2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
S&J株式会社 (5599)
決算評価: 非常に良い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
S&J株式会社は、2026年3月期第3四半期累計期間において、情報セキュリティ業界の需要拡大を追い風に、売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益の全てにおいて前年同期比で大幅な増加を達成しました。特に、監視サービスとコンサルティングサービスの両分野で新規案件の獲得が順調に進み、収益性が大きく向上したことが特筆されます。貸借対照表においては、現金及び預金の増加が目立ち、財務基盤の安定性が伺えます。通期業績予想も修正されており、今後の成長に対する期待が持てます。
2. 業績結果
以下の数値は、2026年3月期第3四半期累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)のものです。
| 科目 | 金額(百万円) | 前年同期比 (%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 1,700 | 23.2 |
| 営業利益 | 426 | 58.2 |
| 経常利益 | 429 | 57.8 |
| 四半期純利益 | 296 | 58.6 |
| 1株当たり四半期純利益 | 53.32円 | 60.7 |
| 配当金(期末予想) | 15.00円 | 記載なし |
業績結果に対するコメント: 当第3四半期累計期間における業績は、情報セキュリティ業界の需要増加という追い風を受け、非常に好調でした。サイバー攻撃の頻発化により、企業の情報セキュリティ対策への投資意欲が高まっていることが、売上高の23.2%増という顕著な伸びに繋がっています。特に、監視サービス(SOCサービス)とコンサルティングサービスの両分野で新規顧客の獲得が進み、売上高の増加に大きく貢献しました。
利益面では、売上高の増加に加え、効率的なサービス提供体制の構築やコスト管理の徹底により、営業利益、経常利益、四半期純利益がそれぞれ58.2%、57.8%、58.6%と大幅に増加しました。これは、売上高営業利益率が25.1%(前年同期は19.5%)に改善していることからも明らかです。1株当たり四半期純利益も大幅に増加しており、株主価値の向上に繋がっています。
配当については、2026年3月期通期予想として1株あたり15.00円の配当が予想されており、前期の配当(0円)から大幅な増配となる見込みです。これは、業績の好調さと今後の成長に対する自信の表れと考えられます。
3. 貸借対照表(バランスシート)
以下の表は、2026年3月期第3四半期会計期間末(2025年12月31日)および前事業年度末(2025年3月31日)のものです。
【資産の部】
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減) |
|---|---|---|
| 流動資産 | 2,696 | +454 |
| 現金及び預金 | 2,318 | +320 |
| 受取手形及び売掛金 | 137 | -2 |
| 棚卸資産 | 22 | +21 |
| その他 | 219 | +114 |
| 固定資産 | 399 | -63 |
| 有形固定資産 | 319 | -60 |
| 投資その他の資産 | 79 | -3 |
| 資産合計 | 3,096 | +391 |
【負債の部】
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減) |
|---|---|---|
| 流動負債 | 823 | +121 |
| 支払手形及び買掛金 | 5 | -6 |
| 短期借入金 | 記載なし | 記載なし |
| その他 | 145 | +90 |
| 固定負債 | 記載なし | 記載なし |
| 長期借入金 | 記載なし | 記載なし |
| その他 | 記載なし | 記載なし |
| 負債合計 | 823 | +121 |
【純資産の部】
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減) |
|---|---|---|
| 株主資本 | 2,273 | +270 |
| 資本金 | 441 | 0 |
| 利益剰余金 | 1,261 | +219 |
| その他の包括利益累計額 | 記載なし | 記載なし |
| 純資産合計 | 2,273 | +269 |
| 負債純資産合計 | 3,096 | +391 |
貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期末の資産合計は3,096百万円となり、前事業年度末から391百万円増加しました。特に流動資産が454百万円増加しており、その大部分を現金及び預金が占めています。これは、堅調な業績に伴うキャッシュインの増加によるものと考えられます。仕掛品も増加しており、今後の売上増加への布石とも見られます。一方で、有形固定資産は減価償却により減少しています。
