2026年9月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社エスユーエス (6554)
決算評価: 普通主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
株式会社エスユーエスは、2026年9月期第1四半期(2025年10月1日~2025年12月31日)において、売上高は前年同期比6.6%増と堅調な伸びを示しました。しかし、利益面では、ソリューション事業における売上総利益率の低下や、コンサルティング事業、AR/VR事業の減収減益、販売費及び一般管理費の増加が響き、営業利益は同9.8%減となりました。一方で、特別利益として事業譲渡益を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は同11.6%増と増加しました。通期業績予想は変更されていません。
2. 業績結果
| 科目 | 当期(2026年9月期第1四半期) | 前期(2025年9月期第1四半期) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 3,924百万円 | 3,681百万円 | +6.6% |
| 営業利益 | 341百万円 | 379百万円 | △9.8% |
| 経常利益 | 357百万円 | 390百万円 | △8.6% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 294百万円 | 263百万円 | +11.6% |
| 1株当たり四半期純利益 | 32.80円 | 29.84円 | +9.9% |
| 配当金(年間予想) | 50.0円 | 45.0円 | +11.1% |
業績結果に対するコメント: 売上高は、ソリューション事業におけるエンジニア派遣およびIT請負の受注増加、AR/VR事業におけるAI領域の堅調な受注などが牽引し、前年同期比で増加しました。 営業利益は、ソリューション事業において、エンジニア育成と稼働の適正なバランスを重視した稼働率調整による売上総利益率の低下、コンサルティング事業の収益基盤再構築による減収減益、AR/VR事業の大型案件の反動減、および販売費及び一般管理費(福利厚生施策費、業務委託費の増加)の増加などが影響し、減益となりました。 経常利益も同様の要因で減益となりました。 親会社株主に帰属する四半期純利益は、HRコンサルティング事業の譲渡に伴う事業譲渡益(70百万円)の計上が寄与し、増加しました。 1株当たり当期純利益も、親会社株主に帰属する四半期純利益の増加に伴い増加しました。 配当金については、年間配当予想が前期の45円から50円に増配となっています。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動資産 | 5,244 | △325 | | 現金及び預金 | 3,144 | △263 | | 受取手形及び売掛金 | 1,900 | △134 | | 棚卸資産(仕掛品、原材料) | 52 | +38 | | その他 | 147 | +32 | | 固定資産 | 1,019 | △125 | | 有形固定資産 | 405 | +7 | | 無形固定資産 | 26 | △2 | | 投資その他の資産 | 588 | △129 | | 資産合計 | 6,264 | △450 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動負債 | 1,935 | △386 | | 支払手形及び買掛金(未払金) | 1,340 | +399 | | 短期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他(賞与引当金、未払法人税等) | 595 | △914 | | 固定負債 | 75 | △1 | | 長期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 15 | △0 | | 負債合計 | 2,010 | △386 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 株主資本 | 4,132 | △94 | | 資本金 | 436 | 0 | | 資本剰余金 | 423 | △23 | | 利益剰余金 | 3,318 | △115 | | 自己株式 | △46 | +43 | | その他の包括利益累計額 | 記載なし | 記載なし | | 純資産合計 | 4,253 | △64 | | 負債純資産合計 | 6,264 | △450 |
貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は66.0%と、前期の62.9%から上昇しており、財務の安定性は良好です。 流動資産は減少しましたが、現金及び預金、売掛金が主な減少要因であり、棚卸資産は増加しています。固定資産も減少しており、特に投資その他の資産の減少が目立ちます。 負債合計は減少し、特に流動負債の減少が大きいです。未払金が増加している一方で、賞与引当金や未払法人税等の減少が影響しています。 純資産合計は微減ですが、利益剰余金の減少(配当金の支払いによる)と自己株式の増加(新株予約権行使による自己株式交付)が主な変動要因です。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | 売上高比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 3,924 | +6.6% | 100.0% |
| 売上原価 | 2,841 | +8.7% | 72.4% |
| 売上総利益 | 1,082 | +1.9% | 27.6% |
| 販売費及び一般管理費 | 740 | +8.5% | 18.9% |
| 営業利益 | 341 | △9.8% | 8.7% |
| 営業外収益 | 15 | +36.4% | 0.4% |
| 営業外費用 | 0 | 0.0% | 0.0% |
| 経常利益 | 357 | △8.6% | 9.1% |
| 特別利益 | 70 | 記載なし | 1.8% |
| 特別損失 | 記載なし | 記載なし | 0.0% |
| 税引前当期純利益 | 427 | +9.5% | 10.9% |
| 法人税等 | 139 | +8.6% | 3.5% |
| 当期純利益 | 287 | +9.5% | 7.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 294 | +11.6% | 7.5% |
損益計算書に対するコメント: 売上高は増加しましたが、売上原価の増加率が売上高を上回ったため、売上総利益率は前期の28.2%から27.6%へ低下しました。これは、ソリューション事業におけるエンジニア育成・稼働調整による売上総利益率の低下が主な要因です。 販売費及び一般管理費も増加しており、売上高比率も上昇しています。 これらの結果、営業利益は減益となりました。 営業外収益は助成金収入の増加などにより増加しました。 特別利益として事業譲渡益を計上したことにより、税引前当期純利益は増加しました。 法人税等の増加もありましたが、当期純利益、親会社株主に帰属する当期純利益は増加しました。 売上高営業利益率は8.7%(前期9.8%)、売上高経常利益率は9.1%(前期10.6%)と、収益性は低下しています。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 ただし、減価償却費は以下の通りです。 - 前第1四半期連結累計期間: 19百万円 - 当第1四半期連結累計期間: 20百万円
6. 今後の展望
2026年9月期の連結業績予想は、2025年11月14日に公表された予想値から変更ありません。 - 通期売上高予想: 16,902百万円(前期比12.6%増) - 通期営業利益予想: 1,365百万円(前期比12.6%増) - 通期経常利益予想: 1,397百万円(前期比11.0%増) - 通期親会社株主に帰属する当期純利益予想: 991百万円(前期比8.3%増) - 1株当たり当期純利益予想: 111.16円
会社は、ソリューション事業における高付加価値化、AIスキル向上、ビジネスパートナーとの連携強化、コンサルティング事業の収益基盤再構築と営業リソース確保、AR/VR事業におけるAI領域の受注拡大とXR領域でのサービス・パッケージ開発などを通じて、成長を目指しています。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- ソリューション事業: 売上高11.4%増、セグメント利益2.4%増。エンジニア数は2,132人、稼働率は96.1%。
- コンサルティング事業: 売上高42.4%減、セグメント利益31.2%減。収益基盤再構築と戦略的な案件選択による。
- AR/VR事業: 売上高27.8%減、セグメント損失35百万円(前年同期は8百万円の損失)。大型案件の反動減。
- その他: 売上高5.5%増、セグメント損失8百万円(前年同期は0百万円の利益)。
- 配当方針: 2026年9月期の年間配当予想は50円(前期45円)と増配予定です。
- 株主還元施策: 具体的な施策は記載されていませんが、増配は株主還元の一環と考えられます。
- M&Aや大型投資: HRコンサルティング事業の譲渡が実施されています。
- 人員・組織変更: 記載なし。