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更新: 2026-02-13 15:30:00
決算 2026-02-13T15:30

2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

イーソル株式会社 (4420)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

イーソル株式会社の2025年12月期連結決算は、売上高が前期比1.9%増と微増を達成したものの、利益面では大幅な減少となりました。これは、自動車市場における一時的なライセンス収入の減少と、次世代自動車(SDV)開発に向けた研究開発投資の増加が主な要因です。組込みソフトウェア事業ではエンジニアリングサービスが伸長しましたが、ソフトウェア製商品の売上減が影響しました。センシングソリューション事業も車載プリンタ販売の減少により減益となりました。財政状態は、のれん等の増加により総資産が増加し、自己資本比率は72.1%と健全性を維持しています。キャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが前期から大幅に減少しました。今後の見通しとしては、SDV関連開発の拡大を見込み、2026年12月期は増収増益を計画しています。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比 (%)
売上高(営業収益) 12,129 1.9
営業利益 815 △26.8
経常利益 863 △25.7
親会社株主に帰属する当期純利益 598 △33.0
1株当たり当期純利益(円) 31.18 △31.9
配当金(円) 5.50 0.0

業績結果に対するコメント: 売上高は前期比1.9%増と微増を達成しましたが、これは主に組込みソフトウェア事業におけるエンジニアリングサービスの伸長によるものです。しかし、前期に一時的に発生した自動車向けライセンス収入(ソフトウェア製商品)が当期にはなく、また、次世代自動車(SDV)開発に向けた研究開発への投資を継続したことが、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも大幅な減少(それぞれ26.8%、25.7%、33.0%減)につながりました。特に、組込みソフトウェア事業のソフトウェア製商品の売上高が28.3%減となったことが、利益を圧迫しました。センシングソリューション事業も車載プリンタ販売の減少により、売上は微増にとどまり、利益は大幅に減少しました。1株当たり当期純利益も同様に減少しています。配当金は前期と同額の5.50円でした。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |------------------------|----------------|------------| | 流動資産 | 6,315 | 10.2 | | 現金及び預金 | 3,191 | △2.3 | | 受取手形及び売掛金 | 2,486 | 36.9 | | 棚卸資産 | 210 | 27.1 | | その他 | 42 | △14.2 | | 固定資産 | 1,876 | 49.1 | | 有形固定資産 | 220 | △5.7 | | 無形固定資産 | 643 | 515.9 | | 投資その他の資産 | 1,012 | 9.9 | | 資産合計 | 8,192 | 17.2 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|----------------|------------| | 流動負債 | 1,943 | 11.3 | | 支払手形及び買掛金 | 572 | △1.8 | | 短期借入金 | 30 | 記載なし | | その他 | 1,341 | 17.9 | | 固定負債 | 343 | 35.5 | | 長期借入金 | 67 | 記載なし | | その他 | 276 | 10.1 | | 負債合計 | 2,286 | 14.3 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|----------------|------------| | 株主資本 | 5,724 | 18.8 | | 資本金 | 1,041 | 0.0 | | 利益剰余金 | 3,841 | 14.7 | | その他の包括利益累計額 | 181 | 7.3 | | 純資産合計 | 5,906 | 18.4 | | 負債純資産合計 | 8,192 | 17.2 |

貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は72.1%と前期の71.4%から微増しており、財務の健全性は高い水準を維持しています。流動資産は売掛金の増加などにより10.2%増加しました。固定資産は、のれん(444百万円)および技術関連資産(123百万円)の増加により、無形固定資産が大幅に増加し、固定資産全体で49.1%増加しました。これにより、総資産は前期比17.2%増加しました。負債合計も14.3%増加しましたが、純資産の増加率(18.4%)がそれを上回ったため、自己資本比率は維持されています。特に、利益剰余金が493百万円増加したことが純資産の増加に大きく寄与しています。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比 (%) 売上高比率 (%)
売上高(営業収益) 12,129 1.9 100.0
売上原価 8,432 12.4 69.5
売上総利益 3,697 △16.1 30.5
販売費及び一般管理費 2,882 △12.5 23.8
営業利益 815 △26.8 6.7
営業外収益 56 10.1 0.5
営業外費用 7 485.4 0.1
経常利益 863 △25.7 7.1
特別利益 7 800.0 0.1
特別損失 2 △78.6 0.0
税引前当期純利益 869 △25.2 7.2
法人税等 270 3.0 2.2
当期純利益 598 △33.0 4.9

