決算短信
2025-08-12T15:31
2025年12月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
GMOインターネット株式会社 (4784)
決算評価: 非常に良い主要業績指標
AI財務分析レポート
### 1. 総評
GMOインターネット株式会社(決算期間:2025年12月期第2四半期中間期、2025年1月1日~6月30日)は、GMOインターネットグループからのインターネットインフラ事業・インターネット広告・メディア事業の吸収分割承継および海外子会社9社取得により連結規模が急拡大し、業績が飛躍的に改善した。売上高は前年同期比489.0%増の38,506百万円、営業利益は黒字転換の3,260百万円、当期純利益(親会社株主帰属)は2,410百万円と極めて良好な結果となった。前期比の主な変化点は吸収分割と子会社取得による事業基盤強化で、インターネットインフラ事業が売上の83%を占め成長を牽引した一方、新規GPUクラウド投資が先行している。
### 2. 業績結果
| 項目 | 当期(百万円) | 前期比(百万円) | 前期比(%) |
|-------------------|---------------|------------------|-------------|
| 売上高(営業収益) | 38,506 | 6,537 | +489.0 |
| 営業利益 | 3,260 | △120 | ― |
| 経常利益 | 3,256 | △102 | ― |
| 当期純利益(親会社株主帰属) | 2,410 | △85 | ― |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | 8.79円 | △5.31円 | ― |
| 配当金(第2四半期末) | 4.17円 | 0.00円 | ― |
**業績結果に対するコメント**:
増減の主要因はGMOインターネットグループからの吸収分割(インターネットインフラ・広告・メディア事業承継)と海外子会社9社取得(GMO-Z.com RUNSYSTEM Joint Stock Companyほか)による連結範囲拡大で、前年同期の小規模ベースからの急成長。インターネットインフラ事業(売上31,976百万円、セグメント利益3,574百万円)が主力でドメイン・サーバー等既存事業堅調も、新規「GMO GPUクラウド」の立ち上げ投資先行。インターネット広告・メディア事業(売上6,805百万円、セグメント利益66百万円)は自社商材「GMO SSP」堅調だが代理事業で繁忙期反動減。特筆事項として、発行済株式数が前年16,757千株から274,699千株へ急増(吸収分割影響)。
### 3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) |
|-------------------|---------------|------------------|
| 流動資産 | 31,670 | +23,010 |
| 現金及び預金 | 10,863 | +6,839 |
| 受取手形及び売掛金 | 11,402 | +7,881 |
| 棚卸資産 | 記載なし | - |
| その他 | 9,405 | +8,757 |
| 固定資産 | 17,699 | +16,003 |
| 有形固定資産 | 10,508 | +10,238 |
| 无形固定資産 | 3,966 | +3,756 |
| 投資その他の資産| 3,224 | +2,010 |
| **資産合計** | 49,370 | +39,014 |
【負債の部】
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) |
|-------------------|---------------|------------------|
| 流動負債 | 28,824 | +24,056 |
| 支払手形及び買掛金 | 2,981 | △333 |
| 短期借入金 | 記載なし | - |
| その他 | 25,843 | +24,389 |
| 固定負債 | 7,188 | +6,848 |
| 長期借入金 | 4,811 | +4,811 |
| その他 | 2,377 | +2,037 |
| **負債合計** | 36,012 | +30,903 |
【純資産の部】
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) |
|--------------------------|---------------|------------------|
