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更新: 2026-02-16 15:30:00
決算 2026-02-16T15:30

2026年6月期 第2四半期決算短信[IFRS](連結)

株式会社スカラ (4845)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社スカラは、2026年6月期第2四半期(中間期)において、売上収益は微減、利益は大幅減という厳しい結果となりました。DX事業におけるWEBサービス売上の減少や、前期の大型案件受注の反動が利益を圧迫しました。TCG事業や人材事業は堅調に推移しましたが、全体をカバーするには至りませんでした。貸借対照表では、資産合計が減少し、自己資本比率もわずかに低下しています。今後の業績回復に向けた戦略実行が重要となります。

2. 業績結果

以下の数値は、決算短信より抜粋し、前年同期比を併記しています。

科目 当中間期 (2026年6月期) 前中間期 (2025年6月期) 前年同期比
売上収益(IFRS) 4,007百万円 4,179百万円 △4.1%
営業利益(IFRS) 56百万円 374百万円 △84.8%
税引前中間利益(IFRS) 45百万円 361百万円 △87.4%
中間利益(IFRS) 18百万円 345百万円 △94.6%
親会社の所有者に帰属する中間利益(IFRS) 14百万円 353百万円 △95.9%
基本的1株当たり中間利益(IFRS) 0.84円 20.37円 △95.9%
配当金(中間配当) 8.50円 8.00円 +0.50円

業績結果に対するコメント: 当中間期は、売上収益が前期比4.1%減となりました。これは主にDX事業におけるWEBサービスの売上減少が影響しています。利益面では、DX事業において前期に大型案件の受注があった反動や、システム開発の先行投資などが響き、営業利益が前期比84.8%減と大幅に落ち込みました。TCG事業はトレーディングカードゲーム市場の活況により売上収益が増加しましたが、システムの改修・改善への投資により利益は減少しました。人材事業は採用意欲の高まりを背景に売上収益が増加しましたが、人材紹介事業の会員減の影響で利益は減少しました。インキュベーション事業は売上収益が減少しましたが、営業損失は改善しました。これらの要因が複合的に影響し、最終的な親会社の所有者に帰属する中間利益は大幅な減少となりました。

3. 貸借対照表(バランスシート)

決算短信に記載されている「要約中間連結財政状態計算書」に基づき作成します。

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減額) | | :------------------- | :------------- | :--------------- | | 流動資産 | | | | 現金及び預金 | 4,384 | △202 | | 受取手形及び売掛金 | 1,091 | +357 | | 棚卸資産 | 417 | +24 | | その他 | 126 | △54 | | 流動資産合計 | 6,020 | +120 | | 固定資産 | | | | 有形固定資産 | 357 | +59 | | 使用権資産 | 1,092 | △69 | | のれん | 978 | 0 | | 無形資産 | 85 | +1 | | その他の長期金融資産 | 749 | △322 | | 繰延税金資産 | 717 | △8 | | その他 | 3 | △1 | | 固定資産合計 | 3,983 | △339 | | 資産合計 | 10,003 | △219 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減額) | | :------------------- | :------------- | :--------------- | | 流動負債 | | | | 支払手形及び買掛金 | 628 | +74 | | 短期借入金 | 2,141 | +124 | | その他 | 231 | △95 | | 流動負債合計 | 3,321 | +103 | | 固定負債 | | | | 長期借入金 | 1,062 | +41 | | リース負債 | 813 | △82 | | その他 | 83 | +10 | | 固定負債合計 | 1,959 | △31 | | 負債合計 | 5,280 | +72 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減額) | | :------------------- | :------------- | :--------------- | | 株主資本 | | | | 資本金 | 1,796 | +1 | | 資本剰余金 | 531 | +1 | | 利益剰余金 | 2,488 | △133 | | 自己株式 | △299 | 0 | | その他の資本の構成要素 | 171 | +13 | | 親会社の所有者に帰属する持分合計 | 4,687 | △116 | | 非支配持分 | 35 | +4 | | 資本合計 | 4,723 | △112 | | 負債純資産合計 | 10,003 | △219 |

