2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
株式会社大運 (9363)
決算評価: 非常に良い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
株式会社大運の2026年3月期第3四半期累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)の業績は、売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益の全てにおいて前年同期比で増加し、非常に好調な結果となりました。特に、営業利益と経常利益の大幅な増加は、収益性の改善を示唆しています。港湾運送事業の堅調な推移が業績を牽引し、自動車運送事業の厳しい状況をカバーしました。全体として、円安や原材料高といった外部環境の厳しさにもかかわらず、増収増益を達成したことは、同社の事業運営能力の高さを示しています。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収入) | 6,955 | +5.1% |
| 営業利益 | 293 | +29.4% |
| 経常利益 | 379 | +28.8% |
| 当期純利益 | 262 | +4.9% |
| 1株当たり当期純利益(円) | 54.15 | - |
| 配当金(年間予想、円) | 15.00 | - |
業績結果に対するコメント: 売上高は、主に港湾運送事業における主要取引先の堅調な受注により、前年同期比5.1%増となりました。営業利益は、売上総利益の増加と、セグメント利益の改善(自動車運送事業の損失縮小)が寄与し、同29.4%増と大幅に増加しました。経常利益も同様に、営業外収益の増加(受取配当金など)も後押しし、同28.8%増となりました。当期純利益は、特別利益の減少(投資有価証券売却益の減少)などにより、増収率と比較すると伸び率は緩やかですが、同4.9%増と増加しています。1株当たり当期純利益は54.15円となっています。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動資産 | 2,978 | +8.8% | | 現金及び預金 | 1,444 | +9.6% | | 受取手形 | 記載なし | - | | 営業未収入金 | 845 | +9.2% | | 立替金 | 641 | +6.2% | | その他 | 55 | +10.2% | | 固定資産 | 3,064 | +13.8% | | 有形固定資産 | 707 | +0.7% | | 無形固定資産 | 123 | -22.2% | | 投資その他の資産 | 2,233 | +21.9% | | 資産合計 | 6,043 | +11.3% |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動負債 | 1,308 | +7.1% | | 支払手形及び買掛金 | 記載なし | - | | 営業未払金 | 829 | +17.7% | | 1年内返済予定の長期借入金 | 251 | -5.3% | | その他 | 227 | +30.7% | | 固定負債 | 819 | +10.5% | | 長期借入金 | 338 | -11.9% | | その他 | 260 | +74.8% | | 負債合計 | 2,127 | +8.4% |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 株主資本 | 3,302 | +6.4% | | 資本金 | 2,394 | 0.0% | | 利益剰余金 | 1,468 | +15.7% | | その他の包括利益累計額 | 612 | +67.9% | | 純資産合計 | 3,915 | +12.9% | | 負債純資産合計 | 6,043 | +11.3% |
貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は64.8%と、健全な水準を維持しています。流動資産は現金及び預金、営業未収入金、立替金の増加により増加しました。固定資産では、投資有価証券の増加が顕著で、投資その他の資産が大幅に増加しています。負債面では、営業未払金やその他の流動負債、固定負債が増加しましたが、長期借入金は減少しています。純資産では、利益剰余金の増加に加え、その他有価証券評価差額金の増加が大きく、純資産合計は前期末比で12.9%増加しました。全体として、財務基盤は安定しており、投資活動への積極性が見られます。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 6,955 | +5.1% | 100.0% |
| 売上原価 | 6,386 | +4.2% | 91.8% |
| 売上総利益 | 568 | +15.5% | 8.2% |
| 販売費及び一般管理費 | 274 | +3.5% | 3.9% |
| 営業利益 | 293 | +29.4% | 4.2% |
| 営業外収益 | 120 | +19.8% | 1.7% |
| 営業外費用 | 34 | +5.3% | 0.5% |
| 経常利益 | 379 | +28.8% | 5.5% |
| 特別利益 | 4 | -94.8% | 0.1% |
| 特別損失 | 記載なし | - | - |
| 税引前当期純利益 | 384 | +3.2% | 5.5% |
| 法人税等 | 121 | -0.2% | 1.7% |
| 当期純利益 | 262 | +4.9% | 3.8% |
損益計算書に対するコメント: 売上総利益率は前期の7.4%から8.2%へ改善しました。これは、売上原価の増加率が売上高の増加率を下回ったためです。販売費及び一般管理費は売上高の増加率をわずかに下回る伸びに抑えられました。これらの結果、営業利益率は前期の3.4%から4.2%へと大幅に改善しました。営業外収益は受取配当金等の増加により増加し、営業外費用は微増にとどまりました。特別利益は、前年同期の投資有価証券売却益が大幅に減少したため、大きく減少しました。税引前当期純利益は、特別利益の減少の影響を受け、増収率と比較すると伸びが鈍化しました。法人税等は微減となりました。当期純利益は4.9%増となりました。全体として、売上総利益率の改善と販管費の抑制が、営業利益の大幅な増加に大きく貢献しています。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第3四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 減価償却費:37,722千円 のれん償却額:20,948千円
6. 今後の展望
2026年3月期の通期業績予想は、売上高88億円(前期比1.5%増)、営業利益2億60百万円(同6.7%増)、経常利益3億50百万円(同7.9%増)、当期純利益2億80百万円(同3.9%増)と、引き続き増収増益を見込んでいます。配当予想は年間15円(普通配当14円、設立80周年記念配当1円)としており、株主還元にも積極的です。 今後の見通しについては、世界経済の不透明感や円安による原材料高の影響が継続する可能性がありますが、新規顧客獲得や既存顧客との取引深耕、国際一貫輸送の受注拡大に注力していく方針です。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- 港湾運送事業: 主要セグメントであり、堅調な受注により増収増益。営業収入は68億21百万円(前期比5.5%増)、セグメント利益は5億43百万円(同14.7%増)。
- 自動車運送事業: 収益的に厳しい状況が続き、減収。営業収入は1億29百万円(前期比13.8%減)、セグメント損失は78千円(前期は6419千円の損失)。燃料費等のコスト高騰が影響。
- その他: 前年同期と同水準。営業収入は339万円(前期比10.8%増)、セグメント利益は335万円(同10.9%増)。
- 配当方針: 設立80周年記念配当を含め、株主還元を重視する姿勢が見られます。
- 株主還元施策: 年間配当予想15円は、前期の13円から増配となっています。
- M&Aや大型投資: 貸借対照表において、投資有価証券が大幅に増加しており、投資活動への積極性が見られます。
- 人員・組織変更: 記載なし。