| 株主資本 | 12,895 | +7,817 |
| 資本金 | 500 | △801 |
| 利益剰余金 | 2,913 | +1,035 |
| その他の包括利益累計額 | 284 | +187 |
| **純資産合計** | 13,357 | +8,111 |
| **負債純資産合計** | 49,370 | +39,014 |
**貸借対照表に対するコメント**:
自己資本比率は26.7%(前期50.0%)と低下したが、吸収分割・子会社取得による総資産急増(+377%)が主因で、絶対額では純資産13,357百万円(+155%)と健全。流動比率は約1.10倍(流動資産31,670 / 流動負債28,824)と当座水準を維持、安全性は確保。資産構成は流動資産64%、固定資産36%で受取債権・現金中心。負債は契約負債(10,327百万円)・未払金増加が特徴で事業拡大反映。前期比変動は吸収分割による受取債権・現金・有形固定資産急増が顕著。
### 4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | 売上高比率 |
|--------------------|---------------|------------------|------------|
| 売上高(営業収益) | 38,506 | 6,537 | 100.0% |
| 売上原価 | 25,877 | 3,612 | 67.2% |
| **売上総利益** | 12,628 | 2,925 | 32.8% |
| 販売費及び一般管理費 | 9,368 | 3,045 | 24.3% |
| **営業利益** | 3,260 | △120 | 8.5% |
| 営業外収益 | 125 | 23 | 0.3% |
| 営業外費用 | 129 | 5 | 0.3% |
| **経常利益** | 3,256 | △102 | 8.5% |
| 特別利益 | 1,925 | 3 | 5.0% |
| 特別損失 | 1,795 | 0 | 4.7% |
| 税引前当期純利益 | 3,385 | △99 | 8.8% |
| 法人税等 | 991 | △20 | 2.6% |
| **当期純利益** | 2,394 | △79 | 6.2% |
**損益計算書に対するコメント**:
売上総利益率32.8%(前期44.7%)と原価率上昇も販管費率24.3%(前期46.6%)圧縮で営業利益率8.5%と高水準。経常利益率同水準を維持、特別利益(国庫補助金1,925百万円)が寄与も固定資産圧縮損1,795百万円で相殺。ROEは算出不能(株主資本変動大)だが利益剰余金増加で収益性向上。コスト構造は売上原価中心(67%)、吸収分割で規模拡大効果顕著。前期比変動は事業承継が主因で、インフラ事業の高収益性が特徴。
### 5. キャッシュフロー(記載があれば)
- 営業活動によるキャッシュフロー: +6,297百万円(前年 +176百万円)
- 投資活動によるキャッシュフロー: △69百万円(前年 +770百万円)
- 財務活動によるキャッシュフロー: △2,361百万円(前年 △24百万円)
- フリーキャッシュフロー: +6,228百万円(営業+投資)
営業CFは税引前利益・減価償却費が主因で大幅黒字。投資CFは子会社取得支出が主。財務CFは借入増も配当・短期借入純減でマイナス。
### 6. 今後の展望
- 会社が公表している業績予想: 通期売上75,000百万円(前期比+477.0%)、営業利益8,000百万円、経常利益7,800百万円、親会社株主帰属純利益5,000百万円、EPS18.20円(修正なし)。
- 中期経営計画や戦略: 「すべての人にインターネット」理念下、インターネットインフラ(ドメイン・サーバー・GPUクラウド)強化、広告・メディア事業拡大。DX・AI需要取り込み。
- リスク要因: GPUクラウド投資先行、広告代理事業の季節変動、為替変動。
- 成長機会: インターネット普及・DX・AI高性能計算需要拡大、インターネット広告市場成長(総広告47.6%)。
### 7. その他の重要事項
- セグメント別業績: インターネットインフラ事業(売上31,976百万円、利益3,574百万円)、インターネット広告・メディア事業(売上6,805百万円、利益66百万円)、その他記載なし。
- 配当方針: 年間18.20円予想(第1Q 4.61円、第2Q 4.17円実施、記念配当含む)。四半期支払い予定。
- 株主還元施策: 配当性向向上、自己株式減少(△179百万円)。
- M&Aや大型投資: 海外子会社9社取得(3月31日)、GMO GPUクラウド投資先行。
- 人員・組織変更: 記載なし。連結範囲変更(新規9社、除外1社)。会計方針変更(単位:百万円へ)。