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更新: 2026-04-03 09:15:43
決算 2026-02-12T15:30

2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

株式会社東京機械製作所 (6335)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社東京機械製作所の2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)の業績は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の全てにおいて前年同期比で大幅な減少を示しました。特に、売上高は11.8%減、営業利益は93.6%減と、収益性が著しく悪化しています。これは、主力の輪転機事業における受注減少が主な要因です。一方で、FA事業の拡大や防衛分野への参入といった新たな成長分野への取り組みも進められていますが、現時点ではこれらの取り組みが業績全体を押し上げるまでには至っていません。

2. 業績結果

科目 当期(百万円) 前期(百万円) 前期比(%)
売上高(営業収益) 4,627 5,251 △11.8
営業利益 25 397 △93.6
経常利益 68 500 △86.2
親会社株主に帰属する四半期純利益 △29 186
1株当たり四半期純利益(円銭) △3.61 22.57
配当金(年間配当金合計) 記載なし 0.00

業績結果に対するコメント: 売上高の減少は、新聞業界の厳しい事業環境が継続し、輪転機事業の受注が減少したことが主因です。特に、宮崎日日新聞社や下野新聞社からの受注はあったものの、全体としては前年同期を下回りました。 利益面では、売上高の減少に加え、販売費及び一般管理費の増加(前年同期比約8.2%増)が利益を圧迫しました。特に、訴訟関連費用30百万円の特別損失計上も、当期純利益の悪化に影響を与えています。 FA事業においては、AGVの受注や防衛省向けの自動化・省力化装置の受注など、新たな受注を獲得していますが、売上高への貢献は限定的です。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | |--------------------------|----------------|-----------------| | 流動資産 | 12,925 | +1,515 | | 現金及び預金 | 8,127 | +572 | | 受取手形及び売掛金 | 1,971 | △160 | | 棚卸資産(仕掛品・原材料) | 1,796 | +551 | | その他 | 835 | +388 | | 固定資産 | 3,079 | △21 | | 有形固定資産 | 2,687 | △10 | | 無形固定資産 | 43 | +8 | | 投資その他の資産 | 348 | △20 | | 資産合計 | 16,004 | +1,493 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | |--------------------------|----------------|-----------------| | 流動負債 | 4,368 | +1,624 | | 支払手形及び買掛金 | 858 | +208 | | 未払法人税等 | 10 | △166 | | 契約負債 | 2,759 | +1,718 | | 賞与引当金 | 86 | △131 | | その他 | 644 | +4 | | 固定負債 | 2,364 | △131 | | 長期借入金 | 記載なし | 記載なし | | 退職給付に係る負債 | 2,320 | △130 | | その他 | 43 | △1 | | 負債合計 | 6,733 | +1,493 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | |--------------------------|----------------|-----------------| | 株主資本 | 8,008 | △29 | | 資本金 | 4,435 | 0 | | 利益剰余金 | 2,504 | △29 | | 自己株式 | △266 | △1 | | その他の包括利益累計額 | 135 | +12 | | 純資産合計 | 9,271 | +1 | | 負債純資産合計 | 16,004 | +1,493 |

貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は50.8%と、前期の56.2%から低下しましたが、依然として健全な水準を維持しています。 流動資産は増加しており、特に現金及び預金が増加しています。これは、売上減少に伴う資金繰りの変化や、今後の投資に向けた資金確保の可能性があります。 流動負債の増加が顕著であり、特に契約負債が大幅に増加しています。これは、受注残高の増加や、将来の収益認識に向けた負債の計上を示唆しています。 固定負債は減少しており、退職給付に係る負債の減少が主な要因です。 全体として、資産は増加していますが、負債の増加もそれに伴っており、財務構成に変化が見られます。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(百万円) 売上高比率(%)
売上高(営業収益) 4,627 △624 100.0%
売上原価 3,630 △326 78.5%
売上総利益 997 △298 21.5%
販売費及び一般管理費 972 +74 21.0%
営業利益 25 △372 0.5%
営業外収益 44 △68 1.0%
営業外費用 1 △8 0.0%
経常利益 68 △432 1.5%
特別利益 0 △3 0.0%
特別損失 30 △35 0.7%
税引前当期純利益 37 △400 0.8%
法人税等 46 △154 1.0%
当期純利益 △8 △243 △0.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 △29 △215 △0.6%

損益計算書に対するコメント: 売上総利益率は21.5%と、前期の24.7%から低下しました。これは、売上原価の減少幅が売上高の減少幅を下回ったためです。 販売費及び一般管理費は増加しており、売上高比率も21.0%と前期の17.1%から上昇しました。これは、FA事業への投資や研究開発費の増加などが影響している可能性があります。 営業利益率は0.5%と、前期の7.5%から大幅に低下しました。 経常利益率は1.5%と、前期の9.5%から大幅に低下しました。営業外収益の減少も影響しています。 特別損失として訴訟関連費用30百万円が計上されました。 当期純利益は△8百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は△29百万円となりました。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 減価償却費は110,200千円(前年同期比△2,855千円)です。

6. 今後の展望

株式会社東京機械製作所は、2026年3月期通期の連結業績予想に変更はなく、売上高7,670百万円(前期比3.6%増)、営業利益260百万円(前期比59.4%減)、経常利益270百万円(前期比64.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益50百万円(前期比85.5%減)、1株当たり当期純利益6.09円を予想しています。 中期経営計画では、「顧客の課題に向き合い、柔軟なカスタマイズ力により新たな価値を創造し、課題解決をサポートする」ことを目指し、輪転機事業では「次世代型標準輪転機COLORTOPECOWIDEⅢ」の開発・販売に注力しています。 また、FA事業では、製造現場の省力化・自動化ニーズに対応するため、技術開発と市場開拓を推進しており、全天候型自律走行搬送ロボット(AMR)や自律走行清掃ロボットなどの開発・販売を進めています。 さらに、防衛分野への参入も、新たな成長機会として期待されています。 しかし、新聞業界の厳しい事業環境は継続すると予想され、業績回復には時間が必要と考えられます。

7. その他の重要事項

  • セグメント情報: 印刷機械関連事業のみの単一セグメントであり、セグメント情報の記載は省略されています。
  • 配当方針: 2025年3月期は年間配当金0円でした。2026年3月期も配当予想は0円です。
  • 訴訟: アジアインベストメントファンド株式会社を相手方とする当社株式の短期売買取引による利益の提供を求める訴訟において、最高裁判所は2026年1月21日付でアジアインベストメントファンドによる上告を棄却し、上告受理申立てを受理しない旨の決定を行いました。これにより、当社は全面勝訴となりました。この訴訟に関連する費用が特別損失として計上されています。