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更新: 2026-02-12 15:35:00
決算 2026-02-12T15:35

2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

株式会社ファルテック (7215)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社ファルテックの2026年3月期第3四半期連結累計期間の業績は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益の全てにおいて前年同期比で大幅な減少となり、厳しい結果となりました。これは、原材料費、エネルギー費、労務費、物流費の上昇に加え、為替の急激な変動、そして自動車業界、特に米国および中国市場における生産・販売台数の減少やシェア低下といった外部環境の悪化が主な要因です。貸借対照表においては、総資産は増加しましたが、純資産は減少し、自己資本比率も低下しています。損益計算書では、売上総利益率の低下と販売費及び一般管理費の増加が利益を圧迫しました。通期業績予想は据え置かれていますが、第4四半期への業績偏重傾向を考慮しても、達成には厳しい状況が予想されます。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前年同期比(%)
売上高(営業収益) 52,266 △11.1%
営業利益 506 △55.8%
経常利益 561 △58.8%
親会社株主に帰属する四半期純利益 △40
1株当たり当期純利益(円銭) △4.30
配当金(年間予想) 記載なし

業績結果に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が前年同期比11.1%減と大幅に減少しました。これは、自動車業界の厳しい状況、特に米国での関税政策や中国市場での日系メーカーのシェア低下によるお客様の生産・販売台数減が直接的な影響を与えています。 営業利益は、売上高の減少に加え、売上原価の増加(売上高比率の上昇)や販売費及び一般管理費の増加が利益を圧迫し、前年同期比55.8%減と大幅に減少しました。 経常利益も同様に、営業外収益の減少(特に補助金収入の減少)と営業外費用の増加(特に支払利息の増加)が重なり、前年同期比58.8%減となりました。 親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期は409百万円の利益でしたが、当期は40百万円の損失となりました。これは、税引前当期純利益の減少に加え、法人税等の減少幅が利益の減少幅をカバーできなかったためです。 1株当たり当期純利益もマイナスとなり、株主価値の毀損につながる可能性があります。 配当については、年間配当予想は0円とされており、株主還元は行われていません。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |------------------------|---------------|--------------| | 流動資産 | 43,861 | +4.6% | | 現金及び預金 | 17,695 | +20.4% | | 受取手形 | 113 | △35.1% | | 売掛金 | 12,510 | △15.1% | | 電子記録債権 | 1,686 | +56.0% | | 商品及び製品 | 5,753 | +21.8% | | 仕掛品 | 909 | △29.6% | | 原材料及び貯蔵品 | 3,222 | △0.4% | | その他 | 1,974 | +1.9% | | 貸倒引当金 | △2 | - | | 固定資産 | 24,969 | △2.6% | | 有形固定資産 | 22,330 | △3.1% | | 建物及び構築物(純額) | 8,492 | △5.0% | | 機械装置及び運搬具(純額) | 3,193 | △11.3% | | 工具、器具及び備品(純額) | 1,219 | △15.1% | | 土地 | 5,460 | △2.1% | | リース資産(純額) | 2,153 | +4.3% | | 建設仮勘定 | 1,811 | +27.5% | | 無形固定資産 | 1,979 | +6.8% | | 投資その他の資産 | 659 | △12.1% | | 投資有価証券 | 255 | △0.4% | | 繰延税金資産 | 157 | △7.1% | | その他 | 252 | △23.9% | | 貸倒引当金 | △6 | - | | 資産合計 | 68,831 | +1.9% |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |--------------------------|---------------|--------------| | 流動負債 | 33,261 | +3.6% | | 支払手形及び買掛金 | 5,089 | △12.9% | | 電子記録債務 | 5,518 | +14.9% | | 短期借入金 | 9,699 | +1.0% | | 1年内返済予定の長期借入金 | 4,934 | +8.1% | | リース債務 | 1,701 | +2.8% | | 未払法人税等 | 244 | △55.5% | | 賞与引当金 | 447 | △54.6% | | その他 | 5,625 | +37.6% | | 固定負債 | 14,572 | +3.8% | | 長期借入金 | 9,191 | +8.2% | | リース債務 | 1,395 | +0.8% | | 退職給付に係る負債 | 2,815 | △7.7% | | 再評価に係る繰延税金負債 | 691 | +2.8% | | 持分法適用に伴う負債 | 124 | +61.0% | | その他 | 353 | △3.8% | | 負債合計 | 47,834 | +3.7% |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |------------------------------------|---------------|--------------| | 株主資本 | 13,936 | △0.3% | | 資本金 | 2,291 | 0.0% | | 資本剰余金 | 337 | 0.0% | | 利益剰余金 | 11,308 | △0.4% | | 自己株式 | △0 | 0.0% | | その他の包括利益累計額 | 4,379 | △8.5% | | その他有価証券評価差額金 | 4 | 0.0% | | 土地再評価差額金 | 1,260 | △1.6% | | 為替換算調整勘定 | 3,372 | △12.9% | | 退職給付に係る調整累計額 | △258 | △30.3% | | 非支配株主持分 | 2,681 | +0.4% | | 純資産合計 | 20,996 | △2.0% | | 負債純資産合計 | 68,831 | +1.9% |

貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期連結会計期間末の総資産は68,831百万円となり、前連結会計年度末比で1,266百万円(1.9%)増加しました。 流動資産は43,861百万円と増加しましたが、これは主に現金及び預金の増加(2,918百万円)によるものです。一方で、売上減少に伴う売掛金の減少(2,228百万円)も見られます。 固定資産は24,969百万円と微減しました。有形固定資産では、建物及び構築物、機械装置及び運搬具の減少が見られる一方、建設仮勘定が増加しています。 負債合計は47,834百万円と、前連結会計年度末比で1,705百万円(3.7%)増加しました。流動負債では、前受金の増加(947百万円)や電子記録債務の増加(721百万円)が目立ちます。固定負債では、長期借入金の増加(698百万円)が主な要因です。 純資産合計は20,996百万円となり、前連結会計年度末比で438百万円(2.0%)減少しました。これは、為替換算調整勘定の減少(500百万円)や、当期純損失に伴う利益剰余金の減少(40百万円)が影響しています。 自己資本比率は26.6%となり、前連結会計年度末の27.8%から1.2ポイント低下しました。これは、負債の増加と純資産の減少が同時に進行したためであり、財務の安定性を示す指標としては懸念材料です。 流動比率(流動資産÷流動負債)は約1.32倍(43,861百万円÷33,261百万円)であり、前年同期の約1.31倍(41,921百万円÷32,085百万円)からほぼ横ばいですが、安全性の観点からはさらなる改善が望まれます。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(%) 売上高比率(%)
売上高(営業収益) 52,266 △11.1% 100.0%
売上原価 44,619 △14.0% 85.4%
売上総利益 7,647 +1.0% 14.6%
販売費及び一般管理費 7,141 △4.7% 13.7%
営業利益 506 △55.8% 1.0%
営業外収益 384 △16.3% 0.7%
営業外費用 329 +35.9% 0.6%
経常利益 561 △58.8% 1.1%
特別利益 176 0.3%
特別損失 47 △20.3% 0.1%
税引前当期純利益 690 △47.0% 1.3%
法人税等 654 △12.0% 1.2%
当期純利益 36 △93.5% 0.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 △40 △0.1%

損益計算書に対するコメント: 売上高は前年同期比11.1%減の52,266百万円となりました。これは、自動車業界の厳しい状況、特に米国での関税政策や中国市場での日系メーカーのシェア低下によるお客様の生産・販売台数減が直接的な影響です。 売上原価は前年同期比14.0%減となりましたが、売上高の減少率よりも大きいため、売上高比率は85.4%と前期の81.9%から上昇し、売上総利益率を低下させる要因となりました。 売上総利益は7,647百万円と、売上高の減少率よりも小幅な減少にとどまりましたが、売上高比率では14.6%と前期の13.7%から低下しました。 販売費及び一般管理費は7,141百万円と、前年同期比4.7%減少しましたが、売上高比率では13.7%と前期の12.7%から上昇しました。これは、売上減少の影響で固定費の比率が高まったためと考えられます。 その結果、営業利益は506百万円と、前年同期比55.8%の大幅な減少となりました。営業利益率は1.0%と、前期の2.5%から大きく低下しました。 営業外収益は384百万円と減少しましたが、営業外費用は329百万円と増加しました。特に支払利息の増加が目立ちます。 経常利益は561百万円と、前年同期比58.8%の大幅な減少となりました。経常利益率は1.1%と、前期の2.3%から低下しました。 特別利益として固定資産売却益が176百万円計上されましたが、特別損失も47百万円発生しました。 税引前当期純利益は690百万円となりました。 法人税等は654百万円となり、税引前当期純利益に対する実効税率は約94.8%と非常に高くなっています。これは、繰延税金資産の計上などに影響を受けている可能性があります。 当期純利益は36百万円と、前年同期の557百万円から大幅に減少しました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、非支配株主に帰属する当期純利益を差し引いた結果、40百万円の損失となりました。 ROE(自己株式純利益÷自己資本)は、当期純利益がマイナスであるため計算できません。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されておりません。 ただし、同期間の減価償却費は3,134百万円でした。

6. 今後の展望

株式会社ファルテックは、2026年3月期の通期連結業績予想を、2025年5月14日に公表した内容から変更していません。 - 売上高:72,000百万円(前期比△9.0%) - 営業利益:1,100百万円(前期比△53.4%) - 経常利益:800百万円(前期比△72.0%) - 親会社株主に帰属する当期純利益:200百万円(前期比△39.2%) - 1株当たり当期純利益:21.33円

当第3四半期連結累計期間における業績の進捗は、通期業績予想を下回っています。しかしながら、同社は事業特性上、第4四半期に売上高・営業利益が偏重する傾向があるため、通期業績予想は達成可能であると判断し、現時点では業績予想の修正は行っていません。 ただし、今後業績予想の修正が必要と判断される事由が生じた場合には、速やかに開示するとしています。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • 日本: 売上高 42,241百万円(前期比5.8%減)、セグメント利益 595百万円(前期比21.9%減)
    • アジア: 売上高 4,584百万円(前期比30.3%減)、セグメント利益 153百万円(前期比66.7%減)
    • 北米他: 売上高 5,441百万円(前期比26.1%減)、セグメント損失 243百万円(前期は98百万円の損失)
  • 配当方針: 2026年3月期は年間配当予想0円としています。
  • 株主還元施策: 現在、積極的な株主還元策は実施されていません。
  • M&Aや大型投資: 記載なし。
  • 人員・組織変更: 記載なし。
  • その他:
    • 当四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理として、税金費用の計算において見積実効税率を使用しています。
    • 継続企業の前提に関する注記はありません。