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更新: 2026-02-12 15:00:00
決算 2026-02-12T15:00

2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

ヒーハイスト株式会社 (6433)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

ヒーハイスト株式会社(6433)の2026年3月期第3四半期連結累計期間の業績は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益の全てにおいて前年同期比で大幅な減少となり、厳しい結果となりました。産業用機械関連の需要回復の遅れや、レース用部品のレギュレーション変更といった外部要因に加え、利益率の低い製品の整理やコスト構造の見直しを進めていることが影響しています。しかし、ユニット製品事業の堅調な伸びは今後の成長の兆しとも言えます。自己資本比率は51.3%と健全性を保っていますが、継続企業の前提に関する重要な疑義が生じている状況です。

2. 業績結果

以下の数値は、2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)のものです。

科目 金額(百万円) 前年同期比 (%)
売上高(営業収益) 1,229 △28.7
営業利益 △198
経常利益 △248
親会社株主に帰属する四半期純利益 △292
1株当たり四半期純利益(円銭) △46.83
配当金(年間予想) 記載なし

業績結果に対するコメント: 売上高は前年同期比28.7%減と大幅な減少となりました。これは主に、産業用機械関連の需要回復の遅れや、中国市場での受注停滞が継続したことによる直動機器事業の売上高減少(同24.8%減)、およびレース用部品のレギュレーション変更の影響を受けた精密部品加工事業の売上高減少(同50.6%減)が主因です。一方で、ユニット製品事業は、中国市場における電子部品生産設備の案件に対応したことでステージ製品の売上高が増加し、同19.0%増となりましたが、全体業績をカバーするには至りませんでした。 利益面では、売上高の減少に伴い、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失といずれも赤字幅が拡大しました。特に、販売費及び一般管理費が売上高に対して増加したことが、営業損失の拡大に寄 وいています。 1株当たり当期純利益も大幅なマイナスとなり、株主価値の毀損が懸念されます。配当については、2026年3月期は年間配当予想が0円となっており、株主還元は行われていません。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|---------------|------------| | 流動資産 | 2,344 | △2.1 | | 現金及び預金 | 530 | △5.5 | | 受取手形及び売掛金 | 192 | △11.0 | | 電子記録債権 | 305 | △33.6 | | 商品及び製品 | 495 | △11.0 | | 仕掛品 | 516 | △19.3 | | 原材料及び貯蔵品 | 279 | △8.3 | | その他 | 25 | △3.2 | | 固定資産 | 2,568 | △1.7 | | 有形固定資産 | 2,257 | △1.2 | | 建物及び構築物(純額) | 540 | △6.7 | | 機械装置及び運搬具(純額) | 374 | △11.8 | | 工具、器具及び備品(純額) | 19 | △33.7 | | 土地 | 908 | 0.0 | | リース資産(純額) | 412 | △22.7 | | 建設仮勘定 | 1 | △99.9 | | 無形固定資産 | 7 | △1.6 | | 投資その他の資産 | 303 | △5.6 | | 保険積立金 | 296 | △7.1 | | 繰延税金資産 | 2 | △95.0 | | その他 | 5 | △6.1 | | 資産合計 | 4,912 | △1.9 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |--------------------------|---------------|------------| | 流動負債 | 1,042 | △21.3 | | 支払手形及び買掛金 | 66 | △24.5 | | 電子記録債務 | 211 | △42.8 | | 短期借入金 | 250 | ― | | 1年内償還予定の社債 | 8 | △14.3 | | 1年内返済予定の長期借入金 | 333 | △0.3 | | リース債務 | 63 | △23.7 | | 未払法人税等 | 8 | △27.8 | | 賞与引当金 | 4 | △79.3 | | 株主優待引当金 | 22 | △63.5 | | その他 | 73 | △46.2 | | 固定負債 | 1,351 | △1.7 | | 社債 | ― | △100.0 | | 長期借入金 | 639 | △6.9 | | リース債務 | 396 | △20.5 | | 役員退職慰労引当金 | 192 | △5.0 | | 退職給付に係る負債 | 107 | △1.2 | | その他 | 16 | △11.1 | | 負債合計 | 2,394 | △9.4 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |------------------------------|---------------|------------| | 株主資本 | 2,479 | △10.7 | | 資本金 | 732 | 0.0 | | 資本剰余金 | 701 | 0.0 | | 利益剰余金 | 1,060 | △21.9 | | 自己株式 | △15 | △0.1 | | その他の包括利益累計額 | 39 | △5.4 | | その他有価証券評価差額金 | 0 | ― | | 為替換算調整勘定 | 38 | △7.8 | | 純資産合計 | 2,518 | △10.7 | | 負債純資産合計 | 4,912 | △1.9 |

貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期連結会計期間末の総資産は4,912,290千円となり、前連結会計年度末比で1.9%減少しました。主な減少要因は、電子記録債権や繰延税金資産の減少です。一方で、棚卸資産は増加しています。 負債合計は2,394,061千円となり、前連結会計年度末比で9.4%増加しました。これは、短期借入金の増加(250,000千円)が主な要因です。 純資産合計は2,518,229千円となり、前連結会計年度末比で10.7%減少しました。これは、利益剰余金の減少(298,377千円)が主因です。 自己資本比率は51.3%となり、前連結会計年度末の56.3%から低下しましたが、依然として健全な水準を維持しています。 流動比率(流動資産 ÷ 流動負債)は約2.25倍であり、短期的な支払い能力は一定程度確保されています。しかし、売上高の減少に伴い、売掛金や棚卸資産の回転率が悪化している可能性も考慮が必要です。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比 (%) 売上高比率 (%)
売上高(営業収益) 1,229 △28.7 100.0%
売上原価 1,064 △32.0 86.6%
売上総利益 164 △44.3 13.4%
販売費及び一般管理費 362 △5.6 29.5%
営業利益 △198 △16.1%
営業外収益 12 △87.5 1.0%
営業外費用 62 △396.7 5.0%
経常利益 △248 △20.2%
特別利益 記載なし
特別損失 0 0.0%
税引前当期純利益 △248 △20.2%
法人税等 43 3.5%
当期純利益 △292 △23.8%

損益計算書に対するコメント: 売上高は前年同期比28.7%減と大幅に落ち込みました。売上原価もそれに伴い減少しましたが、売上高の減少率よりも売上原価の減少率が大きかったため、売上総利益率は13.4%と、前年同期の17.1%から低下しました。 販売費及び一般管理費は、売上高の減少にもかかわらず、前年同期比で5.6%増加しました。この結果、営業利益は△198,392千円と大幅な赤字となりました。 営業外収益は、保険解約返戻金や補助金収入の増加があったものの、全体としては減少しました。一方、営業外費用は、支払利息の増加に加え、休業損失や株主優待引当金の繰入額が発生したことにより、大幅に増加しました。 これらの要因により、経常利益も△248,432千円と赤字幅が拡大しました。 当期純利益も△292,139千円となり、大幅な赤字となりました。 売上高営業利益率(営業利益 ÷ 売上高)は△16.1%とマイナスであり、収益性の悪化が顕著です。ROE(自己資本利益率)についても、赤字のため算出できません。 コスト構造としては、売上原価率が86.6%と高い水準にあり、売上総利益率の低さが課題となっています。販売費及び一般管理費の増加も、利益を圧迫する要因となっています。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

当四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 ただし、減価償却費は前年同期比で増加しており、145,399千円となっています。

6. 今後の展望

ヒーハイスト株式会社は、「中期経営計画HephaistVision65」に基づき、中長期的な視点での成長と収益力の向上を目指しています。具体的には、コスト削減の推進、強みを生かした新たな精密部品の受託加工獲得、独自技術を活用した自社ブランド製品の販路拡大に取り組んでいます。また、利益率の低い形番についてはスクラップ・アンド・ビルドを実行し、収益力の向上と安定的な収益構造の確立を目指しています。 2026年3月期の連結業績予想は、売上高1,603百万円(前期比28.6%減)、営業損失216百万円、経常損失295百万円、親会社株主に帰属する当期純利益340百万円(前期比54.61%減)と、通期でも大幅な赤字が見込まれています。 リスク要因としては、産業用機械業界の需要回復の遅れ、グローバル経済の不確実性、原材料価格の高止まりなどが挙げられます。成長機会としては、ユニット事業の拡大や、精密部品加工における提案型営業の強化が期待されます。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績: ヒーハイスト株式会社は、精密機器製造事業の単一セグメントであるため、セグメント情報はありません。
  • 配当方針: 2026年3月期の年間配当予想は0円であり、株主還元は行われていません。
  • 継続企業の前提に関する重要な疑義: 会社は、2期連続の営業損失計上、マイナスの営業キャッシュ・フロー、当第3四半期連結累計期間においても営業損失を計上していることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在すると認識しています。しかし、資金余力や取引金融機関との当座貸越契約の未実行残高等を考慮し、当面の間の運転資金は十分に賄える状況にあることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しています。
  • その他:
    • 2026年3月期第3四半期連結累計期間において、四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理として、「税金費用の計算」において、見積実効税率を用いる方法を採用しています。
    • 発行済株式数は、2026年3月期第3四半期末時点で6,316,700株(自己株式78,799株含む)です。