適時開示情報 要約速報

更新: 2026-01-28 13:00:00
決算 2026-01-28T13:00

2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

広栄化学株式会社 (4367)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

  • 会社名:広栄化学株式会社
  • 決算期間:2025年4月1日~2025年12月31日(第3四半期累計)
  • 当期は売上高・利益ともに大幅減となり、総合的に「悪い」業績と評価される。医農薬関連化学品の販売激減(△41.1%)が最大の減収要因で、営業利益は前年同期の9億円の黒字から1,200万円の赤字に転落。経常利益・純利益も赤字幅が拡大し、収益構造の悪化が顕著。
  • 前期比では売上高が△25.2%減、営業利益が△101.3%減(9億円→△1,200万円)、経常利益が△114.5%減(7億円→△1億円)と全指標で大幅な後退。資産面では流動負債の増加により自己資本比率が58.1%(前期比3.3ポイント減)と低下した。

2. 業績結果

科目 当期金額(百万円) 前年同期(百万円) 増減率
売上高 10,820 14,457 △25.2%
営業利益 △12 903 △101.3%
経常利益 △110 758 △114.5%
当期純利益 △80 498 △116.1%
1株当たり純利益(EPS) △16.55円 101.89円 △116.2%
配当金(年間予想) 80円 100円(前期実績) △20%

業績結果に対するコメント
- 減収要因:医農薬関連化学品の売上高が41.1%減(28億円→14億円)、機能性化学品も16.1%減。北米・欧州向け輸出の減少と光学材料製品の販売不振が響いた。
- 赤字転落の背景:売上減に伴う数量差損が固定費削減効果(原料価格低下等)を上回り、営業利益が△1,200万円に悪化。営業外費用(支払利息84百万円)も経常損失拡大に寄与。
- セグメント別:ファイン製品事業(単一事業セグメント)が売上高の80%を占めるが、全製品グループで前年割れ。


3. 貸借対照表(単位:百万円)

【資産の部】
| 科目 | 金額 | 前期比 | |----------------------|---------|---------| | 流動資産 | 15,894 | +2,855 | | 現金及び預金 | 574 | +250 | | 売掛金 | 3,498 | △1,119 | | 棚卸資産 | 11,438 | +3,435 | | 固定資産 | 20,486 | △1,693 | | 有形固定資産 | 19,801 | △1,730 | | 無形固定資産 | 106 | +1 | | 投資その他の資産 | 578 | +37 | | 資産合計 | 36,381 | +1,163 |

【負債の部】
| 科目 | 金額 | 前期比 | |----------------------|---------|---------| | 流動負債 | 9,419 | +2,154 | | 買掛金 | 3,824 | +1,727 | | 短期借入金 | 2,750 | +1,100 | | 固定負債 | 5,817 | △519 | | 長期借入金 | 2,650 | △518 | | 負債合計 | 15,237 | +1,635 |

【純資産の部】
| 科目 | 金額 | 前期比 | |----------------------|---------|---------| | 資本金 | 2,343 | ±0 | | 利益剰余金 | 17,264 | △472 | | 純資産合計 | 21,143 | △473 | | 負債純資産合計 | 36,381 | +1,163 |

貸借対照表に対するコメント
- 安全性指標:自己資本比率58.1%(前期61.4%)、流動比率169%(前期179%)と低下。流動負債増(買掛金・短期借入金)が主因。
- 資産構成:棚卸資産が34.3%増(72億→114億円)と在庫積み上がり。売掛金減少(△24.2%)は販売減を反映。
- 負債増加:短期借入金が11億円増(16.5億→27.5億円)で資金繰り悪化懸念。


4. 損益計算書(単位:百万円)

科目 金額 前期比 売上高比率
売上高 10,820 △25.2% 100.0%
売上原価 7,180 △30.8% 66.3%
売上総利益 3,640 △10.7% 33.7%
販売費及び一般管理費 3,652 +15.0% 33.8%
営業利益 △12 △101.3% △0.1%
営業外費用(支払利息等) 107 △29.1% 1.0%
経常利益 △110 △114.5% △1.0%
法人税等 △31 △112.9% △0.3%
当期純利益 △80 △116.1% △0.7%

損益計算書に対するコメント
- 収益性悪化:売上高営業利益率△0.1%(前期6.2%)、ROE(推定)△0.4%(前期2.3%)。
- コスト構造:販管費が15%増(設備維持管理費が921百万円と4倍超増)で利益圧迫。売上原価率66.3%(前期71.8%)は原料価格低下による改善も、販管費増で相殺。
- 減損要因:営業損失の主因は売上減(△36億円)と販管費増(△47億円)。


5. キャッシュフロー

  • 記載なし(四半期キャッシュフロー計算書未作成)。減価償却費は当期2,102百万円(前期2,276百万円)。

6. 今後の展望

  • 業績予想(2026年3月期通期):売上高180億円(△10.1%)、営業利益2億円(△64.7%)、当期純利益3,000万円(△89.6%)。
  • リスク要因:米中貿易摩擦・為替変動・地政学リスク(ウクライナ情勢)が輸出依存事業に影響。
  • 戦略:売価改定・生産合理化による原価低減を継続。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:単一事業(ファイン製品)のため記載省略。
  • 配当方針:年間配当予想80円(前期100円)。中期計画で株主還元継続を表明。
  • 会計方針変更:原価差異の繰延処理を廃止し、遡及適用(前期純利益+1.36億円修正)。

(注)数値は決算短信に基づき百万円単位で記載。前年同期は会計方針変更の遡及適用後数値。

関連する開示情報(同じ企業)