2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
日本ナレッジ株式会社 (5252)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
日本ナレッジ株式会社は、2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)において、連結決算を開始しました。当期は、売上高は33.1億円を計上しましたが、中長期的な人材投資政策による人件費増加や、株式会社アルテックスの株式取得に伴う取得関連費用およびのれん償却の影響により、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損失を計上しました。前期比での比較は、連結決算開始のため行われていませんが、連結財務諸表の開示により、より詳細な経営状況が把握できるようになりました。
2. 業績結果
以下の数値は、2026年3月期第3四半期連結累計期間のものです。前期(2025年3月期第3四半期)との比較は、連結決算開始のため記載がありません。
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 3,314 | - |
| 営業利益 | △31 | - |
| 経常利益 | △20 | - |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | △34 | - |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | △8.31円 | - |
| 配当金(年間予想) | 10.00円 | - |
業績結果に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は33.1億円を達成しましたが、営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも赤字となりました。主な要因として、中長期的な視点に立った人材投資政策(新センター開設、人材確保、待遇向上)による人件費等の増加、および株式会社アルテックスの株式取得に伴う取得関連費用やのれん償却が挙げられます。検証事業はテスト自動化の推進により堅調でしたが、開発事業はアルテックス社の買収が影響しました。通期業績予想は修正されており、売上高46.9億円、営業利益9.2億円、経常利益1.05億円、当期純利益7.0億円(予想)となっています。
3. 貸借対照表(バランスシート)
以下の数値は、2026年3月期第3四半期連結会計期間末(2025年12月31日)のものです。前期(2025年3月期)との比較は、連結決算開始のため記載がありません。
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |----------------------|---------------|--------| | 流動資産 | 1,402 | - | | 現金及び預金 | 626 | - | | 売掛金及び契約資産 | 698 | - | | 仕掛品 | 11 | - | | その他 | 64 | - | | 固定資産 | 802 | - | | 有形固定資産 | 532 | - | | 無形固定資産 | 79 | - | | のれん | 71 | - | | 投資その他の資産 | 190 | - | | 資産合計 | 2,204 | - |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |--------------------------|---------------|--------| | 流動負債 | 783 | - | | 買掛金 | 254 | - | | 短期借入金 | 50 | - | | 1年内返済予定の長期借入金 | 74 | - | | 賞与引当金 | 61 | - | | その他 | 325 | - | | 固定負債 | 332 | - | | 長期借入金 | 298 | - | | 資産除去債務 | 21 | - | | その他 | 13 | - | | 負債合計 | 1,116 | - |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |----------------------|---------------|--------| | 株主資本 | 1,083 | - | | 資本金 | 222 | - | | 資本剰余金 | 163 | - | | 利益剰余金 | 698 | - | | 自己株式 | △0 | - | | その他の包括利益累計額 | 3 | - | | 純資産合計 | 1,087 | - | | 負債純資産合計 | 2,204 | - |
貸借対照表に対するコメント: 当期末の資産合計は22.0億円です。流動資産が14.0億円と資産の大半を占めており、そのうち現金及び預金が6.2億円、売掛金及び契約資産が6.9億円となっています。固定資産は8.0億円で、有形固定資産が5.3億円、無形固定資産が0.79億円(うち、のれんが0.71億円)です。負債合計は11.1億円で、流動負債が7.8億円、固定負債が3.3億円です。純資産合計は10.8億円で、自己資本比率は49.3%となっています。これは、負債が純資産をわずかに上回る状況を示しており、財務の安定性という点では改善の余地があります。株式会社アルテックスの子会社化に伴い、のれんが計上されています。
4. 損益計算書
以下の数値は、2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)のものです。前期(2025年3月期第3四半期)との比較は、連結決算開始のため記載がありません。
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | 売上高比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 3,314 | - | 100.0% |
| 売上原価 | 2,853 | - | 86.1% |
| 売上総利益 | 460 | - | 13.9% |
| 販売費及び一般管理費 | 492 | - | 14.8% |
| 営業利益 | △31 | - | △0.9% |
| 営業外収益 | 15 | - | 0.4% |
| 営業外費用 | 3 | - | 0.1% |
| 経常利益 | △20 | - | △0.6% |
| 税引前当期純利益 | △20 | - | △0.6% |
| 法人税等 | 13 | - | 0.4% |
| 当期純利益 | △34 | - | △1.0% |
損益計算書に対するコメント: 売上高は33.1億円でしたが、売上原価が28.5億円と高水準であったため、売上総利益は4.6億円にとどまりました。販売費及び一般管理費が4.9億円と売上総利益を上回ったため、営業損失3,193万円を計上しました。営業外収益が1.5億円あったものの、営業外費用も376万円発生し、経常損失2,066万円となりました。法人税等調整額等により、当期純損失は3,441万円となりました。売上高営業利益率はマイナス0.9%であり、収益性の改善が喫緊の課題です。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第3四半期連結累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 減価償却費(無形固定資産に係る償却費を含む)は、32,642千円(減価償却費)+ 3,765千円(のれん償却額)= 36,407千円です。
6. 今後の展望
会社は2026年3月期の連結業績予想を修正しており、売上高46.9億円、営業利益9.2億円、経常利益1.05億円、当期純利益7.0億円(予想)としています。これは、第3四半期までの実績から大幅な回復を見込んでいることを示唆しています。 中期経営計画や具体的な戦略については、本決算短信からは詳細が読み取れませんが、株式会社アルテックスの買収は、対応領域の拡大、顧客群の獲得、参入困難な領域へのサービス提供を目的としており、シナジー効果を期待していることが伺えます。 リスク要因としては、人材投資によるコスト増が継続する可能性や、買収した企業の統合リスクなどが考えられます。成長機会としては、DX関連投資の拡大や、アルテックス社との連携による新規事業機会の創出が挙げられます。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- 検証事業: 売上高 19.9億円、セグメント利益 2.4億円。テスト自動化の推進で実績を上げた一方、人材確保・育成による人件費増。
- 開発事業: 売上高 13.2億円、セグメント利益 2.1億円。SMILEシリーズのテンプレート販売・サポート強化、アルテックス社との連携強化。
- 配当方針: 2026年3月期は、普通配当7円に創業40周年記念配当3円を加えた、1株当たり10円の期末配当(予想)となっています。株式分割(1株につき3株)を考慮した配当予想の修正が行われています。
- 株主還元施策: 記念配当の実施は、株主への還元意欲を示すものと考えられます。
- M&Aや大型投資: 株式会社アルテックスの株式取得(100%)を実施しました。取得対価は現金130,000千円、取得関連費用は5,375千円です。のれん75,312千円が発生し、5年間にわたる均等償却が予定されています。
- 人員・組織変更: 新諏訪センターの開設、積極的な人材確保、社員の待遇向上(賃金・手当の向上)に取り組んでいます。株式会社アルテックスの買収により、連結範囲に新たな企業が加わりました。