貸借対照表に対するコメント: 当中間期末の資産合計は10,003百万円となり、前期末比で219百万円減少しました。主な減少要因は、その他の長期金融資産の減少(322百万円減)によるものです。一方で、営業債権及びその他の債権が増加(357百万円増)しています。負債合計は5,280百万円で、前期末比72百万円の増加となりました。これは主に社債及び借入金の増加によるものです。資本合計は4,723百万円で、前期末比112百万円の減少となりました。利益剰余金の減少が主な要因です。 自己資本比率は46.9%(前期末47.0%)と、ほぼ横ばいですが、わずかに低下しています。流動比率は約181%(前期末約174%)と良好な水準を維持しており、短期的な支払い能力に問題はないと考えられます。当座比率も同様に良好な水準を維持しています。

4. 損益計算書

決算短信の「要約中間連結損益計算書」に基づき作成します。

科目 金額(百万円) 前期比(増減額) 売上高比率
売上高(営業収益) 4,007 △172 100.0%
売上原価 △2,196 △50 54.8%
売上総利益 1,810 △122 45.2%
販売費及び一般管理費 △1,756 +87 43.8%
営業利益 56 △317 1.4%
営業外収益 17 +7
営業外費用 △28 △5
経常利益 45 △325 1.1%
特別利益 記載なし
特別損失 記載なし
税引前当期純利益 45 △316 1.1%
法人税等 △27 △61
当期純利益 18 △255 0.5%

損益計算書に対するコメント: 売上総利益率は45.2%(前期48.6%)と低下しました。これは売上原価の増加が主な要因です。販売費及び一般管理費は前期比で増加しており、売上高に対する比率も43.8%(前期40.0%)と上昇しています。この結果、営業利益率は1.4%(前期8.9%)と大幅に低下しました。経常利益も同様に大幅な減少となりました。当期純利益は18百万円(前期345百万円)と、大幅な減益となりました。 ROE(親会社の所有者に帰属する中間利益 ÷ 自己資本)は、約0.3%(前期約7.3%)と著しく低下しており、資本効率の悪化が見られます。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

決算短信に「要約中間連結キャッシュ・フロー計算書」の記載がありますが、詳細な内訳は省略されています。 - 営業活動によるキャッシュフロー: 記載なし - 投資活動によるキャッシュフロー: 記載なし - 財務活動によるキャッシュフロー: 記載なし - フリーキャッシュフロー: 記載なし

6. 今後の展望

株式会社スカラは、2025年9月25日に発表した「中期経営計画2026-2028」に基づき、「信頼と共創で、未来を共に育む」企業グループを目指す取り組みを継続しています。 通期の連結業績予想に変更はなく、売上収益8,800百万円(前期比7.6%増)、営業利益630百万円(前期比16.2%減)、当期純利益410百万円(前期比58.2%減)を予想しています。 しかしながら、中間期の業績を踏まえると、下半期での大幅な業績回復が不可欠となります。特にDX事業の立て直しと、TCG事業、人材事業の成長維持が重要です。 リスク要因としては、経済情勢の不透明性、競争環境の激化、技術革新への対応などが挙げられます。成長機会としては、DX推進による社会課題解決、共創型M&Aによる事業拡大などが考えられます。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • DX事業: 売上収益減、利益減
    • 人材事業: 売上収益増、利益減
    • TCG事業: 売上収益増、利益減
    • インキュベーション事業: 売上収益減、営業損失改善
  • 配当方針: 2026年6月期の年間配当予想は17.00円(前期実績16.50円)と、増配を予定しています。中間配当は8.50円でした。
  • 株主還元施策: 配当予想の通り、株主還元を重視する姿勢が見られます。
  • M&Aや大型投資: 中間期においては、M&Aに伴う費用5百万円が計上されています。
  • 人員・組織変更: TCG事業の報告セグメント名称が「EC事業」から「TCG事業」に変更されましたが、事業内容に変更はありません。