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更新: 2026-04-03 09:15:31
決算 2026-02-13T16:00

令和8年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

株式会社御園座 (9664)

決算評価: 非常に良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社御園座は、令和8年3月期第3四半期(累計期間:令和7年4月1日~令和7年12月31日)において、前年同期比で大幅な業績回復を達成しました。売上高は31.8%増加し、損失を計上していた前年同期から一転して、各利益段階で黒字転換を果たしました。これは、新型コロナウイルスの影響からの回復や、積極的な公演実施による観客動員の増加が主な要因と考えられます。財務基盤も安定しており、今後の更なる成長が期待されます。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比(%)
売上高(営業収益) 2,622 +31.8%
営業利益 240 黒字転換
経常利益 235 黒字転換
当期純利益 198 黒字転換
1株当たり当期純利益 39.95円 黒字転換
配当金 記載なし -

業績結果に対するコメント: 当第3四半期累計期間の業績は、前年同期の厳しい状況から一転し、大幅な改善を見せました。売上高の増加は、公演数の増加(前年同期132日間→219回)と観客動員の回復が直接的な要因です。特に、市川團十郎特別公演、IMPACT、宝塚歌劇雪組公演、ミュージカル『SPY×FAMILY』など、多様なジャンルの公演が成功裏に実施されたことが貢献しました。利益面では、売上増加に伴う売上総利益の拡大に加え、販売費及び一般管理費の効率的な運営により、営業利益、経常利益、当期純利益ともに黒字化し、大幅な改善を遂げました。前年同期は、新型コロナウイルスの影響や公演の中止などにより、大幅な赤字を計上していましたが、当期はこれらの影響からの脱却と事業活動の正常化が進んだ結果と言えます。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動資産 | 1,274 | +23.3% | | 現金及び預金 | 1,076 | +29.7% | | 受取手形及び売掛金 | 171 | +25.3% | | 棚卸資産 | 1 | -21.1% | | その他 | 26 | +60.5% | | 固定資産 | 4,578 | -3.6% | | 有形固定資産 | 4,492 | -3.8% | | 建物及び構築物 | 2,012 | -4.3% | | 機械及び装置 | 288 | -19.1% | | 土地 | 2,123 | 0.0% | | 無形固定資産 | 5 | -16.2% | | 投資その他の資産 | 81 | +7.8% | | 資産合計 | 5,852 | +1.2% |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動負債 | 577 | +3.6% | | 支払手形及び買掛金 | 166 | -1.1% | | 短期借入金 | 記載なし | - | | その他 | 12 | +6.3% | | 固定負債 | 572 | -21.6% | | 長期借入金 | 280 | -35.6% | | その他 | 10 | -22.7% | | 負債合計 | 1,149 | -10.7% |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 株主資本 | 4,663 | +4.2% | | 資本金 | 2,271 | 0.0% | | 利益剰余金 | 293 | +210.4% | | 自己株式 | △39 | 0.0% | | その他の包括利益累計額 | 39 | +16.2% | | 純資産合計 | 4,702 | +4.6% | | 負債純資産合計 | 5,852 | +1.2% |

貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期末における総資産は58億52百万円となり、前事業年度末から微増しました。流動資産は、現金及び預金の増加が顕著であり、事業活動の活発化と資金繰りの安定を示唆しています。固定資産では、有形固定資産が減少していますが、これは減価償却の進展によるものです。土地は変わらず保有されており、事業の基盤となっています。 負債合計は11億49百万円と、前事業年度末から10.7%減少しました。特に長期借入金の減少が大きく、財務体質の改善に寄与しています。 純資産合計は47億2百万円となり、前事業年度末から4.6%増加しました。これは主に利益剰余金の増加によるもので、当期の好調な業績が反映されています。自己資本比率は80.4%と非常に高く、財務的な安定性は極めて良好です。流動比率や当座比率などの安全性指標も高い水準にあると推測されます。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(%) 売上高比率(%)
売上高(営業収益) 2,622 +31.8% 100.0%
売上原価 1,931 +19.8% 73.6%
売上総利益 691 +91.3% 26.4%
販売費及び一般管理費 451 -1.9% 17.2%
営業利益 240 黒字転換 9.2%
営業外収益 4 -1.4% 0.2%
営業外費用 8 +1.0% 0.3%
経常利益 235 黒字転換 9.0%
特別利益 0 -100.0% 0.0%
特別損失 記載なし - -
税引前当期純利益 235 黒字転換 9.0%
法人税等 37 黒字転換 1.4%
当期純利益 198 黒字転換 7.6%

損益計算書に対するコメント: 当第3四半期累計期間の損益計算書は、劇的な改善を示しています。売上高は31.8%増加し、売上原価の増加率を上回ったことで、売上総利益は91.3%と大幅に増加しました。これは、公演の集客力向上と収益性の改善を示唆しています。 販売費及び一般管理費は、売上高の増加に対して抑制されており、効率的な運営が行われていることが伺えます。その結果、営業利益は前年同期の△81578百万円から240178百万円へと大幅な黒字転換を果たしました。 営業外収益・費用はほぼ横ばいであり、経常利益も同様に大幅な黒字転換となりました。特別利益は前年同期に計上された固定資産売却益がなくなり、当期は計上されていませんが、本業での利益回復がそれを補っています。 最終的な当期純利益も198百万円となり、前年同期の△93046百万円から大幅な改善となりました。 売上高営業利益率は9.2%と、収益性が大きく向上しています。ROE(自己資本利益率)は、当期純利益198百万円 ÷ 自己資本平均約4580百万円(概算)で約4.3%となり、前年のマイナスからプラスに転じています。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

当第3四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。ただし、減価償却費は179,807千円(約1億8千万円)計上されています。

6. 今後の展望

令和8年3月期の業績予想は、現時点(令和7年11月12日付)で修正されていません。通期売上高は28億20百万円(前期比11.4%増)、営業利益1億20百万円、経常利益1億10百万円、当期純利益1億円を見込んでいます。 会社は、お客様と公演関係者の安心・安全を最優先に、お客様の嗜好に合わせた公演の実現と観客動員の維持に努めています。今後も、より一層の効率化を図り、公演数及び観客動員の安定に努め、お客様に喜んで頂ける公演を実施する予定です。 リスク要因としては、経済状況の変動、通商政策、物価上昇、金融資本市場の変動などが挙げられています。

7. その他の重要事項

  • セグメント情報: 劇場事業単一セグメントのため、記載は省略されています。
  • 配当方針: 7年3月期は無配、8年3月期(予想)も無配となっています。
  • 株主還元施策: 現時点では配当以外に特筆すべき株主還元施策の記載はありません。
  • M&Aや大型投資: 記載なし。
  • 人員・組織変更: 記載なし。

総括: 株式会社御園座は、第3四半期において、前年同期比で大幅な業績回復を達成し、財務基盤も安定しています。今後の業績予想は保守的ですが、事業活動の正常化と観客動員の回復が続けば、更なる業績向上の可能性があります。配当は現時点では実施されていませんが、収益改善に伴う将来的な株主還元への期待も考えられます。