負債合計は823百万円となり、前事業年度末から121百万円増加しました。流動負債の増加が主因であり、ストック売上の堅調な推移を反映した契約負債の増加などが含まれます。
純資産合計は2,273百万円となり、前事業年度末から269百万円増加しました。これは、当期純利益の計上による利益剰余金の増加が主な要因です。自己株式の減少も純資産増加に寄与しています。
自己資本比率は73.4%(前事業年度末は74.1%)と、依然として高い水準を維持しており、財務の健全性は非常に高いと言えます。流動比率や当座比率などの安全性指標は開示されていませんが、現金及び預金の潤沢な状況から、短期的な支払い能力にも問題はないと推測されます。
4. 損益計算書
以下の表は、2026年3月期第3四半期累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)と前第3四半期累計期間(2024年4月1日~2024年12月31日)のものです。
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減) | 売上高比率 (%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 1,700 | +320 | 100.0% |
| 売上原価 | 808 | +83 | 47.6% |
| 売上総利益 | 891 | +236 | 52.4% |
| 販売費及び一般管理費 | 465 | +79 | 27.4% |
| 営業利益 | 426 | +157 | 25.1% |
| 営業外収益 | 3 | +1 | 0.2% |
| 営業外費用 | 0 | 0 | 0.0% |
| 経常利益 | 429 | +157 | 25.2% |
| 特別利益 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 特別損失 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 税引前当期純利益 | 429 | +157 | 25.2% |
| 法人税等 | 133 | +47 | 7.8% |
| 当期純利益 | 296 | +109 | 17.4% |
損益計算書に対するコメント: 当第3四半期累計期間の損益計算書は、売上高の大幅な増加と利益率の改善が顕著です。売上高は前年同期比23.2%増の17.0億円となり、情報セキュリティ市場の旺盛な需要を捉えています。売上原価も増加しましたが、売上高の伸び率を下回ったため、売上総利益は同36.0%増の8.9億円と大きく伸び、売上総利益率は52.4%(前期は47.5%)に改善しました。
販売費及び一般管理費も増加しましたが、売上高の伸び率と比較すると抑制されており、営業利益は同58.2%増の4.2億円となりました。営業利益率は25.1%と、前期の19.5%から大幅に改善しており、収益性の向上が明確に示されています。
経常利益も同様に大幅な増加となり、当期純利益も同58.6%増の2.9億円となりました。1株当たり当期純利益は53.32円となり、前期の33.18円から大きく上昇しています。
ROE(自己資本利益率)は、当期純利益と期中平均の純資産から概算すると、約13.0%(前期は約9.3%)と、収益性が向上しています。コスト構造としては、売上原価の比率が若干上昇していますが、販売費及び一般管理費の売上高比率が低下しており、効率的な経営が行われていることが伺えます。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第3四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。ただし、減価償却費は65,383千円(前年同期は32,741千円)と報告されています。
6. 今後の展望
2026年3月期通期の業績予想は、2025年5月14日に公表された予想から修正されています。具体的な修正内容は「2026年3月期通期業績予想の修正に関するお知らせ」に記載されているとのことですが、本資料には詳細が示されていません。しかしながら、第3四半期までの好調な業績を踏まえ、通期業績予想も上方修正されている可能性が高いと考えられます。
情報セキュリティ業界は、サイバー攻撃の高度化・巧妙化に伴い、今後も継続的な成長が見込まれます。S&J株式会社は、監視サービスやコンサルティングサービスにおいて、顧客ニーズに応じたサービス提供を強化していくことで、更なる事業拡大を目指していくと考えられます。
リスク要因としては、競合他社の動向、技術革新への対応、人材確保などが挙げられます。
7. その他の重要事項
- セグメント情報: 当社はサイバーセキュリティ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略されています。
- 自己株式取得: 2025年4月25日までに自己株式51,000株、2025年12月17日までに自己株式11,000株の取得を行っています。また、ストックオプションの権利行使等により、自己株式は減少しています。
- 配当方針: 2026年3月期通期予想として1株あたり15.00円の配当を予定しており、株主還元を強化する姿勢が見られます。