2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社山大 (7426)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
株式会社山大の2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)の業績は、売上高は増加したものの、利益面では引き続き損失を計上しており、厳しい状況が続いています。売上高は前年同期比で6.3%増加しましたが、これは主に建設事業の増収と賃貸事業の堅調さによるものです。しかし、住宅資材事業の売上減少や、資源価格の高騰によるコスト増が利益を圧迫しました。結果として、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失は前年同期と比較して赤字幅は縮小したものの、依然として赤字決算となっています。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 3,024 | 6.3 |
| 営業利益 | △245 | - |
| 経常利益 | △236 | - |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | △237 | - |
| 1株当たり四半期純利益(円) | △213.90 | - |
| 配当金(年間予想) | 記載なし | - |
業績結果に対するコメント: 売上高は前年同期比で6.3%増加しましたが、これは主に建設事業の売上高が30.8%増加したこと、および賃貸事業の売上高が7.8%増加したことによるものです。一方で、住宅資材事業は物価高騰等の影響で新設住宅着工戸数が軟調に推移し、売上高が0.2%減少しました。 営業損失は前年同期の3億13百万円から2億45百万円へと赤字幅は縮小しましたが、これは主に住宅資材事業の営業損失が69百万円から35百万円へと改善したこと、および建設事業の営業損失が36百万円から47百万円へと悪化したものの、賃貸事業の営業利益が29百万円から35百万円へと増加したことによるものです。 経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失も前年同期と比較して赤字幅は縮小しましたが、依然として損失を計上しており、収益性の改善が急務です。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動資産 | 2,120 | △22.3 | | 現金及び預金 | 604 | △50.9 | | 受取手形及び売掛金 | 418 | △8.1 | | 棚卸資産 | 953 | 17.9 | | その他 | 145 | 記載なし | | 固定資産 | 2,502 | 0.7 | | 有形固定資産 | 2,333 | 0.8 | | 無形固定資産 | 17 | △4.6 | | 投資その他の資産 | 150 | △0.6 | | 資産合計 | 4,622 | △11.3 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動負債 | 1,409 | △12.5 | | 支払手形及び買掛金 | 438 | 60.6 | | 短期借入金 | 193 | △1.0 | | その他 | 778 | 記載なし | | 固定負債 | 1,308 | △9.4 | | 長期借入金 | 939 | △13.6 | | その他 | 369 | 記載なし | | 負債合計 | 2,718 | △10.7 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 株主資本 | 1,745 | △12.9 | | 資本金 | 1,103 | 0.0 | | 利益剰余金 | 599 | △30.2 | | その他の包括利益累計額 | 158 | 4.4 | | 純資産合計 | 1,904 | △11.7 | | 負債純資産合計 | 4,622 | △11.3 |
貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は41.2%(前期5,212百万円の総資産に対し2,156百万円の純資産で41.4%)と、前期から微減しましたが、健全な水準を維持しています。 流動資産合計は前期比22.3%減少し、特に現金及び預金が大幅に減少しています。これは、運転資金の流出や設備投資等によるものと考えられます。一方で、棚卸資産は増加しており、販売の遅れや仕入れの増加を示唆している可能性があります。 負債合計は前期比10.7%減少しました。流動負債では支払手形及び買掛金が大幅に増加しており、仕入債務の増加を示しています。固定負債では長期借入金が減少しています。 純資産合計は前期比11.7%減少し、特に利益剰余金が30.2%減少しています。これは、当期の損失計上によるものです。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 3,024 | 6.3 | 100.0% |
| 売上原価 | 2,671 | 4.3 | 88.3% |
| 売上総利益 | 352 | 23.4 | 11.7% |
| 販売費及び一般管理費 | 597 | △0.1 | 19.7% |
| 営業利益 | △245 | - | △8.1% |
| 営業外収益 | 19 | △9.3 | 0.6% |
| 営業外費用 | 10 | 87.9 | 0.3% |
| 経常利益 | △236 | - | △7.8% |
| 特別利益 | 記載なし | - | - |
| 特別損失 | 記載なし | - | - |
| 税引前当期純利益 | △236 | - | △7.8% |
| 法人税等 | 1 | △34.1 | 0.0% |
| 当期純利益 | △237 | - | △7.8% |
損益計算書に対するコメント: 売上総利益率は11.7%と、前年同期の7.9%から大幅に改善しました。これは、売上原価の増加率が売上高の増加率を下回ったためです。 しかし、販売費及び一般管理費がほぼ横ばいであったため、営業損失は△8.1%と依然として大きな赤字となっています。 営業外収益は微減、営業外費用は大幅に増加しており、経常損失も△7.8%と赤字が継続しています。 当期純利益も△7.8%の赤字であり、収益性の改善が喫緊の課題です。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 減価償却費は9,982千円、のれんの償却額は2,663千円でした。
6. 今後の展望
株式会社山大は、2026年3月期の通期連結業績予想に変更はありません。売上高44億92百万円、営業損失4億4百万円、経常損失3億93百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3億97百万円の赤字を見込んでいます。 「木材の温もりと笑顔あふれる社会」を目指し、非住宅建築の木造化推進、地産地消の認証木材や合板木材の使用による森林保護、高性能住宅によるCO2排出量抑制、地球温暖化防止への貢献を掲げています。 住宅資材事業ではプレカット受注を営業戦略の柱とし、建材・住設・エクステリア等のトータル受注を目指しています。建設事業では、植林から製材、建築、アフターサービスまでトータルに手掛け、宮城県産の「宮城の伊達な杉」を使用した骨組みを採用し、人と人とが創り上げていく住まいを販売しています。 しかし、経済環境の不透明感、資源価格の高騰、住宅建築業界の軟調な推移など、外部環境の厳しさは続いており、通期での赤字予想は維持されています。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- 住宅資材事業: 売上高2,212百万円(前期比0.2%減)、営業損失35百万円(前期営業損失69百万円)
- 建設事業: 売上高758百万円(前期比30.8%増)、営業損失47百万円(前期営業損失36百万円)
- 賃貸事業: 売上高52百万円(前期比7.8%増)、営業利益35百万円(前期比20.9%増)
- 配当方針: 2025年3月期は期末配当20円を実施しましたが、2026年3月期は現時点で配当予想は開示されていません(通期業績予想が赤字のため、配当実施の可能性は低いと推測されます)。
- 株主還元施策: 具体的な株主還元施策に関する記載はありません。
- M&Aや大型投資: 前第3四半期連結会計期間において、ビィ・エル・シー株式会社の全株式を取得し、連結の範囲に含めたことによるのれんが発生しています。
- 人員・組織変更: 記載なし。