2025年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)
AI CROSS株式会社 (4476)
決算評価: 非常に良い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
AI CROSS株式会社は、2025年12月期において、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の全てにおいて前期比で増加し、堅調な業績を達成しました。これは、メッセージングサービスとAIを組み合わせたマーケティングソリューション提供へのモデル転換の推進、および株式会社ロウプの連結化が主な要因です。これにより、企業と顧客の新たなエンゲージメント創出を強化し、今後の事業成長の加速に繋げていく方針です。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 4,151 | 12.0 |
| 営業利益 | 370 | 10.6 |
| 経常利益 | 366 | 12.3 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 165 | 11.3 |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | 43.95円 | 11.3 |
| 配当金 | 記載なし | - |
業績結果に対するコメント: 当期は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の全てにおいて前期比で増加しました。これは、メッセージングサービスとAIを組み合わせたマーケティングソリューション提供へのモデル転換を推進し、顧客企業に対する統合的なマーケティング支援の提供を強化したことが主な要因です。また、2025年10月1日に株式会社ロウプを子会社化したことも、連結業績に寄与しました。一方で、投資有価証券評価損13,035千円を計上したことが、当期純利益の伸びをやや抑制する要因となりました。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動資産 | 2,566 | 20.4 | | 現金及び預金 | 1,815 | 16.1 | | 受取手形及び売掛金 | 685 | 41.0 | | 棚卸資産 | 記載なし | - | | その他 | 68 | 20.5 | | 固定資産 | 517 | 99.8 | | 有形固定資産 | 4 | 2,730.0 | | 無形固定資産 | 400 | 290.4 | | 投資その他の資産 | 112 | △27.8 | | 資産合計 | 3,084 | 28.6 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動負債 | 793 | 16.5 | | 支払手形及び買掛金 | 379 | 41.7 | | 短期借入金 | 記載なし | - | | その他 | 414 | 10.4 | | 固定負債 | 344 | 記載なし | | 長期借入金 | 344 | 記載なし | | その他 | 記載なし | - | | 負債合計 | 1,138 | 67.2 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 株主資本 | 1,855 | 11.8 | | 資本金 | 40 | 63.0 | | 利益剰余金 | 1,175 | 16.4 | | その他の包括利益累計額 | 0 | △61.8 | | 純資産合計 | 1,946 | 13.9 | | 負債純資産合計 | 3,084 | 28.6 |
貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は60.2%と、前期の69.5%から低下しましたが、依然として健全な水準を維持しています。流動資産は現金及び預金、売掛金及び契約資産の増加により大幅に増加しました。固定資産では、株式会社ロウプの連結化に伴い、のれんが大幅に増加し、無形固定資産全体が大きく膨らんでいます。負債合計も、長期借入金の増加により大幅に増加しました。純資産合計は、利益剰余金の増加により増加しました。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 4,151 | 12.0 | 100.0% |
| 売上原価 | 2,606 | 9.0 | 62.8% |
| 売上総利益 | 1,545 | 16.0 | 37.2% |
| 販売費及び一般管理費 | 1,174 | 20.3 | 28.3% |
| 営業利益 | 370 | 10.6 | 8.9% |
| 営業外収益 | 2 | 29.3 | 0.0% |
| 営業外費用 | 6 | △36.1 | 0.1% |
| 経常利益 | 366 | 12.3 | 8.8% |
| 特別利益 | 記載なし | - | - |
| 特別損失 | 13 | △44.6 | 0.3% |
| 税金等調整前当期純利益 | 353 | 16.7 | 8.5% |
| 法人税等 | 154 | △18.3 | 3.7% |
| 当期純利益 | 165 | 11.3 | 4.0% |
損益計算書に対するコメント: 売上高は前期比12.0%増と堅調に推移しました。売上原価の増加率が売上高の増加率を下回ったため、売上総利益率は前期の35.2%から37.2%へ改善しました。販売費及び一般管理費は増加しましたが、売上総利益の増加がそれを上回ったため、営業利益も前期比10.6%増となりました。特別損失として投資有価証券評価損を計上しましたが、経常利益の増加がそれを吸収し、当期純利益も前期比11.3%増となりました。売上高営業利益率は8.9%と、前期の9.0%から微減しましたが、依然として高い収益性を維持しています。
5. キャッシュフロー
- 営業活動によるキャッシュ・フロー: 150,978千円(前年同期は342,927千円の収入)
- 投資活動によるキャッシュ・フロー: △319,397千円(前年同期は△24,195千円の支出)
- 財務活動によるキャッシュ・フロー: 420,579千円(前年同期は△9,962千円の支出)
- フリーキャッシュフロー: 記載なし
キャッシュフローに対するコメント: 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の増加や仕入債務の増加があったものの、売上債権及び契約資産の増加や法人税等の支払額により、前期と比較して減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは、子会社株式の取得や無形固定資産の取得により、大幅な支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の借入により大幅な収入となりました。
6. 今後の展望
AI CROSS株式会社は、「中期経営計画 AIX2027 2025~2027(連結)」に基づき、「メッセージング×AIで最適なCXを実現し、プラットフォームからソリューションへ進化」という全体方針を掲げています。2026年12月期の連結業績予想として、売上高5,300百万円(前期比27.7%増)、営業利益600百万円(前期比61.9%増)、経常利益590百万円(前期比61.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益360百万円(前期比117.9%増)と、大幅な増収増益を見込んでいます。これは、メッセージングサービス及びAIサービスの事業成長とともに、デジタルトランスフォーメーションを加速させる戦略によるものです。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- Smart AI Engagement事業: 売上高4,014,415千円(前期比8.3%増)、セグメント利益1,050,679千円(前期比20.1%増)
- マーケティングソリューション事業: 売上高137,194千円、セグメント利益12,570千円
- 配当方針: 2024年12月期、2025年12月期ともに配当実績なし。2026年12月期(予想)も配当予想なし。
- 株主還元施策: 記載なし
- M&Aや大型投資: 2025年10月1日に株式会社ロウプの株式を取得し子会社化。
- 人員・組織変更: 連結範囲の重要な変更として、株式会社ロウプの連結化。