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更新: 2026-02-13 16:00:00
決算 2026-02-13T16:00

2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

株式会社アテクト (4241)

決算評価: 非常に良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社アテクトの2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)の業績は、前年同期比で増収増益となり、非常に好調でした。売上高は3.4%増加し、営業利益は174.7%の大幅増となりました。これは、衛生検査器材事業とPIM事業における過去最高売上更新、および継続的な製品販売価格の適正化、原材料価格の圧縮、生産性改善活動が実を結んだことによるものです。自己資本比率も改善傾向にあり、財務基盤の強化も進んでいます。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比 (%)
売上高(営業収益) 2,507 +3.4%
営業利益 161 +174.7%
経常利益 168 +245.6%
親会社株主に帰属する四半期純利益 118 +343.7%
1株当たり四半期純利益(EPS) 26.91 -
配当金(年間予想) 10.00 -

業績結果に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間の業績は、前年同期比で増収増益となりました。売上高は、衛生検査器材事業とPIM事業における過去最高売上更新に牽引され、堅調に推移しました。特に、衛生検査器材事業はインバウンド需要の回復や内食・デリバリー需要の安定により増収、PIM事業は自動車用ターボ部品の量産出荷安定化と高機能部品販売の好調により増収となりました。半導体資材事業は、上半期の需要減速の影響を引きずり減収となりましたが、第3四半期単独では回復傾向が見られます。 利益面では、継続的な製品販売価格の適正化、原材料価格の圧縮、各事業における生産性改善活動が大きく貢献し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益ともに大幅な増加を達成しました。特に営業利益は174.7%増と、収益性が大きく改善しています。 1株当たり当期純利益も前年同期の6.07円から26.91円へと大幅に増加しました。 配当については、2026年3月期の年間配当予想は10.00円となっています。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | 前期比 (%) | |------------------|----------------|-----------------|------------| | 流動資産 | 1,699 | +178 | +11.7% | | 現金及び預金 | 533 | +65 | +13.9% | | 受取手形 | 1 | △0 | △ | | 売掛金 | 565 | +88 | +18.4% | | 電子記録債権 | 20 | +14 | +233.3% | | 商品及び製品 | 248 | +17 | +7.4% | | 仕掛品 | 49 | +4 | +9.8% | | 原材料及び貯蔵品 | 267 | +3 | +1.1% | | その他 | 30 | △1 | △3.2% | | 貸倒引当金 | △3 | △△2 | △ | | 固定資産 | 3,150 | △15 | △0.5% | | 有形固定資産 | 2,790 | △89 | △3.1% | | 無形固定資産 | 59 | △26 | △30.6% | | 投資その他の資産 | 301 | +100 | +49.8% | | 資産合計 | 4,849 | +163 | +3.5% |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | 前期比 (%) | |--------------------------|----------------|-----------------|------------| | 流動負債 | 1,834 | +222 | +13.8% | | 支払手形及び買掛金 | 123 | +12 | +10.8% | | 電子記録債務 | 135 | △97 | △41.8% | | 短期借入金 | 400 | +50 | +14.3% | | 1年内返済予定の長期借入金 | 688 | +25 | +3.8% | | リース債務 | 13 | +0 | +1.6% | | 未払金 | 94 | +13 | +16.1% | | 未払法人税等 | 52 | +29 | +127.8% | | 前受金 | 1 | △0 | △41.7% | | 賞与引当金 | 37 | △22 | △37.3% | | 営業外電子記録債務 | 6 | +5 | +816.7% | | その他 | 66 | △12 | △15.4% | | 固定負債 | 1,194 | △166 | △12.2% | | 長期借入金 | 1,127 | △164 | △12.7% | | リース債務 | 28 | △9 | △24.3% | | 退職給付に係る負債 | 36 | +8 | +28.6% | | その他 | 3 | +0 | +100.0% | | 負債合計 | 3,028 | +56 | +1.9% |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(百万円) | 前期比 (%) | |--------------------------|----------------|-----------------|------------| | 株主資本 | 1,820 | +75 | +4.3% | | 資本金 | 822 | 0 | 0.0% | | 資本剰余金 | 742 | 0 | 0.0% | | 利益剰余金 | 263 | +75 | +40.1% | | 自己株式 | △8 | △0 | △0.5% | | その他の包括利益累計額 | 2 | +32 | +1,777.8% | | 為替換算調整勘定 | 2 | +32 | +1,777.8% | | 純資産合計 | 1,822 | +107 | +6.2% | | 負債純資産合計 | 4,849 | +163 | +3.5% |

貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間末の総資産は4,849百万円となり、前連結会計年度末比で3.5%増加しました。これは主に、売掛金や投資有価証券の増加によるものです。 負債合計は3,028百万円となり、前連結会計年度末比で1.9%増加しました。短期借入金や1年内返済予定の長期借入金が増加した一方、長期借入金が減少しています。 純資産合計は1,822百万円となり、前連結会計年度末比で6.2%増加しました。利益剰余金の増加が主な要因です。 自己資本比率は37.6%となり、前連結会計年度末の36.6%から0.9ポイント改善しました。これは、利益の増加により純資産が増加したためであり、財務の健全性が向上していることを示しています。 流動比率(流動資産÷流動負債)は約0.93倍であり、前期比で若干低下していますが、業種平均と比較して標準的な水準と考えられます。当座比率((現金預金+受取手形+売掛金)÷流動負債)も同様に、短期的な支払い能力は維持されていると判断できます。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(百万円) 前期比 (%) 売上高比率 (%)
売上高(営業収益) 2,507 +82 +3.4% 100.0%
売上原価 1,497 +48 +3.3% 59.7%
売上総利益 1,010 +34 +3.5% 40.3%
販売費及び一般管理費 849 △69 △7.5% 33.9%
営業利益 161 +103 +174.7% 6.4%
営業外収益 21 +15 +238.1% 0.8%
営業外費用 13 △1 △7.1% 0.5%
経常利益 168 +120 +245.6% 6.7%
特別利益 20 +19 +1,727.3% 0.8%
特別損失 1 +0 +100.0% 0.0%
税引前当期純利益 188 +139 +279.6% 7.5%
法人税等 69 +47 +213.6% 2.8%
当期純利益 119 +92 +343.7% 4.7%

損益計算書に対するコメント: 売上高は前年同期比3.4%増の2,507百万円となりました。売上原価も3.3%増加しましたが、売上高の伸び率をわずかに下回ったため、売上総利益は3.5%増加し、売上総利益率は40.3%と前期比でほぼ横ばいを維持しました。 販売費及び一般管理費は、前期比で7.5%減少し、売上高比率も33.9%と前期の37.9%から4.0ポイント改善しました。これは、コスト削減努力が実を結んだことを示唆しています。 これらの結果、営業利益は161百万円と前年同期比174.7%の大幅増となりました。営業利益率は6.4%となり、前期の2.4%から大きく改善しました。 営業外収益は、為替差益の計上などにより増加しました。 経常利益は168百万円と、前年同期比245.6%の大幅増となりました。経常利益率は6.7%と、前期の1.9%から大幅に改善しました。 特別利益として固定資産売却益が20百万円計上されました。 これらの要因により、税引前当期純利益は188百万円、当期純利益は119百万円と、それぞれ大幅に増加しました。 当期純利益率は4.7%となり、前期の1.1%から大幅に改善しました。 ROE(自己資本利益率)は、当期純利益119百万円 ÷ 平均自己資本((1714+1822)/2)≒ 1768百万円 ≒ 6.7% と推計され、前期のROE(26.8百万円 ÷ 1714百万円 ≒ 1.6%)から大幅に改善しています。

5. キャッシュフロー

当第3四半期連結累計期間のキャッシュフロー計算書は添付されていませんが、減価償却費は158百万円(前年同期比△34百万円)でした。

6. 今後の展望

株式会社アテクトは、2026年3月期の通期連結業績予想を修正しており、売上高3,300百万円(前期比3.1%増)、営業利益170百万円(前期比110.8%増)、経常利益170百万円(前期比162.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益100百万円(前期比148.9%増)を見込んでいます。 特に、衛生検査器材事業においては、新製品「aS-Medium」の販売開始に向けた最終段階に入っており、今後の収益貢献が期待されます。また、半導体資材事業においても、第4四半期以降堅調な見通しであり、日韓二拠点の生産体制や人員配置の最適化を進めています。PIM事業においては、生産現場主導の業務改善を継続し、収益性の早期回復を目指しています。 会社は、地道な製品販売価格の適正化、原材料価格の交渉、各事業における生産性改善活動の継続により、利益の確保に努めていく方針です。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • 半導体資材事業: 売上高842百万円(前年同期比1.2%減)、営業利益68百万円(前年同期比5.8%増)
    • 衛生検査器材事業: 売上高1,467百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益186百万円(前年同期比100.2%増)
    • PIM事業: 売上高197百万円(前年同期比19.7%増)、営業損失93百万円(前年同期は営業損失105百万円)
  • 報告セグメントの変更: 前第3四半期連結累計期間において「その他の事業」(不動産賃貸業)として記載していた事業を、賃貸先との契約終了により社内使用となったため、当第3四半期連結累計期間より廃止しました。
  • 配当方針: 2026年3月期の年間配当予想は10.00円です。
  • 株主還元施策: 具体的な株主還元施策に関する詳細な記載はありませんが、配当予想が公表されています。
  • M&Aや大型投資: 記載なし。
  • 人員・組織変更: 記載なし。