2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
鈴与シンワート株式会社** (9360)
決算評価: 普通**主要業績指標
AI財務分析レポート
企業名
企業名: 鈴与シンワート株式会社
決算評価
決算評価: 普通
簡潔な要約
鈴与シンワート株式会社(東証コード9360)の2026年3月期第3四半期連結業績(2025年4月1日~12月31日)は、売上高が前年同期比6.8%増の141億95百万円と増収を達成した。情報サービス事業(売上高7.4%増)と物流事業(同4.3%増)の両セグメントで堅調な需要が寄与した。一方、営業利益は14.1%減の64億2百万円、当期純利益は23.3%減の45億5百万円と減益となった。減益の主因は、人材投資や子会社統合に伴う販管費の増加である。自己資本比率は38.6%(前期比1.5pt改善)と財務基盤は健全。通期予想では売上高9.9%増、営業利益11.8%増を見込む。
詳細な財務分析レポート
1. 総評
会社名: 鈴与シンワート株式会社
決算期間: 2025年4月1日~2025年12月31日(第3四半期累計)
当期は売上高が前年同期比6.8%増加したものの、営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも減少した。増収減益の主因は、人材投資(人件費増・研修費拡大)と子会社統合に伴うコスト増加である。情報サービス事業ではDX需要を取り込み売上総利益率が1.7ポイント改善したが、物流事業では燃料高や人材不足が課題となった。財務面では自己資本比率が38.6%と堅調で、負債総額は減少傾向にある。
2. 業績結果
| 科目 | 2026年3月期第3四半期 | 前年同期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 14,195百万円 | 13,288百万円 | +6.8% |
| 営業利益 | 642百万円 | 747百万円 | △14.1% |
| 経常利益 | 694百万円 | 787百万円 | △11.7% |
| 当期純利益 | 455百万円 | 593百万円 | △23.3% |
| EPS(1株当たり利益) | 159.98円 | 210.86円 | △24.1% |
| 年間配当金(予想) | 110円 | 90円(前期実績) | +22.2% |
業績結果に対するコメント
- 増減要因:
- 売上高増加は、情報サービス事業のDX需要拡大(クラウド・AI関連)と子会社「インタークエスト」の統合効果による。
- 減益は、人材投資(採用費・教育費)と社内IT投資が販管費を押し上げたため。
- セグメント動向:
- 情報サービス事業(売上高115億22百万円/+7.4%)は高付加価値化で利益率改善。
- 物流事業(売上高26億73百万円/+4.3%)は取扱量増加も燃料高・人材不足が重荷。
3. 貸借対照表(単位: 百万円)
【資産の部】
| 科目 | 2025年12月期 | 前期比増減 |
|---|---|---|
| 流動資産 | 6,024 | +116 |
| 現金及び預金 | 1,274 | △711 |
| 受取手形・売掛金 | 2,430 | △592 |
| 棚卸資産(仕掛品) | 956 | +691 |
| 固定資産 | 6,170 | △83 |
| 有形固定資産 | 4,170 | △209 |
| 無形固定資産 | 427 | +100 |
| 資産合計 | 12,195 | +33 |
【負債の部】
| 科目 | 2025年12月期 | 前期比増減 |
|---|---|---|
| 流動負債 | 4,149 | +162 |
| 支払手形・買掛金 | 989 | +131 |
| 短期借入金 | 900 | +600 |
| 固定負債 | 3,332 | △331 |
| 長期借入金 | 271 | △289 |
| 負債合計 | 7,482 | △169 |
【純資産の部】
| 科目 | 2025年12月期 | 前期比増減 |
|---|---|---|
| 株主資本 | 4,398 | +199 |
| 利益剰余金 | 3,648 | +199 |
| 純資産合計 | 4,713 | +203 |
| 自己資本比率 | 38.6% | +1.5pt |
貸借対照表に対するコメント
- 安全性分析: 流動比率は145%(前期148%)、当座比率は89%(前期92%)とやや低下したが、自己資本比率38.6%は健全水準。
- 変動要因: 短期借入金が6億円増加した一方、長期借入金は2億89百万円減少。仕掛品増加は受注増を反映。
4. 損益計算書(単位: 百万円)
| 科目 | 金額 | 増減率 | 売上高比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 14,195 | +6.8% | 100.0% |
| 売上原価 | 10,664 | +4.5% | 75.1% |
| 売上総利益 | 3,530 | +14.5% | 24.9% |
| 販管費 | 2,888 | +23.6% | 20.4% |
| 営業利益 | 642 | △14.1% | 4.5% |
| 経常利益 | 694 | △11.7% | 4.9% |
| 当期純利益 | 455 | △23.3% | 3.2% |
損益計算書に対するコメント
- 収益性指標: 売上高営業利益率は4.5%(前期5.6%)、ROE(年率換算)は約8.5%(前期11.2%)。
- コスト構造: 売上総利益率は1.7pt改善したが、販管費比率が2.4pt悪化(20.4%→18.0%)。
- 変動要因: 人件費増(ベースアップ)と子会社統合費用が販管費を押し上げた。
5. キャッシュフロー
記載なし
6. 今後の展望
- 業績予想: 通期(2026年3月期)は売上高210億円(+9.9%)、営業利益15億60百万円(+11.8%)を見込み。
- 戦略:
- 情報サービス事業でAI・クラウド分野に注力し、高付加価値案件を拡大。
- 物流事業ではDX化による業務効率化で人材不足対応を推進。
- リスク: 景気減速によるIT投資抑制、物流コスト高の継続。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績: 情報サービス事業が売上高の81%を占める。
- 配当方針: 年間配当を前期90円から110円に増額予定(配当性向約27%)。
- M&A: 子会社「インタークエスト」を統合し、クラウドサービス強化を推進。
(注)数値は決算短信に基づき百万円単位で記載。キャッシュフロー計算書は非開示。