適時開示情報 要約速報

更新: 2026-02-12 16:00:00
決算 2026-02-12T16:00

2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

光村印刷株式会社 (7916)

決算評価: 普通

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

光村印刷株式会社は、2026年3月期第3四半期連結累計期間において、売上高は前年同期比で減少したものの、利益面では黒字転換を果たしました。デジタル化の進展や資材価格の高騰といった厳しい事業環境の中、製品価格の適正化や不動産賃貸事業の貢献により、収益性の改善が見られました。一方で、印刷事業における商業印刷物の減少は依然として課題であり、産業資材・電子部品製造事業においては先行投資段階にあるため、今後の事業拡大に向けた取り組みが重要となります。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比(%)
売上高(営業収益) 10,688 △4.9
営業利益 0
経常利益 110
親会社株主に帰属する四半期純利益 61
1株当たり当期純利益(EPS) 20.03
配当金(年間予想) 50.00

業績結果に対するコメント: 売上高は、デジタル化の加速による紙媒体需要の減少や、エネルギー価格・諸資材価格の高騰の影響を受け、前年同期比で4.9%減少しました。しかし、製品価格の適正化や運賃請求の適正化への取り組み、不動産賃貸事業の伸長が寄与し、営業利益は前年同期の損失から黒字転換しました。経常利益も同様に黒字転換し、親会社株主に帰属する四半期純利益も黒字となりました。1株当たり当期純利益は20.03円となっています。年間配当金は50.00円が予想されています。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動資産 | 9,730 | △6.2 | | 現金及び預金 | 3,168 | △23.6 | | 受取手形及び売掛金 | 2,063 | 3.8 | | 棚卸資産 | 762 | 14.3 | | その他 | 539 | 78.9 | | 固定資産 | 18,532 | 6.9 | | 有形固定資産 | 10,664 | △2.4 | | 無形固定資産 | 125 | △10.2 | | 投資その他の資産 | 7,742 | 23.6 | | 資産合計 | 28,263 | 2.0 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動負債 | 4,290 | △20.3 | | 支払手形及び買掛金 | 1,714 | △4.1 | | 短期借入金 | 1,610 | △38.3 | | その他 | 744 | 13.2 | | 固定負債 | 5,380 | 17.9 | | 長期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 3,277 | 38.8 | | 負債合計 | 9,671 | △2.7 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 株主資本 | 15,736 | △0.6 | | 資本金 | 100 | 0.0 | | 利益剰余金 | 5,765 | △1.6 | | その他の包括利益累計額 | 2,670 | 53.0 | | 純資産合計 | 18,592 | 4.6 | | 負債純資産合計 | 28,263 | 2.0 |

貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は65.1%と健全な水準を維持しています。流動資産は現金及び預金の減少が目立ちますが、棚卸資産や投資その他の資産が増加しています。固定資産では、有形固定資産は微減ですが、投資その他の資産が大幅に増加しており、これは投資有価証券の増加によるものと考えられます。負債合計は減少しており、特に短期借入金の削減が顕著です。純資産は増加しており、その他の包括利益累計額の増加が大きく寄与しています。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(%) 売上高比率(%)
売上高(営業収益) 10,688 △4.9 100.0
売上原価 8,672 △6.3 81.1
売上総利益 2,016 3.4 18.9
販売費及び一般管理費 2,015 △5.4 18.8
営業利益 297 2.8
営業外収益 189 2.2 1.8
営業外費用 79 53.0 0.7
経常利益 110 1.0
特別利益 0 △99.4 0.0
特別損失 237 32.5 2.2
税引前当期純利益 △126 14.6 △1.2
法人税等 △179 △552.3 △1.7
当期純利益 52 0.5

損益計算書に対するコメント: 売上総利益率は18.9%と前期から改善しています。これは、売上原価の減少率が売上高の減少率を上回ったこと、および製品価格の適正化の効果によるものです。販売費及び一般管理費は売上高の減少に伴い減少していますが、売上高比率ではほぼ横ばいです。営業利益は前期の損失から黒字に転換しました。営業外収益は増加し、営業外費用も増加しましたが、経常利益も黒字転換しました。特別損失は増加しており、特に解体撤去関連費用が計上されています。法人税等調整額が大きく影響し、当期純利益は52百万円となりました。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 減価償却費は769百万円でした。

6. 今後の展望

2026年3月期の通期業績予想に変更はなく、売上高148億円、営業利益1億円、経常利益2億円、親会社株主に帰属する当期純利益1億円(1株当たり当期純利益32.64円)を見込んでいます。 会社は、印刷技術を活用した新たな分野への進出、プラスチック使用量を削減した紙製軟包装の受注活動、生産工場の集約・統合による機械稼働率の向上、内製化への取り組みなどを進めています。また、新聞印刷事業の生産機能を連結子会社に集約し、当社での新聞印刷生産を終了しました。北品川棟の底地賃貸も開始しており、不動産賃貸事業の貢献も期待されます。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • 印刷事業: 売上高100億54百万円(前年同期比6.4%減)、セグメント損失2億円(前年同期は3億26百万円の損失)。商業印刷物の減少が影響。
    • 産業資材・電子部品製造事業: 売上高2億80百万円(前年同期比28.2%増)、セグメント損失58百万円(前年同期は7百万円の損失)。車載・スマートフォン向け治具の需要は堅調も、産業資材は先行投資段階。
    • 不動産賃貸等事業: 売上高4億77百万円(前年同期比17.6%増)、セグメント利益2億59百万円(前年同期比34.9%増)。北品川棟の底地賃貸開始が寄与。
  • 配当方針: 2026年3月期は年間50円の配当を予想しています。
  • 株主還元施策: 公表されている情報からは特筆すべき事項はありません。
  • M&Aや大型投資: 公表されている情報からは特筆すべき事項はありません。
  • 人員・組織変更: 新聞印刷事業の生産機能を連結子会社に集約し、当該事業に従事する従業員は同連結子会社へ転籍しました。