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更新: 2026-04-03 09:15:42
決算 2026-02-12T15:30

2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)

株式会社シノプス (4428)

決算評価: 非常に良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社シノプスの2025年12月期決算は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の全てにおいて前期比で大幅な増加を達成し、非常に好調な業績となりました。主力事業である需要予測・自動発注サービスの拡販が順調に進み、特にクラウド売上高の伸びが収益を牽引しました。コスト管理も適切に行われ、利益率が大きく改善したことが特筆されます。貸借対照表においても、自己資本比率が高水準を維持しており、財務の健全性も確保されています。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比 (%)
売上高(営業収益) 2,040 14.9
営業利益 309 99.6
経常利益 311 101.5
当期純利益 217 100.5
1株当たり当期純利益(円) 34.79 99.9
配当金(円) 16.00 6.7

業績結果に対するコメント: 売上高は、クラウド売上高が19.3%増と大きく伸びたことが牽引役となりました。導入支援売上高も2.5%増と増加しましたが、前年同期に大規模案件があった影響で伸び率は限定的でした。サポート売上高は9.7%増、パッケージ売上高は50.6%増とそれぞれ堅調に推移しました。 売上総利益率は21.0%増と大きく改善しており、これはクラウド売上高の拡大に伴う通信費の増加を製品改善による効率化で抑制できたこと、およびストック売上(クラウド+サポート)の売上総利益率向上によるものです。 販売費及び一般管理費は前期比で微減しており、研究開発費の減少などが影響しました。これにより、営業利益は前期比99.6%増と大幅に増加しました。経常利益、当期純利益も同様に大幅な増加となりました。 1株当たり当期純利益も前期比でほぼ倍増しており、株主価値の向上に貢献しています。配当金も前期比で増加しており、株主還元姿勢も良好です。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |------------------|----------------|------------| | 流動資産 | | | | 現金及び預金 | 1,300 | 112.2 | | 受取手形及び売掛金 | 306 | 22.4 | | 棚卸資産 | 32 | 記載なし | | その他 | 146 | 記載なし | | 固定資産 | | | | 有形固定資産 | 39 | △11.8 | | 無形固定資産 | 338 | △5.0 | | 投資その他の資産 | 182 | △76.9 | | 資産合計 | 2,438 | 12.6 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |------------------|----------------|------------| | 流動負債 | | | | 支払手形及び買掛金 | 21 | △35.2 | | 短期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 513 | 30.0 | | 固定負債 | | | | 長期借入金 | 記載なし | 記載なし | | その他 | 5 | 6.4 | | 負債合計 | 539 | 34.9 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |------------------|----------------|------------| | 株主資本 | | | | 資本金 | 429 | 0.0 | | 利益剰余金 | 1,091 | 11.8 | | その他の包括利益累計額 | △0 | △41.7 | | 純資産合計 | 1,898 | 7.5 | | 負債純資産合計 | 2,438 | 12.6 |

貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は77.9%と非常に高く、財務の健全性は極めて良好です。前期比では若干低下しましたが、これは主に現金及び預金の増加や売掛金の増加、および長期預金の減少によるものです。 流動資産は現金及び預金が大幅に増加し、全体として増加しています。一方で、投資その他の資産は長期預金の減少により大幅に減少しています。 負債合計は増加していますが、その大部分は未払法人税等や未払消費税等の増加によるものであり、事業活動の拡大に伴う自然な増加と考えられます。 純資産は利益剰余金の増加により増加しており、堅調な業績を反映しています。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比 (%) 売上高比率 (%)
売上高(営業収益) 2,040 14.9 100.0
売上原価 1,161 10.6 56.9
売上総利益 878 21.0 43.1
販売費及び一般管理費 569 △0.3 27.9
営業利益 309 99.6 15.2
営業外収益 4 73.3 0.2
営業外費用 2 △66.7 0.1
経常利益 311 101.5 15.3
特別利益 記載なし 記載なし 記載なし
特別損失 記載なし 記載なし 記載なし
税引前当期純利益 311 101.5 15.3
法人税等 94 100.5 4.6
当期純利益 217 100.5 10.6

損益計算書に対するコメント: 売上高営業利益率は15.2%と、前期の8.7%から大幅に改善しました。これは、売上総利益率の向上と販売費及び一般管理費の抑制によるものです。 売上総利益率は43.1%と、前期の40.9%から改善しており、クラウド売上高の増加とコスト効率化が寄与しています。 販売費及び一般管理費は前期比で微減しており、事業拡大に伴う人件費増加の一方で、研究開発費の減少などが相殺された結果と考えられます。 ROE(自己資本利益率)は、当期純利益が大幅に増加したため、前期の6.1%から11.9%へと大きく向上しています。

5. キャッシュフロー

  • 営業活動によるキャッシュ・フロー: 389百万円(前期:115百万円)
  • 投資活動によるキャッシュ・フロー: △103百万円(前期:△211百万円)
  • 財務活動によるキャッシュ・フロー: △100百万円(前期:△122百万円)
  • フリーキャッシュフロー: 286百万円(営業CF - 投資CF)

キャッシュフローに対するコメント: 営業活動によるキャッシュ・フローが大幅に増加しており、本業でのキャッシュ創出力が向上していることを示しています。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が減少した一方で、無形固定資産の取得による支出が増加しました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いが主な要因です。 フリーキャッシュフローも大幅に増加しており、企業の資金創出能力が高まっていることが伺えます。

6. 今後の展望

株式会社シノプスは、2026年12月期において、売上高2,344百万円(前期比14.9%増)、営業利益390百万円(同26.1%増)、経常利益392百万円(同25.7%増)、当期純利益272百万円(同25.3%増)と、引き続き堅調な成長を見込んでいます。 今後の成長の柱として、食品ディマンドチェーンマネジメント構築のための「DeCM-PF」や、小売業の人時生産性改善・向上を目的とした人的資源最大化AIサービス「sinops-WLMS」を重点的に推進する計画です。これらの新規事業への継続的な投資を通じて、将来的な非連続な成長を目指します。 一方で、既存事業である「sinops-CLOUD」についても、食品スーパーにおける惣菜カテゴリや生鮮カテゴリへの展開を強化し、安定的な業績成長を維持する方針です。 経済状況の不透明感や物流業界の課題など、外部環境にはリスク要因も存在しますが、同社の需要予測・自動発注サービスはこれらの課題解決に貢献するため、引き続き高いニーズが見込まれます。

7. その他の重要事項

  • セグメント情報: 「sinops事業」の単一セグメントであるため、セグメント情報はありません。
  • 配当方針: 2025年12月期は前期比増配の16円(配当性向5.5%)となりました。2026年12月期はさらに増配の17円(配当性向3.0%)を予想しています。
  • 株主還元施策: 配当金の増額を通じて株主還元を強化しています。
  • M&Aや大型投資: 現時点では特筆すべきM&Aや大型投資に関する情報は開示されていません。
  • 人員・組織変更: 決算短信からは人員や組織変更に関する具体的な情報は読み取れません。