2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
マイポックス株式会社 (5381)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
マイポックス株式会社の2026年3月期第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は増加したものの、利益面では大幅な減少となりました。製品事業はデータネットワーク分野の好調により売上を伸ばしましたが、コスト増によりセグメント利益は減少しました。一方、受託事業は材料費高騰の影響を受け、売上・利益ともに減少しました。この結果、連結全体としても営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比で大幅なマイナスとなりました。財政状態としては、総資産は増加しましたが、自己資本比率は前期末から低下しました。
2. 業績結果
以下の数値は、2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)のものです。
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 8,865 | +6.7% |
| 営業利益 | 428 | △48.8% |
| 経常利益 | 421 | △53.1% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 431 | △46.1% |
| 1株当たり当期純利益(円銭) | 30.89 | - |
| 配当金(年間予想、円銭) | 10.00 | - |
業績結果に対するコメント: 売上高は前年同期比で6.7%増加しましたが、これは主に製品事業の好調によるものです。しかし、営業利益、経常利益、当期純利益はそれぞれ48.8%、53.1%、46.1%と大幅に減少しました。 製品事業では、データネットワーク分野の光ファイバーやハードディスク関連製品の売上が高水準で推移し、売上高は前年同期比13.5%増の82億86百万円となりました。しかし、受託事業の落ち込みによる共通固定費負担率の上昇や販管費の増加により、セグメント利益は39.8%減の6億60百万円となりました。 受託事業では、受託研磨加工は前年同期並みでしたが、受託塗布・スリットが材料費高騰の影響で試作案件獲得に苦戦し、売上高は42.4%減の5億78百万円となりました。結果として、セグメント損失は2億31百万円(前年同期は2億59百万円のセグメント損失)となりました。 通期業績予想は、売上高11,000百万円(前期比△1.5%)、営業利益600百万円(前期比△36.3%)、経常利益600百万円(前期比△29.9%)、当期純利益550百万円(前期比△39.7%)と、大幅な減益を見込んでおり、修正はありません。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|---------------|------------| | 流動資産 | 9,760 | +15.3% | | 現金及び預金 | 2,447 | +1.7% | | 受取手形及び売掛金 | 2,672 | +27.7% | | 棚卸資産 | 3,204 | +18.0% | | その他 | 1,437 | +32.6% | | 固定資産 | 7,590 | +1.7% | | 有形固定資産 | 6,764 | +0.4% | | 無形固定資産 | 86 | △3.8% | | 投資その他の資産 | 738 | +15.4% | | 資産合計 | 17,351 | +8.9% |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |--------------------------|---------------|------------| | 流動負債 | 6,620 | +21.7% | | 支払手形及び買掛金 | 897 | △5.1% | | 短期借入金 | 3,577 | +73.1% | | その他 | 2,146 | +103.2% | | 固定負債 | 1,948 | △4.0% | | 長期借入金 | 1,705 | △8.2% | | その他 | 243 | +14.8% | | 負債合計 | 8,569 | +14.7% |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |--------------------------|---------------|------------| | 株主資本 | 8,185 | +1.1% | | 資本金 | 3,379 | 0.0% | | 利益剰余金 | 2,184 | +15.1% | | 自己株式 | △306 | +187.7% | | その他の包括利益累計額 | 596 | +63.4% | | 純資産合計 | 8,782 | +3.8% | | 負債純資産合計 | 17,351 | +8.9% |
貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は50.6%となり、前期末の53.1%から低下しました。これは、負債合計が14.7%増加したのに対し、純資産合計の増加率が3.8%にとどまったためです。 流動資産は15.3%増加し、特に受取手形及び売掛金、棚卸資産が増加しています。これは売上増加に伴うものと考えられます。 負債面では、短期借入金が73.1%と大幅に増加しており、流動負債全体が21.7%増加しました。これは資金繰りのための借入増加を示唆しています。 純資産では、利益剰余金が15.1%増加したものの、自己株式の取得により減少幅が大きくなっています。その他の包括利益累計額は為替換算調整勘定の増加により大幅に増加しました。 全体として、資産は増加していますが、負債の増加がそれを上回り、財務の安全性を示す自己資本比率は低下傾向にあります。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | 売上高比率 (%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 8,865 | +6.7% | 100.0% |
| 売上原価 | 5,423 | +12.6% | 61.2% |
| 売上総利益 | 3,441 | △3.5% | 38.8% |
| 販売費及び一般管理費 | 3,012 | +23.1% | 34.0% |
| 営業利益 | 428 | △48.8% | 4.8% |
| 営業外収益 | 112 | △34.2% | 1.3% |
| 営業外費用 | 119 | +9.9% | 1.3% |
| 経常利益 | 421 | △53.1% | 4.7% |
| 特別利益 | 228 | 記載なし | 2.6% |
| 特別損失 | 4 | 記載なし | 0.0% |
| 税引前当期純利益 | 645 | △28.3% | 7.3% |
| 法人税等 | 213 | +117.7% | 2.4% |
| 当期純利益 | 431 | △46.1% | 4.9% |
損益計算書に対するコメント: 売上高は増加しましたが、売上原価の増加率が売上高の増加率を上回ったため、売上総利益は3.5%減少しました。 販売費及び一般管理費は23.1%と大幅に増加しており、これが営業利益の減少に大きく影響しています。 営業利益は48.8%減、経常利益は53.1%減と大幅に落ち込みました。 特別利益として、株式会社ウジケの株式取得に伴う負ののれん発生益218百万円が計上されていますが、これを含めても税引前当期純利益は28.3%減となりました。 法人税等は117.7%と大幅に増加しており、当期純利益は46.1%減となりました。 売上高営業利益率は4.8%と、前期の9.9%から大きく低下しています。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 ただし、減価償却費及びのれんの償却額は以下の通りです。 - 前第3四半期連結累計期間(2024年4月1日~2024年12月31日):減価償却費 464,591千円、のれん償却額 9,276千円 - 当第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日):減価償却費 566,618千円、のれん償却額 9,276千円
6. 今後の展望
2026年3月期の連結業績予想は、売上高11,000百万円(前期比△1.5%)、営業利益600百万円(前期比△36.3%)、経常利益600百万円(前期比△29.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益550百万円(前期比△39.7%)と、大幅な減益を見込んでおり、修正はありません。 会社は「塗る・切る・磨くで世界を変える」という使命のもと、経営基本方針に基づいた取り組みを継続しています。 リスク要因としては、物価上昇の継続、金融資本市場の変動、関税政策の影響などが挙げられます。 成長機会としては、株式会社ウジケの買収による「塗る」分野の強化や、研磨分野における多角的なサービス提供の拡大が期待されます。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績: 製品事業は売上増も利益減、受託事業は売上・利益ともに減。
- 配当方針: 2026年3月期は年間10.00円の配当を予想しています。
- 株主還元施策: 自己株式の取得を実施しています。
- M&Aや大型投資: 2025年8月1日に株式会社ウジケを100%子会社化しました。これは「塗る」分野の強化とシナジー効果を狙ったものです。
- 人員・組織変更: 記載なし。