2026年6月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
日本システムバンク株式会社 (5530)
決算評価: 非常に良い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
日本システムバンク株式会社の2026年6月期第2四半期(中間期)連結業績は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する中間純利益の全てにおいて前期を上回る結果となりました。特に、親会社株主に帰属する中間純利益は32.3%増と大幅な伸びを記録し、好調な業績を示しています。これは、主力のコインパーキング事業における堅調な稼働と、利用者目線でのサービス向上策が奏功したこと、そしてプロパティマネジメント事業における一部物件売却による一時的な影響を上回る収益力の発揮によるものです。貸借対照表においても、自己資本比率が上昇し、財務基盤の安定化が見られます。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 4,017 | 3.0 |
| 営業利益 | 319 | 9.0 |
| 経常利益 | 307 | 6.1 |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 244 | 32.3 |
| 1株当たり中間純利益(円) | 106.64 | 記載なし |
| 配当金(中間) | 12.00 | 記載なし |
業績結果に対するコメント: 売上高は、コインパーキング事業における新規開設や既存駐車場の料金見直し、利用者利便性向上策(フラップレス化、キャッシュレス決済対応)が奏功し、堅調に推移しました。プロパティマネジメント事業では、賃貸用建物の売却により減収となりましたが、コインパーキング事業の増収がこれを上回りました。 営業利益、経常利益は、売上高の増加に加え、収益性の改善により前期比で増加しました。 親会社株主に帰属する中間純利益の大幅な増加は、税金等調整前中間純利益の増加に加え、特別利益(固定資産売却益、投資有価証券売却益、事業譲渡益)の計上も寄与しています。 1株当たり中間純利益は、株式分割の影響を考慮した上で算定されており、大幅な増加を示しています。 配当金については、中間配当として12.00円が予定されています。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動資産 | 2,934 | 23.1 | | 現金及び預金 | 2,153 | 41.0 | | 受取手形及び売掛金 | 410 | △13.3 | | 棚卸資産 | 90 | 記載なし | | その他 | 281 | 記載なし | | 固定資産 | 4,530 | △4.2 | | 有形固定資産 | 4,147 | △3.5 | | 無形固定資産 | 89 | △13.2 | | 投資その他の資産 | 294 | △10.1 | | 資産合計 | 7,465 | 4.9 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |--------------------------|---------------|--------------| | 流動負債 | 1,995 | 3.9 | | 支払手形及び買掛金 | 396 | △17.3 | | 短期借入金 | 747 | 19.4 | | その他 | 851 | 記載なし | | 固定負債 | 2,824 | 3.2 | | 長期借入金 | 2,148 | 3.9 | | その他 | 676 | 記載なし | | 負債合計 | 4,819 | 3.5 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 株主資本 | 2,638 | 8.1 | | 資本金 | 585 | 0.0 | | 利益剰余金 | 1,405 | 16.4 | | その他の包括利益累計額 | 7 | △52.5 | | 純資産合計 | 2,645 | 7.8 | | 負債純資産合計 | 7,465 | 4.9 |
貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は35.4%となり、前期の34.5%から上昇しており、財務基盤の安定性が向上しています。 流動資産は現金及び預金の増加により大きく増加しました。一方で、固定資産は賃貸用建物の売却等により減少しました。 負債合計は増加しましたが、その内訳を見ると、長期借入金が増加している一方で、買掛金は減少しています。 純資産は利益剰余金の増加により増加し、自己資本比率の上昇に寄与しています。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 4,017 | 3.0 | 100.0 |
| 売上原価 | 2,871 | 2.6 | 71.5 |
| 売上総利益 | 1,146 | 4.1 | 28.5 |
| 販売費及び一般管理費 | 826 | 1.9 | 20.6 |
| 営業利益 | 319 | 9.0 | 7.9 |
| 営業外収益 | 2 | △80.4 | 0.1 |
| 営業外費用 | 14 | 1.3 | 0.4 |
| 経常利益 | 307 | 6.1 | 7.6 |
| 特別利益 | 74 | 記載なし | 1.8 |
| 特別損失 | 10 | 18.5 | 0.3 |
| 税引前中間純利益 | 371 | 30.3 | 9.2 |
| 法人税等 | 126 | 26.5 | 3.1 |
| 中間純利益 | 244 | 32.3 | 6.1 |
損益計算書に対するコメント: 売上総利益率は28.5%と前期から微増しており、売上原価の増加が売上高の増加をわずかに下回ったことを示しています。 販売費及び一般管理費は売上高の伸び率よりも低い伸びにとどまっており、コスト管理が適切に行われていることを示唆しています。 営業利益率は7.9%と前期から上昇しており、収益性の改善が見られます。 特別利益として、固定資産売却益、投資有価証券売却益、事業譲渡益が計上されており、これが中間純利益の大幅な増加に大きく寄与しました。 ROE(自己資本利益率)は、中間純利益の増加と自己資本の増加から計算すると、前期よりも改善していると推測されます。
5. キャッシュフロー
- 営業活動によるキャッシュフロー: 414,580千円(前年同期比 33.9%増)
- 税金等調整前中間純利益、減価償却費の計上、売上債権の減少などが主な要因です。
- 投資活動によるキャッシュフロー: 53,371千円(前年同期は408,997千円の使用)
- 投資有価証券売却収入、有形固定資産売却収入、事業譲渡収入などにより、プラスに転じています。
- 財務活動によるキャッシュフロー: 157,408千円(前年同期は95,841千円の使用)
- 長期借入れによる収入が支出を上回っています。
- フリーキャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフロー + 投資活動によるキャッシュフロー = 467,951千円
6. 今後の展望
2026年6月期の通期業績予想では、売上高7,904百万円(前期比0.4%増)、営業利益396百万円(前期比7.0%減)、経常利益375百万円(前期比9.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益227百万円(前期比7.8%減)と、中間期とは異なり、通期では減収減益を見込んでいます。これは、経済環境の不確実性や金融引き締めの影響などを考慮した慎重な見通しと考えられます。 会社は、引き続きコインパーキング事業における新規開設や既存駐車場の収益性向上に注力するとともに、プロパティマネジメント事業における賃貸用建物の売却を進める可能性があります。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- コインパーキング事業:売上高3,959,415千円(前期比3.1%増)、セグメント利益561,212千円(前期比4.8%増)。堅調に推移。
- プロパティマネジメント事業:売上高51,700千円(前期比7.4%減)、セグメント利益5,545千円(前期はセグメント損失)。賃貸用建物の売却により減収となったが、損失から利益に転換。
- 配当方針: 2026年6月期通期予想配当金は32.00円(中間12.00円、期末20.00円)。
- 株主還元施策: 株式分割(1株につき2株)を実施。
- M&Aや大型投資: 函館地区のコインパーキング事業を譲渡。札幌地区での新規開設に経営資源を集中。
- 人員・組織変更: 記載なし。