損益計算書に対するコメント: 売上高は微増でしたが、売上原価が12.4%増加したため、売上総利益は16.1%減少しました。これは、ソフトウェア製商品の売上減が売上原価の低減に繋がらなかったことや、研究開発費の増加が売上原価に含まれている可能性が考えられます。販売費及び一般管理費は12.5%削減されましたが、売上総利益の減少幅が大きかったため、営業利益は26.8%減となりました。営業外収益は増加しましたが、営業外費用も増加し、経常利益は25.7%減となりました。特別利益の増加(投資有価証券売却益)や特別損失の減少があったものの、税引前当期純利益は25.2%減、当期純利益は33.0%減となりました。売上高営業利益率は前期の9.4%から6.7%へと低下しました。

5. キャッシュフロー

科目 金額(百万円) 前期比 (%)
営業活動によるキャッシュ・フロー 229 △79.2
投資活動によるキャッシュ・フロー △108 272.4
財務活動によるキャッシュ・フロー △111 △91.3
現金及び現金同等物期末残高 3,191 0.5
フリーキャッシュフロー(概算) 121 △89.7

キャッシュフローに対するコメント: 営業活動によるキャッシュ・フローは、前期の1,100百万円から229百万円へと大幅に減少しました。これは、税金等調整前当期純利益の減少に加え、売上債権の増加が主な要因と考えられます。投資活動によるキャッシュ・フローは、敷金・保証金の差入れや子会社株式の取得により、前期の△29百万円から△108百万円へと支出が増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いが主な要因で、前期の△1,287百万円から△111百万円へと大幅に減少しました。フリーキャッシュフロー(営業CF - 投資CF)も大幅に減少しており、キャッシュ創出力の低下が見られます。

6. 今後の展望

会社は、自動車市場におけるソフトウェアファーストの動きによるSDV(Software-Defined Vehicle)関連の開発がさらに進み、事業領域が拡大すると見込んでいます。この環境下で、引き続き自動車関連業界をメインターゲットとし、SDVに向けた製品とエンジニアリングサービスを包含するフルスタックエンジニアリングを提供していく方針です。 2026年12月期の連結業績予想として、売上高14,731百万円(前期比21.4%増)、営業利益1,093百万円(前期比34.1%増)、経常利益1,199百万円(前期比38.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益824百万円(前期比37.8%増)を計画しており、大幅な回復を見込んでいます。 リスク要因としては、世界的な経済活動の減速や為替変動が挙げられています。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • 組込みソフトウェア事業: 売上高11,525百万円(前期比3.4%増)、セグメント利益808百万円(前期比11.2%減)。エンジニアリングサービスが伸長したものの、ソフトウェア製商品の売上減と研究開発投資が利益を圧迫しました。
    • センシングソリューション事業: 売上高603百万円(前期比0.2%増)、セグメント利益6百万円(前期比81.2%減)。車載プリンタ販売の減少が響きました。
  • 配当方針: 2025年12月期は前期と同額の年間5.50円(中間1.50円、期末4.00円)を配当しました。配当性向は17.6%です。2026年12月期も年間5.50円の配当を予想しています。
  • 株主還元施策: 記載なし。
  • M&Aや大型投資: 連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得(投資活動CFで支出86百万円)がありました。
  • 人員・組織変更: 記載なし。

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