2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社京写 (6837)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
株式会社京写は、2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)において、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益の全てにおいて前期比で大幅な減少を記録しました。特に利益面での落ち込みが顕著であり、厳しい事業環境下での業績悪化が示唆されます。国内事業では一部セグメントで堅調な動きも見られましたが、全体としては自動車関連分野の低迷や、海外事業の減収が連結業績を押し下げました。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 18,526 | △5.5% |
| 営業利益 | 556 | △45.2% |
| 経常利益 | 343 | △56.9% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 177 | △67.6% |
| 1株当たり四半期純利益(円銭) | 12.17 | 記載なし |
| 配当金(年間予想) | 5.00 | 記載なし |
業績結果に対するコメント: 売上高は前期比5.5%減となりました。国内ではプリント配線板事業において、LED照明やアミューズメント分野向けの金属基板の受注が増加したものの、主力の自動車関連分野の受注低迷が響きました。実装関連事業も航空機向けで在庫調整の影響を受け受注が減少しました。海外では、自動車向け金属基板の受注は増加したものの、全体としては受注が減少し、売上高の減少に繋がりました。
利益面では、売上高の減少に加え、国内での自動車関連分野の低迷、金属基板の新規量産立上げに伴う費用増加、原材料及び製造経費の高騰などが営業利益を圧迫しました。海外(インドネシア)でも受注全体の減少により減益となりました。これらの要因が複合的に作用し、営業利益は前期比45.2%減、経常利益は同56.9%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は同67.6%減と大幅な減益となりました。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|---------------|------------| | 流動資産 | 15,711 | △0.8% | | 現金及び預金 | 5,821 | +7.0% | | 受取手形及び売掛金 | 3,092 | △16.2% | | 棚卸資産 | 3,775 | △1.9% | | その他 | 1,865 | +15.0% | | 固定資産 | 8,180 | △8.4% | | 有形固定資産 | 7,007 | △7.7% | | 無形固定資産 | 109 | △22.1% | | 投資その他の資産 | 1,063 | △10.8% | | 資産合計 | 23,891 | △3.5% |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|---------------|------------| | 流動負債 | 10,118 | +3.5% | | 支払手形及び買掛金 | 2,984 | △0.7% | | 短期借入金 | 4,012 | +10.4% | | その他 | 845 | △19.6% | | 固定負債 | 4,213 | △13.7% | | 長期借入金 | 3,351 | △18.2% | | その他 | 470 | +17.0% | | 負債合計 | 14,331 | △2.2% |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|---------------|------------| | 株主資本 | 7,036 | +0.6% | | 資本金 | 1,102 | 0.0% | | 利益剰余金 | 4,695 | +0.3% | | その他の包括利益累計額 | 2,272 | △19.9% | | 純資産合計 | 9,559 | △5.4% | | 負債純資産合計 | 23,891 | △3.5% |
貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は39.0%(前期末39.7%)と、微減ながらも健全な水準を維持しています。流動資産は現金及び預金が増加したものの、受取手形及び売掛金の減少が全体を押し下げました。固定資産は有形固定資産を中心に減少しており、設備投資の抑制や減価償却の進行が示唆されます。負債面では、短期借入金が増加した一方、長期借入金が減少しており、負債構成の変化が見られます。純資産は、利益剰余金は微増したものの、為替換算調整勘定の減少などにより全体としては減少しました。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | 売上高比率 (%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 18,526 | △5.5% | 100.0% |
| 売上原価 | 15,593 | △3.5% | 84.2% |
| 売上総利益 | 2,933 | △17.4% | 15.8% |
| 販売費及び一般管理費 | 2,376 | △6.2% | 12.8% |
| 営業利益 | 556 | △45.2% | 3.0% |
| 営業外収益 | 53 | △26.4% | 0.3% |
| 営業外費用 | 266 | △8.3% | 1.4% |
| 経常利益 | 343 | △56.9% | 1.8% |
| 特別利益 | 136 | 記載なし | 0.7% |
| 特別損失 | 26 | 記載なし | 0.1% |
| 税引前当期純利益 | 453 | △42.5% | 2.4% |
| 法人税等 | 280 | +28.4% | 1.5% |
| 当期純利益 | 173 | △69.6% | 0.9% |
損益計算書に対するコメント: 売上高の減少に伴い、売上総利益も前期比17.4%減と大きく落ち込みました。売上高比率で見ても、売上原価率が上昇(84.2%)し、売上総利益率が低下(15.8%)しています。販売費及び一般管理費は売上高以上に減少(6.2%減)しましたが、売上総利益の減少幅が大きかったため、営業利益は大幅な減益となりました。営業外収益は減少し、営業外費用は増加傾向にあり、経常利益も大きく減少しました。特別利益として投資有価証券売却益が計上されたものの、税金等調整前当期純利益の減少を補うには至らず、最終的な当期純利益も大幅な減益となりました。
売上高営業利益率は3.0%(前期は5.0%)と低下しており、収益性の悪化が顕著です。ROE(自己資本利益率)は、当期純利益の減少により大幅に低下すると予想されます(具体的な数値は記載なし)。コスト構造としては、売上原価の比率が高く、これが利益を圧迫する要因となっています。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 減価償却費は、前第3四半期連結累計期間812百万円に対し、当第3四半期連結累計期間は836百万円と増加しています。
6. 今後の展望
2026年3月期の連結業績予想は、売上高240億円(前期比8.5%減)、営業利益7億円(前期比45.2%減)、経常利益4億6千万円(前期比53.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2億2千万円(前期比64.2%減)と、厳しい見通しとなっています。これは、第3四半期までの実績からの修正はありません。 会社は、プリント配線板業界の厳しい環境認識を示しており、特に自動車関連分野の低迷や、世界経済の不透明感をリスク要因として挙げています。今後の業績回復には、受注の回復やコスト削減努力が不可欠となります。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- 日本: 売上高は増加しましたが、セグメント利益は大幅に減少しました。
- 中国: 売上高は減少し、セグメント利益も大幅に減少しました。
- インドネシア: 売上高は増加しましたが、セグメント利益は大幅に減少しました。
- メキシコ: 売上高、セグメント利益ともに減少しました。
- ベトナム: 売上高は増加し、セグメント利益も増加しました。
- 会計上の見積りの変更: 子会社が保有する有形固定資産について、耐用年数及び残存価額を変更したことにより、当第3四半期連結累計期間の営業利益、経常利益、税金等調整前四半期純利益がそれぞれ54百万円増加しました。
- 配当: 2026年3月期の年間配当予想は10.00円(中間配当5.00円、期末配当5.00円)となっています。前期の年間配当は11.00円でした。