適時開示情報 要約速報

更新: 2026-04-03 09:15:43
決算 2026-02-12T15:30

2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

株式会社赤阪鐵工所 (6022)

決算評価: 普通

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社赤阪鐵工所は、2026年3月期第3四半期累計期間において、売上高は微減となったものの、営業外収益の増加により利益面では大幅な改善を見せました。海運造船業界は活発な商談が続く一方、資源価格や資機材の高騰が業績に影響を与えています。同社は環境規制対応や新規事業拡大に注力しており、今後の受注動向が注目されます。財政状態は安定しており、自己資本比率も高い水準を維持しています。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比 (%)
売上高(営業収益) 5,630 △2.1
営業利益 △116
経常利益 92 74.0
当期純利益 57 85.6
1株当たり当期純利益(EPS) 43.13円
配当金(年間予想) 記載なし

業績結果に対するコメント: 当第3四半期累計期間の売上高は、舶用内燃機関及び部分品・修理工事の売上が増加したものの、陸上部門の売上が計画を下回ったため、前年同期比で2.1%減少しました。営業利益は、材料費をはじめとする各種経費の値上げ圧力により、大幅なマイナスとなりました。しかしながら、メタノールエンジン開発に関する助成金収入や補助金収入などの営業外収益が大幅に増加したことにより、経常利益は前年同期比74.0%増、当期純利益は同85.6%増と大幅な改善を達成しました。1株当たり当期純利益も43.13円となっています。

3. 貸借対照表(バランスシート)

(単位:百万円)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動資産 | 7,743 | 増加 | | 現金及び預金 | 432 | 減少 | | 受取手形及び売掛金 | 2,866 | 増加 | | 棚卸資産 | 4,174 (製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品合計) | 増加 | | その他 | 71 | 減少 | | 固定資産 | 9,853 | 増加 | | 有形固定資産 | 3,446 | 減少 | | 無形固定資産 | 64 | 減少 | | 投資その他の資産 | 6,342 | 増加 | | 資産合計 | 17,597 | 増加 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動負債 | 4,220 | 増加 | | 支払手形及び買掛金 | 1,712 | 増加 | | 短期借入金 | 750 | 増加 | | その他 | 1,759 (未払法人税等、賞与引当金、製品保証引当金、受注損失引当金、その他合計) | 増加 | | 固定負債 | 2,578 | 増加 | | 長期借入金 | 516 | 減少 | | その他 | 2,061 (引当金、その他合計) | 増加 | | 負債合計 | 6,799 | 増加 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 株主資本 | 7,792 | 増加 | | 資本金 | 1,510 | 横ばい | | 利益剰余金 | 5,762 | 増加 | | その他の包括利益累計額 | 3,005 (その他有価証券評価差額金) | 増加 | | 純資産合計 | 10,798 | 増加 | | 負債純資産合計 | 17,597 | 増加 |

貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期会計期間末の総資産は17,597百万円となり、前事業年度末から3,562百万円増加しました。これは主に、株価上昇に伴う投資有価証券の増加(2,556百万円)によるものです。負債合計は6,799百万円となり、前事業年度末から1,723百万円増加しました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加(1,118百万円)によるものです。純資産合計は10,798百万円となり、前事業年度末から1,838百万円増加しました。これは主に、保有株式の株価上昇によるその他有価証券評価差額金の増加(1,823百万円)によるものです。 自己資本比率は61.4%と、前事業年度末の63.8%から若干低下しましたが、依然として高い水準を維持しており、財務の健全性は良好です。流動資産合計が流動負債合計を上回っており、短期的な支払い能力も問題ないと考えられます。

4. 損益計算書

(単位:百万円)

科目 金額(百万円) 前期比 (%) 売上高比率 (%)
売上高(営業収益) 5,630 △2.1 100.0%
売上原価 4,633 △0.2 82.3%
売上総利益 996 △10.1 17.7%
販売費及び一般管理費 1,112 1.1 19.8%
営業利益 △116 △2.1%
営業外収益 224 202.8 4.0%
営業外費用 15 △45.8 0.3%
経常利益 92 74.0 1.6%
特別利益 記載なし
特別損失 記載なし
税引前当期純利益 92 74.0 1.6%
法人税等 35 57.9 0.6%
当期純利益 57 85.6 1.0%

損益計算書に対するコメント: 売上高は微減でしたが、売上原価の減少幅が小さかったため、売上総利益は前期比10.1%減となりました。販売費及び一般管理費は微増しており、結果として営業利益は大幅なマイナスとなりました。 しかし、営業外収益が前期の74百万円から224百万円へと大幅に増加したことが、経常利益の回復に大きく貢献しました。特に、メタノールエンジン開発に関する助成金収入(82百万円)や補助金収入(36百万円)が大きく寄与しています。 これにより、経常利益は92百万円(前期比74.0%増)、当期純利益は57百万円(前期比85.6%増)と、利益面では大きく改善しました。売上高営業利益率は△2.1%と赤字ですが、売上高経常利益率は1.6%、売上高純利益率は1.0%となっています。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 減価償却費(無形固定資産に係る償却費を含む。)は、当第3四半期累計期間で389,360千円(前期は306,136千円)でした。

6. 今後の展望

株式会社赤阪鐵工所は、2026年3月期の通期業績予想を5月12日に修正しており、売上高8,250百万円(前期比5.2%増)、営業利益△190百万円、経常利益20百万円、当期純利益145百万円(前期比281.6%増)を見込んでいます。 海運造船業界においては、円安効果や既存船の老齢化を背景に、新造船の商談が活発化しており、海外案件の引き合いも増加傾向にあります。同社は、環境規制対応を主とした脱炭素社会実現に向けた研究開発を加速させるとともに、清浄装置事業やBDF製造事業などの新規事業拡大を図り、受注活動を積極的に進める方針です。 一方で、資源価格や資機材の高騰による船価高は継続しており、今後の業績に影響を与える可能性があります。

7. その他の重要事項

  • セグメント情報: 舶用内燃機関及び部分品の設計・製造・修理・販売及びその関連事業を主体とした単一セグメントであるため、記載は省略されています。
  • 配当方針: 2026年3月期の年間配当金については、現時点で今後の動向を見通す合理的な算定が困難であるため、未定とされています。
  • 株主還元施策: 公表されている情報からは、具体的な株主還元施策に関する詳細な情報は確認できませんでした。
  • M&Aや大型投資: 公表されている情報からは、M&Aや大型投資に関する具体的な情報は確認できませんでした。
  • 投資有価証券の売却: 2026年2月10日の取締役会において、政策保有株式の縮減と資本効率の向上を図るため、保有する投資有価証券の一部(上場有価証券2銘柄)を2026年2月12日から2026年3月31日の間に売却することを決議しました。これにより、約190百万円の売却益が見込まれています。