2026年9月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
GreenEarthInstitute株式会社 (9212)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
GreenEarthInstitute株式会社の2026年9月期第1四半期決算は、売上高が大幅に増加したものの、損失額も拡大するという結果となりました。売上高はNEDOからの受託事業の進捗により前年同期比50.6%増を達成しましたが、研究開発費の増加や事業特性による売上計上の偏りから、営業損失、経常損失、四半期純損失はいずれも前年同期を上回る赤字となりました。財政状態としては、現金及び預金が増加し、総資産は増加しましたが、自己資本比率は前期から低下しました。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 63.8 | +50.6 |
| 営業利益 | △125.7 | △(増加) |
| 経常利益 | △124.6 | △(増加) |
| 当期純利益 | △125.1 | △(増加) |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | △11.02円 | △(増加) |
| 配当金 | 記載なし | - |
業績結果に対するコメント: 売上高の増加は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からのバイオファウンドリ事業やグリーンイノベーション基金事業等の受託によるものです。しかし、これらの事業は研究開発段階が多く、費用先行型であるため、売上高の増加に伴って営業損失、経常損失、当期純損失も増加しました。特に、売上高が第4四半期に集中する事業特性も、四半期ごとの業績変動に影響を与えています。1株当たり当期純利益もマイナス幅が拡大しており、収益性の改善が喫緊の課題です。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |------|---------------|--------------| | 流動資産 | 2,942.5 | +7.5 | | 現金及び預金 | 2,441.1 | +18.5 | | 受取手形及び売掛金 | 66.9 | △83.2 | | 棚卸資産 | 345.8 | +68.3 | | その他 | 10.0 | - | | 固定資産 | 335.0 | +45.2 | | 有形固定資産 | 286.7 | +28.5 | | 無形固定資産 | 2.4 | △7.8 | | 投資その他の資産 | 45.9 | +818.6 | | 資産合計 | 3,277.5 | +10.5 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |------|---------------|--------------| | 流動負債 | 1,256.2 | +53.3 | | 支払手形及び買掛金 | 記載なし | - | | 短期借入金 | 記載なし | - | | その他 | 888.2 | - | | 固定負債 | 40.3 | △4.2 | | 長期借入金 | 29.1 | △5.2 | | その他 | 11.2 | - | | 負債合計 | 1,296.5 | +50.5 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |------|---------------|--------------| | 株主資本 | 1,980.8 | △6.0 | | 資本金 | 1,602.4 | 0.0 | | 利益剰余金 | △1,213.9 | △11.3 | | その他の包括利益累計額 | 記載なし | - | | 純資産合計 | 1,981.0 | △6.0 | | 負債純資産合計 | 3,277.5 | +10.5 |
貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は60.4%(前期末71.0%)と低下しました。これは、純資産が減少した一方で、負債が増加したためです。流動資産は現金及び預金、仕掛品、未収消費税等の増加により増加しましたが、売掛金の回収により売掛金は大幅に減少しました。固定資産も出資金や設備投資により増加しました。負債では、流動負債の仮受金や未払金が大きく増加しており、これはバイオファウンドリ事業における設備投資等費用に関連する入金や未払金によるものと推測されます。全体として、事業拡大に伴う一時的な資金の動きが見られますが、自己資本比率の低下は財務健全性の観点から注意が必要です。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 63.8 | +50.6 | 100.0% |
| 売上原価 | 14.3 | △32.1 | 22.4% |
| 売上総利益 | 49.5 | +132.9 | 77.6% |
| 販売費及び一般管理費 | 175.2 | +23.0 | 274.6% |
| 営業利益 | △125.7 | △(増加) | △197.0% |
| 営業外収益 | 1.5 | +141.9 | 2.3% |
| 営業外費用 | 0.3 | △18.5 | 0.5% |
| 経常利益 | △124.6 | △(増加) | △195.3% |
| 特別利益 | 記載なし | - | - |
| 特別損失 | 0.0 | - | 0.0% |
| 税引前当期純利益 | △124.6 | △(増加) | △195.3% |
| 法人税等 | 0.6 | +6.4 | 0.9% |
| 当期純利益 | △125.1 | △(増加) | △196.1% |
損益計算書に対するコメント: 売上総利益は売上高の増加率を上回る伸びを示しており、売上原価の効率化が見られます。しかし、販売費及び一般管理費が売上高を大きく上回る伸びを示したため、営業利益は赤字幅を拡大しました。これは、研究開発費の増加や事業拡大に伴う人件費等の増加が要因と考えられます。営業外収益には為替差益が含まれていますが、全体の損失をカバーするには至っていません。売上高営業利益率はマイナス197.0%と大幅な赤字であり、収益性の改善が急務です。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第1四半期累計期間にかかる四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 減価償却費は10.9百万円でした。
6. 今後の展望
2026年9月期の通期業績予想に変更はなく、売上高1,035百万円(前期比3.7%減)、営業利益△356百万円、経常利益175百万円、当期純利益146百万円(前期比15.3%増)を予想しています。通期では黒字転換を見込んでいますが、第1四半期の赤字幅拡大を踏まえると、下期での大幅な収益改善が必要となります。 会社は、国策としての業務受託が多く発生しており、売上高が第4四半期会計期間に集中する傾向があることを説明しています。これは、下期に売上が集中し、通期での黒字化に繋がるという見通しを示唆しています。 しかし、研究開発の状況など、今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があることも明記されています。
7. その他の重要事項
- セグメント情報: バイオものづくり事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載は省略されています。
- 配当方針: 2026年9月期は配当予想を0円としており、当面は配当実施の予定はありません。
- 株主還元施策: 特に記載はありません。
- M&Aや大型投資: バイオファウンドリ事業における設備投資等費用に関連する資金の動きが見られますが、具体的なM&Aや大型投資に関する情報は記載されていません。
- 人員・組織変更: 特に記載はありません。