2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
グローム・ホールディングス株式会社 (8938)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
グローム・ホールディングス株式会社の2026年3月期第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は微増したものの、大幅な損失を計上し、厳しい結果となりました。医療関連事業は増収増益を維持しましたが、不動産関連事業の減収、そして持分法適用関連会社株式の譲渡に伴う特別損失の計上が業績を大きく圧迫しました。前期と比較して、売上高は増加していますが、利益は大幅に悪化しており、収益性の改善が急務となっています。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 1,504 | 1.8 |
| 営業利益 | △57 | - |
| 経常利益 | △380 | - |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | △482 | - |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | △53.32円 | - |
| 配当金(年間予想) | 0.00円 | - |
業績結果に対するコメント: 売上高は前期比1.8%増と微増しましたが、これは主に医療関連事業の増収(同2.2%増)によるものです。しかし、売上原価が前期比12.0%増と大きく増加したため、売上総利益は前期比8.6%減の668百万円となりました。販売費及び一般管理費も前期比5.5%増の726百万円と増加しており、結果として営業損失は前期の38百万円から57百万円へと拡大しました。 営業外費用においては、持分法による投資損失313百万円が新たに発生し、経常損失は前期の44百万円から380百万円へと大幅に悪化しました。 特別損失として、関係会社株式売却損83百万円、出資金評価損6百万円、固定資産除却損1百万円を計上したことにより、税引前当期純損失は481百万円となりました。法人税等の影響を考慮しても、親会社株主に帰属する四半期純損失は482百万円と、前期の38百万円から大幅な赤字拡大となりました。 1株当たり当期純利益も△53.32円と大幅なマイナスとなっています。 年間配当予想は0円となっており、株主還元は期待できません。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動資産 | 4,600 | 6.0 | | 現金及び預金 | 2,567 | 17.4 | | 受取手形及び売掛金 | 156 | △19.6 | | 営業貸付金 | 1,708 | 8.7 | | 棚卸資産 | 16 | 0.0 | | その他 | 199 | 26.0 | | 固定資産 | 3,454 | △19.8 | | 有形固定資産 | 1,458 | △3.5 | | 無形固定資産 | 52 | △20.0 | | 投資その他の資産 | 1,942 | △28.8 | | 資産合計 | 8,054 | △6.8 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動負債 | 515 | △13.6 | | 支払手形及び買掛金 | 232 | △27.5 | | 短期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 260 | 28.1 | | 固定負債 | 201 | △4.3 | | 長期借入金 | 28 | △22.2 | | その他 | 173 | 1.8 | | 負債合計 | 716 | △11.1 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 株主資本 | 7,186 | △6.5 | | 資本金 | 3,049 | 0.0 | | 利益剰余金 | 1,125 | △30.8 | | その他の包括利益累計額 | 0 | - | | 純資産合計 | 7,337 | △6.4 | | 負債純資産合計 | 8,054 | △6.8 |
貸借対照表に対するコメント: 総資産は前期末比6.8%減の8,054百万円となりました。流動資産は現金及び預金が17.4%増加したものの、売掛金が減少しました。投資その他の資産が28.8%と大きく減少しており、これは関係会社株式が前期の797百万円から当期は計上されていないこと(株式譲渡によるものと推測されます)が主な要因です。 負債合計は前期末比11.1%減の716百万円となりました。流動負債、固定負債ともに減少傾向にあります。 純資産合計は前期末比6.4%減の7,337百万円となりました。利益剰余金が30.8%減少しており、当期の大幅な損失計上が影響していると考えられます。 自己資本比率は89.2%と非常に高い水準を維持しており、財務基盤は安定しています。しかし、利益剰余金の減少は今後の収益性改善に向けた課題を示唆しています。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 1,504 | 1.8 | 100.0 |
| 売上原価 | 835 | 12.0 | 55.5 |
| 売上総利益 | 668 | △8.6 | 44.5 |
| 販売費及び一般管理費 | 726 | 5.5 | 48.3 |
| 営業利益 | △57 | - | △3.8 |
| 営業外収益 | 3 | 50.0 | 0.2 |
| 営業外費用 | 326 | - | 21.7 |
| 持分法による投資損失 | 313 | - | 20.8 |
| 経常利益 | △380 | - | △25.3 |
| 特別利益 | - | - | - |
| 特別損失 | 101 | - | 6.7 |
| 関係会社株式売却損 | 83 | - | 5.5 |
| 税引前当期純利益 | △481 | - | △32.0 |
| 法人税等 | 1 | - | 0.1 |
| 当期純利益 | △482 | - | △32.0 |
損益計算書に対するコメント: 売上高は微増したものの、売上原価が大幅に増加したため、売上総利益は前期比で減少しました。販売費及び一般管理費も増加しており、営業損失は拡大しました。 営業外費用において、持分法による投資損失313百万円が新たに発生したことが経常損失を大幅に悪化させる主因となりました。 特別損失として、関係会社株式売却損83百万円などが計上され、最終的な当期純損失は482百万円となりました。 売上高営業利益率は-3.8%と赤字であり、収益性の改善が喫緊の課題です。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 ただし、以下の情報が記載されています。 - 減価償却費(のれんを除く無形固定資産に係る減価償却費を含む):57百万円 - のれん償却額:12百万円
6. 今後の展望
2026年3月期の連結業績予想は、売上高2,154百万円(前期比5.4%増)、営業利益221百万円(前期比48.4%増)、経常利益△298百万円(前期比457.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益△405百万円(前期比673.5%減)と発表されています。 売上高は増加を見込んでいるものの、利益面では引き続き赤字予想となっています。 特に、通期での経常利益および当期純利益の予想は、第3四半期までの実績と比較して大幅な赤字幅の拡大を示唆しており、今後の業績回復には不透明感が残ります。 会社は業績予想の修正を行っておらず、現時点ではこの予想達成に向けた具体的な戦略やリスク要因に関する詳細な情報は開示されていません。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- 医療関連事業: 売上高1,404百万円(前期比2.2%増)、営業利益221百万円(前期比6.9%増)。アライアンス先医療機関の施設数は減少しているものの、事業としては堅調に推移しています。
- 不動産関連事業: 売上高99百万円(前期比3.1%減)、営業利益30百万円(前期比14.9%減)。北海道の商業施設2件の賃貸事業を継続しています。
- その他: 持分法適用関連会社であった株式会社DAホールディングスの全株式譲渡に伴い、持分法による投資損失313百万円、関係会社株式売却損83百万円を計上しました。
- 配当方針: 2026年3月期通期配当予想は0円となっています。
- 株主還元施策: 現時点では特筆すべき株主還元施策に関する情報は開示されていません。
- M&Aや大型投資: 記載なし。
- 人員・組織変更: 記載なし。
- 持分法適用関連会社の除外: 株式会社DAホールディングスを中間連結会計期間より持分法適用の範囲から除外しました。