総利益の赤字をカバーできず、営業損失は△796百万円となりました。 営業外費用は支払利息の増加などにより増加し、経常損失は△828百万円となりました。法人税等が増加しているのは、損失の税務上の取り扱いによるものと考えられます。 当期純損失は△1,002百万円となり、大幅な赤字となりました。売上高営業利益率は△15.8%と非常に低調です。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。
6. 今後の展望
2026年3月期の連結業績予想は、売上高7,500百万円(前期比20.1%増)、営業損失280百万円、経常損失330百万円、親会社株主に帰属する当期純利益480百万円(前期比27.58円の損失)となっています。 会社は、提携各社とのアライアンス強化、指導法や教材開発、募集活動等のノウハウ共有、直営会場体制の質と量の強化を進めています。教育関連部門では個別指導部門の強化やAIオンライン塾「Go・KaKu」を組み合わせた商品の開発を進め、売上増加を目指しています。不動産事業も引き続き注力していく方針です。 しかし、現時点での第3四半期までの業績を踏まえると、通期業績予想の達成には、下期における大幅な収益改善が必要となります。特に、教育関連事業の立て直しと、資金運用事業の安定化が重要課題となるでしょう。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- 教育関連事業: 売上高726百万円(前年同期比11.2%減)、セグメント損失124百万円。不採算会場の閉鎖が影響。
- スポーツ事業: 売上高244百万円(前年同期比3.5%減)、セグメント損失26百万円。募集・入会数の伸び悩み。
- 不動産事業: 売上高932百万円(前年同期比125.9%増)、セグメント利益287百万円。新たに設立した会社が軌道に乗り、販売用不動産の売却が増加。
- 資金運用事業: 売上高2,859百万円(前年同期比9.3%増)、セグメント損失703百万円。株価変動の影響。
- その他: 売上高292百万円(前年同期比5.8%増)、セグメント利益76百万円。
- 配当方針: 2025年3月期は年間2.50円の配当を実施しましたが、2026年3月期は年間配当予想が0円となっています。
- 株主還元施策: 現時点では積極的な株主還元策は見られません。
- M&Aや大型投資: 記載なし。
- 人員・組織変更: 2024年4月に株式会社ホクシンビル開発を設立し、不動産事業を強化。従来の「賃貸事業」を「不動産事業」に名称変更。