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更新: 2026-04-03 16:13:47
決算 2026-02-13T15:30

2025年12月期決算短信〔日本基準〕(非連結)

株式会社アイズ (5242)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社アイズの2025年12月期(2025年1月1日~2025年12月31日)の決算は、売上高、利益ともに前期から大幅に減少しました。主力事業であるプラットフォームサービス「メディアレーダー」および「トラミー」の売上低迷に加え、新規事業である「ファクログ」の寄与が限定的であったことが、大幅な減収減益の主な要因です。AI技術への対応やサービス強化を進めるものの、市場環境の変化や規制の影響を受け、当期は営業損失、経常損失、当期純損失を計上する厳しい結果となりました。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比 (%)
売上高(営業収益) 965 △6.8%
営業利益 △51
経常利益 △50
当期純利益 △68
1株当たり当期純利益 △66.56円
配当金 記載なし

業績結果に対するコメント: 当期は、売上高が前期比6.8%減の965百万円となりました。これは、主力サービスである「メディアレーダー」が9.8%減の489百万円、「トラミー」が9.2%減の370百万円となったことが主因です。「メディアレーダー」では、掲載社のニーズ変化による資料ダウンロード数の減少や広告宣伝費の削減が影響しました。「トラミー」では、ステルスマーケティング規制の影響からの回復途上にあり、案件数・単価ともに減少しました。また、9月に買収した「ファクログ」の売上寄与は14百万円と限定的でした。 これらの売上減少に加え、販売費及び一般管理費の増加(前期比約1.5%増)もあり、営業利益は前期の黒字323百万円から515百万円の損失へと転落しました。特別損失として減損損失220百万円、固定資産除却損26百万円を計上したこともあり、当期純利益は前期の黒字270百万円から680百万円の損失となりました。1株当たり当期純利益も△66.56円となり、大幅な赤字となりました。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|----------------|------------| | 流動資産 | 778,629 | △5.4% | | 現金及び預金 | 547,447 | △11.8% | | 受取手形及び売掛金 | 191,945 | 10.7% | | 棚卸資産 | 1,157 | △56.0% | | その他 | 38,080 | - | | 固定資産 | 310,976 | 140.7% | | 有形固定資産 | 37,913 | △4.5% | | 無形固定資産 | 182,433 | 2643.0% | | 投資その他の資産 | 90,629 | 9.4% | | 資産合計 | 1,089,605 | 14.5% |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|----------------|------------| | 流動負債 | 302,855 | 11.4% | | 支払手形及び買掛金 | 118,769 | △2.0% | | 短期借入金 | 42,600 | - | | その他 | 141,486 | - | | 固定負債 | 186,475 | 1075.8% | | 長期借入金 | 170,400 | - | | その他 | 16,075 | △0.5% | | 負債合計 | 489,330 | 69.7% |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|----------------|------------| | 株主資本 | 600,275 | △9.6% | | 資本金 | 221,724 | 1.0% | | 利益剰余金 | 165,311 | △29.1% | | その他の包括利益累計額 | 記載なし | - | | 純資産合計 | 600,275 | △9.6% | | 負債純資産合計 | 1,089,605 | 14.5% |

貸借対照表に対するコメント: 当期末の資産合計は1,089,605百万円となり、前期末比14.5%増加しました。これは主に、rimad株式会社の買収に伴う「のれん」177,238百万円の計上などにより、無形固定資産が大幅に増加したためです。一方で、現金及び預金は73,039百万円減少し、流動資産合計は5.4%減少しました。 負債合計は489,330百万円となり、前期末比69.7%と大幅に増加しました。これは、rimad株式会社買収に伴う長期借入金213,000百万円の増加が主な要因です。 純資産合計は600,275百万円となり、前期末比9.6%減少しました。当期純損失68,010百万円の計上と、新株予約権行使による資本金・資本準備金の増加が相殺された結果です。 自己資本比率は55.1%となり、前期末の69.8%から低下しました。これは、負債の増加が純資産の減少を上回ったためです。流動比率(流動資産÷流動負債)は約257%であり、短期的な支払い能力は一定程度保たれています。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比 (%) 売上高比率 (%)
売上高(営業収益) 965,730 △6.8% 100.0%
売上原価 87,848 △0.6% 9.1%
売上総利益 877,881 △7.4% 90.9%
販売費及び一般管理費 929,460 1.5% 96.2%
営業利益 △51,578 △5.3%
営業外収益 1,887 △70.6% 0.2%
営業外費用 1,037 84.3% 0.1%
経常利益 △50,729 △5.2%
特別利益 533 0.1%
特別損失 24,683 2.6%
税引前当期純利益 △74,878 △7.7%
法人税等 △6,867 △0.7%
当期純利益 △68,010 △7.0%

損益計算書に対するコメント: 売上総利益率は90.9%と高い水準を維持していますが、売上高の減少により売上総利益額は前期比7.4%減少しました。販売費及び一般管理費は前期比1.5%増加し、929,460百万円となりました。これは、AI対話型機能のリリースやサービス強化のための投資、およびrimad株式会社の買収に伴う費用などが影響した可能性があります。 その結果、営業利益は前期の黒字32,315百万円から51,578百万円の損失へと大幅に悪化しました。 営業外収益は前期比70.6%減少し、営業外費用は前期比84.3%増加しました。特別損失として、減損損失22,050百万円、固定資産除却損2,633百万円を計上したことが、税引前当期純損失を拡大させる要因となりました。 当期純利益は68,010百万円の損失となり、前期の黒字27,018百万円から大きく落ち込みました。売上高営業利益率は△5.3%となり、収益性の低下が顕著です。

5. キャッシュフロー

科目 金額(百万円) 前期比 (%)
営業活動によるキャッシュ・フロー △63,406
投資活動によるキャッシュ・フロー △256,846
財務活動によるキャッシュ・フロー 217,173
現金及び現金同等物 期末残高 547,447 △11.8%

キャッシュフローに対するコメント: 営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純損失の計上や売上債権の減少、前受金の減少などにより、63,406百万円のマイナスとなりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、関係会社株式の取得(223,591百万円)や無形固定資産の取得(29,447百万円)などにより、256,846百万円のマイナスとなりました。これは、rimad株式会社の買収によるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金による収入213,000百万円などにより、217,173百万円のプラスとなりました。 これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は547,447百万円となり、前期末比で73,039百万円減少しました。

6. 今後の展望

株式会社アイズは、デジタル広告市場の成長見通しを踏まえつつ、生成AIの普及による顧客行動や広告運用の変化に対応するため、AI対話型サービス「メディアレーダーAI」をリリースし、提供価値の再構築を進めています。AI技術を取り込んだサービス改定や新機能投入を継続し、新たな収益基盤の確立を目指します。 また、成長加速のための投資として、rimad株式会社を買収し、今後もAI機能開発強化、広告宣伝活動、M&Aを検討していく方針です。 2026年12月期の業績予想として、売上高1,008百万円(前期比4.4%増)、営業利益7百万円(前期は営業損失)、経常利益5百万円(前期は経常損失)、当期純利益3百万円(前期は当期純損失)を見込んでおり、黒字転換を目指す計画です。

7. その他の重要事項

  • セグメント情報: 当社はプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載は省略されています。
  • 配当方針: 2024年12月期、2025年12月期ともに配当は実施されていません。2026年12月期も配当予想は0円となっています。
  • M&A: 2025年9月にrimad株式会社を買収し、子会社化しました。その後、2025年12月に吸収合併を実施し、事業基盤の多角化を図っています。
  • 人員・組織変更: 記載なし。